474~475日目【ボリビア】Oruro (オルロ)へ ただ長いだけのつまらない道 230kmを2日で走行

2015年9月26日~27日
230kmという距離は普通は3日かける。

ラパスからエルアルトへの登坂

 旅に出て1年3ヶ月と2週間経っているんですね。カナダのバンクーバーから17000km走ってきました。中米は一部バスで飛ばしましたが、その他はしっかりと轍を繋いできました。

469~473日目【ボリビア】La Paz (ラパス) 装備品の購入と改良 続・女の子3人と観光デート

2015年9月21日~25日
装備品を改良。続・ラパスっ娘3人と観光デート。


【雑談: 素性と関心、言語による積極性の違い】
 私はよく無口だと言われます。もっと話して欲しいとか、もっと色々聞いてくれとか思われているのでしょう。ただ、私は他人の素性に一切関心が無いので、今目の前にいる人が何が好きで何が嫌いとか、仕事は何をしているのか、何歳なのか、結婚しているのか、兄弟はいるのか等、どうでもいいのです。ですから別に話すことはありませんし、私は私で聞かれたことにしか答えませんし、自分で自分のことを語ることも無く、必要なことの他は聞きませんし話しません。

仏の道を歩んでいると「素性」というものにこだわらなくなります。目の前にいる人が何であれ、そんなことはどうでもいいのです。ですからあれこれ聞くことも無く、話すことも無い。しかし「無関心」とは性質が違います。初対面であれ知人であれ、よく知っている人かそうでないかに関わらずただ、分け隔て無く大切に想っていますよと、それだけのことです。この微妙なスタンス、しかし一貫したスタンスでもあるこの事を理解できる人は、とても少ない。

 これを理解されてない人は私とふたりきりでカフェでお茶はできないと思います。また、同じ部屋にふたりきりという状態にも「居た堪れなく」なるでしょう。何せ私は話さないから、相手は気まずさに心を潰されるでしょう。グループ行動にあっても私はあまり喋りません。だから楽しい中にあって唯一その雰囲気の暗部となることがあります。人を目の前にして一切話題が浮かんでこないのです。しかし理法のスタンスを実践しているとは言っても、他人を居た堪れなくしたり、楽しい雰囲気を台無しにするのは心苦しいので、聞き手の技術というか、話題が浮かばず話せないなら聞くことはできるはずです。

 私は他人の素性に一切関心がありませんが、無関心とは異なり、一方で他人を想っているのです。理法のスタンスというものはこういうものなのです。若い人やおしゃべりな人には理解できないでしょう。日の当たる縁側でお互い何も喋らず、ポカポカ暖かい雰囲気が心地良いと感じる人には理解できるかも知れません。対人関係上の想いの発生には多くを知る必要が無いと、これを知る人は少ない。慈悲を知ると、何も無いところからでも他人を想うことができるのです。たとえ会ったこと見たことの無い人にでも。

 ところが、前述の事は私が日本語で話す場合についてであって、スペイン語においては当てはまらないという不思議があるのです。基本は聞き手ですが、こちらからも積極的に話します。スペイン語で話す時のほうが積極的になれるんですよね。何故だろう?


【銀マット改良】

 格安で手に入れた銀マットですが当然厚みは無い。持ち運びに適するように横幅と縦幅を少し短めにカットしましたが、カットして不要になった部分を、厚みを増すために再利用しました。銀マットの裏に、背中と腰部分の厚みが増すように配置して、糸で縫い付けました。粘着テープで貼り付けようとも考えましたが、いずれ剥がれるだろうし、糸のほうが確実と判断しました。針と糸は街中の露天で売ってたりします。

カットする部分に線を書き、ナイフで切り取る

縫い付けた

何故全体を縫わないのかというと、それは巻いてみれば分かる。巻物の内側というのは、距離が短い分余る。その余りを抵抗なく受け入れるためには、縫い合わせは一部でいい。…分かります?


【アウター改良】
袖が無いのは走行中に腕と手を扱いやすくするためと、日中の冷たい風と暑い陽射しの体感温度のバランスをとるため。夜は別に長袖を着て、これを羽織る


 エルアルトの市で安く購入した防寒用のアウターは着丈は合っているのですが、ウエストと肩が広すぎます。私を含めたチャリダーの多くは痩せているので、南米の一般人体型 (太った)の人が着る服は合わなかったりします。そこでウエストと肩を詰める作業をしました。ウエストは合計20cmも、肩は両それぞれ2cmずつ詰めました。


【リアラックバッグ】
USコマンドーって。シュワちゃんの映画「コマンドー」を思い出す

 現在リアラック上にはORTLIEBのトラベルバイカーを設置していますが、積載量を増やすために、トラベルバイカーの上にもうひとつバッグを置くことにしました。私の装備はチャリダーの中では積載容量の少ない方なので、宝石の道を突破するだけの水や食べ物、新たに購入した防寒衣服類を収納できません。バッグ付属の肩掛け紐で固定できそうです。


【ラパスでのUSドル調達】
 USドルは南米の多くの国で通用するのでいくらか隠し持っていたほうがいいです。両替商は街中の観光客向けエリアに居ますが、ボリビアーノをドルに両替して調達するのは効率が悪い。そこで、ATMでドルを引き出せれば一番簡単なのです。私はCamacho (カマチョ)通りのBNB銀行にあるATMを使いました。4つ並んでいる一番左の機械でドルを降ろせます。分からない場合は警備員さんに聞けば良いです。

「Hola, una pregunta. Yo quiero dolares. ?Cuál es un auto cajero para dolares? (こんにちは、聞きたいことがあるのですが、USドルが欲しいのですが、どのATMを使えば降ろせますか?)」

 疑問文のところ、特にpara dolaresのところが強引ですが、まぁこれで通じるし理解してくれるので問題ありません。お金を降ろすの「降ろす」がBajarを使うのなら、para dolaresをque se puede bajar los dolares. と変えたほうが文章としては正しいと思います。でもpara dolaresのほうが簡単だし、現地人が実際使っているローカル文章という感じでいいかも。


【ココアあるいはチョコレート飲料を使う】

 スーパーで買うのが種類豊富だしおすすめです。日本でも有名なミロや、その他Chocolatada (チョコレート飲料)の粉末がありますね、これを使いましょう。ビタミン・ミネラルを果物に依らずに摂取できます。カロリーも高めです。特にこの先の宝石の道INでは生鮮食品が手に入りにくいそうなので。合わせて脱脂粉乳も買っておけば完璧。ちなみにこういう粉物飲料は先ず、お湯をほんの少し入れて練ると、粉がダマにならずによく溶けてくれます。


【続・女の子3人と観光デート】
 およそラパスで観るべきものは見終わってしまい、ただ街をぶらつき、会話をしつつ何か食べたりしました。以下写真にて。

メルカドLANZAにある、私が通い詰めたフルーツパフェ屋GUADALUPEにて。香港出身のLEEさんも一緒に

カツ丼。正しくカツ丼でした

日本食けんちゃん

けんちゃんのメニュー表一部

ロープウェイに乗る。2回目

左からAndreaさん、Mayraさん

ふたりが通う日本語教室入り口

 こうして楽しい思い出ができると、出発が億劫になりますが、ウユニ塩湖が待っているので行かねばなりません。ラパスはとても良い街でした。もう一度訪れたいと思う街は少ないですが、ラパスはそのひとつに入る街です。

 出発予定日は25日でしたが、上記装備品の改良のために1日だけ延期しました。

思いのほか白熱したサッカーゲーム

Bañosという名前の覗き系風俗店だろうか?

ラパスの靴磨きはバラクラバをしていて怖い

468日目【ボリビア】閑散としたほのぼのラパス市街を歩く【動画】

2015年9月20日
国民投票のため、バスもロープウェイも商店もレストランも休業。騒々しいラパスに訪れたほのぼの静かな一日を散歩。


 今日は日曜日。エルアルト地区では市が催される日で、私はそこで防寒の古着を買おうと考えていました。しかしタイミング悪く、地方自治憲章改正の国民投票があるとかで全て閉鎖。市も行われないのです。

464~467日目【ボリビア】La Paz (ラパス) アウトドアショップを巡る 女の子3人と市内観光デート ロープウェイ動画

2015年9月16日~19日
装備品見直しとラパス観光。ラパスっ娘に市内を案内され和む。が、オッサンは若い娘相手は疲れる。でも楽しいから良いんです!

ラパスセントロ。平和過ぎる

 どうでもいいことなのですがちょっとしたアイデアを思いつきました。その名も「Beer X」(ビールエキス: "X"はスペイン語読みでエキス)。リッチな濃縮ホップエキスフレーバーです。普段飲んでいるビールに数滴たらすと風味が増して高級ビールに変身!柑橘を加えるというのはよくあるし簡単ですが、ホップなんて一般人には手に入りにくいし、手に入れてもその風味エキスを取り出してなんてことできませんのでね。ホップエキスフレーバーは需要あると思うんですね。こういうのは高級志向のエビスあたりが開発してくれそうな気がします。個人的にはキリンに期待しています。ビール工場見学したことがあるので好印象なんですよね。

 ちなみに後述しますが、ラパスにはBi-Cervecina (ビー・セルべシーナ)というアルコール無しの黒ビールに、+卵をしてミキサーで合わせたスイーツ感覚の甘い飲み物があるのです。

462~463日目【ボリビア】La Paz (ラパス)へ 首都に到着 世界有数の街並みを眺める

2015年9月14日~15日
ホテル無い、水も無い。そういう時は川に張ればいいじゃない。遂にラパス到着!

チチカカ湖の青さ

 コパカバーナで泊まったホテルはボロで、WiFiはありましたが激遅であてにならず何ひとつ情報収集ができませんでした。でも行った先でどうにかすればいいと、道の先についてあれこれ心配していては自転車旅行なんてできません。ただしこれから行くことになる宝石の道のような超難関は別として。

460~461日目【ボリビア】Copacabana (コパカバナ)へ 慈悲を乞う表情で入国手続き カトリック教徒の町に滞在

2015年9月12日~13日
ボリビア入国。審査官に慈悲を乞うアウトロー作戦。コパカバナはストリートフードが美味い。

そうだ、コパカバーナへ行こう

 ペルーを出国しましたので次はボリビア入国です。普通に入国すると日本人は30日間の滞在が許可されます。滞在延長は最大90日まで首都のラパスで行えますが、はじめに貰った30日間が終わる頃に行かないと延長してくれないという。30日間ではボリビア突破は微妙な日数です。

459~460日目【ペルー】Yunguyo (ユングヨ)へ ペルー出国 コパカバナ方面 色々脱線話

2015年9月11日~12日
ペルーからボリビアへ出国。主要2通りあるが、コパカバナ方面が良い。読めば少しは為になる、スーパーマーケット小ネタ脱線話。

チチカカ湖が見えてきた

【ペルー出国についての注意】
 入国時にツーリストカードの半券を貰いますが、これを出国時に提出しなければいけません。長期滞在していると紛失したりするので注意です。まぁこれは基本的なこと。もうひとつは出国をどこにするかということです。

456~458日目【ペルー】Puno (プーノ)へ 温泉で昇天 危機に陥ると信号待ちで助けが現れることが多い

2015年9月8日~10日
ララヤ温泉で昇天。プーノでホテル選びに苦悩していると、天の助けが現れる。たぶんチャリダー割引なので宣伝しておきます。

林から出発

 昨晩テント泊したこの林は標高3400m。深夜は寒くて参りました。この林を選んだ理由は、私有地ではなさそう、テントを張るのに適度なスペースがある、車道から十分離れられる奥行きがある、落ち葉や枯れ枝のおかげで接近者があれば歩行音が聞こえる、立ち入った感じ虫が少なかった、ということです。

455日目【ペルー】名も無き林へ 目標を達成するための走行が始まる

2015年9月7日
クスコを出発、ボリビア入国を目指す。あり得ないパンク。ラパスですること。

クスコ。また来て沈没したい街

 クスコは居心地の良い街でした。活気があるし、治安も悪くなく、夜景も綺麗。でももうすぐ近くに今旅の目標のひとつであるウユニ塩湖がありますので、その達成のために、長居するよりも早く出発したい。気持ちが高まります。

452~454日目【ペルー】Cusco (クスコ) クスコの生活面を紹介 

2015年9月4日~6日
クスコは観光だけじゃない。生活にも良い街。


【生活の場としてのクスコ】
 クスコに来て、すぐにマチュピチュへ行き、帰って来た翌日に他の都市へ移動するという短期バックパッカー達にとってはクスコは単なる観光都市です。一方で、肉体労働でクスコに来て、体を休めるうちに出発がかったるくなり、何だかんだ長期滞在してしまうチャリダーにとっては生活の場なのです。今回は観光都市クスコの生活面や色々をお話しましょう。

【メルカド】
 メルカドという場所には安食堂街から青果売り場、土産物屋、さらにはあらゆる生活雑貨品が売られています。中南米では現地人の生活面を簡単に知ることのできる場所です。メルカドに全てが集約されている、というわけです。

 そんなメルカド。クスコのアルマス広場周辺には主に2つあります。ひとつはサンペドロ市場、もうひとつはワンチャク市場です。

サンペドロ市場の場所

 サンペドロ市場は観光客向けの特色を備えた所です。アルマス広場から向かって入るとまず土産物屋が並んでいます。奥に進んで市場中央付近には焙煎されたコーヒー豆やチョコレートといった嗜好品が、さらに奥には大規模な食堂街が並んでいます。小麦粉やマカ、キナ等の粉物や、各種豆類、当然ですが精肉店や魚屋もあります。

 サンペドロの食堂街でおすすめなのはロモサルタードとセビーチェです。特にセビーチェは塩辛くなくてとても美味しい。価格も8ソル程度と安いです。

 食堂街は最安4ソルです。ただ、価格と質・量は素直に比例しますので、お腹の空き具合と相談して多めに出してもいいかと思います。ロモサルタードは標準5ソルですが、たくさん食べたいならもうちょっと高いものを狙いましょう。どうせそれでも7ソル程度ですから安いものです。基本的にボッタクリ無しの誠実商売がされているので、サンペドロの食堂街は利用しやすいです。

 サンペドロ市場は市場外にもグルメがあります。チチャロン、パイナップル、アイス、ケーキ、パンとたくさんあります。どれも1~2ソル程度のもので、ファストフードのようなものです。

ワンチャク市場の場所

 もうひとつの市場、ワンチャクは庶民的な市場で、規模は小さめですが一通りのものは簡単に揃います。この市場はなんと言ってもチーズが良い。チーズ売り場が広めでたくさんの種類がありますし、売り子によっては試食を勧めてきますので、そういう売り子を見つけてそこで買うのがベストです。私はこのワンチャク市場へはチーズ目当てのみで通いました。チーズ1個は結構大きいので、半分 (Medio)とか1/4 (cuarto)、場合によってはグラム単位でも買えますので、予算に応じたり試し買いとしても都合が良いですね。


【スーパーはOrion】
 ペルーのメジャーなスーパーであるTottusはセントロから遠く離れた場所にあり通い悪いです。代わりにサンペドロ市場の正面や、その他町中の至るところにはOrionというスーパーがありますのでおすすめです。

 新鮮な内臓系の肉を安く買えます。レバーが最安で、1kgで3ソル程度です。これをフライパンで焦げ目がしっかり付くくらいよく焼いて塩を振って食べてみて下さい。レバーってこんなに美味いのかと感動することうけあい。


【路上販売商】
 メルカド近辺にたくさんいて、中には普通には手に入りにくいレアものを売っている人もいます。そのひとつとして紹介するものはこちら。

栓抜きも兼ねる研ぎ器

 これは刃物の研ぎ器です。ナイフ、包丁からハサミも研げます。小型で使い勝手が良く、性能も悪くありません。10ソルです。私は今持っているビクトリノックスのナイフが切れなくなったので研ぐために買いました。小さめの砥石を探しましたが高額で、その時見つけたのがこれなのです。実際使うとトマトも潰れずにサッと切れてしまうほど、新品時の切れ味が復活しました。これは買って良かった。

イグレシア・サンタクララの近くに大抵いつも居る

 おじいさんが実演と共に売っていて、大抵いつも居ますが、土日は居ないことが多いです。


【Bembosというバーガー屋】

 アルマス広場に面したハンバーガー屋さんです。広場にはマクドナルドもありますが、Bembosのほうが遥かに良いです。パティが肉厚で、バーガーの大きさを選べます。グランデがおすすめです。思いっ切りかぶりついてやりましょう!

 メルカドの食堂街に比べると高く付く食事になりますが、たまの贅沢として是非おすすめします。


【センティーモを使い切るために】
 ソルの下位貨幣はセンティーモですが、スーパーで買い物を繰り返すと増えていきます。しかし大抵のものはソル単位で売られているし、国境通過の際の両替もソル単位。つまりセンティーモは使い勝手が悪い。そこでそれを消費するいい手段を紹介します。

 アルマス広場からサンペドロ市場へ行く通りにはソフトクリームやコーヒーを1ソルで売っています。こういう1ソル系の商品を買う時にセンティーモを使うのです。と言うか、センティーモが溜まったら1ソル系を買うのです。どうせ両替で機能しないのですからどんどん使ったらいいのです。ちなみにソフトクリームはバニラ、チョコ、ミックスの3種類あります。


【ほぼ毎日何処かでイベント】
 クスコの街では毎日何かしら必ずイベントがあります。アルマス広場での音楽パレード、食イベント、花火など色々です。特に花火は毎晩打ち上がっています。日本ほどの美しさはありませんし大規模でもありません。テンションの上がったクスケーニョ達が勝手に上げているのです。


【ラフな格好にサンダル履きをしろ!】
 道を歩いているとツアー勧誘や靴磨き屋がたくさんいて正直話しかけられるのが邪魔だったりします。それを回避するには地元民と言うかクスコ在住感のある格好をすることです。ツアー勧誘は観光客にだけ話しかけています。むしろ「いかにも観光客といった格好の人」に話しかけていると言ったほうが正しい。また靴磨きは革靴やスニーカーを履いている人に話しかけています。サンダル履きの人には目もくれない。

 また実際どうなのか分かりませんが、スリの類は観光客に目星を付けていそうな気がします。格好をラフに地元民風にすることで、彼らの狙いの外へいける気がします。

450~451日目【ペルー】Machupicchu (マチュピチュ)へ 最高の遺跡

2015年9月2日~3日
天空の都市・マチュピチュへ。

神々しい遺跡と共に

 探検家ハイラム・ビンガムが発見した遺跡。ペルー観光の目玉で、毎年多くの観光客が訪れる「世界の観光スポット」のひとつ。そんなマチュピチュにツアーで行くことになりまして、今回はそのレポートです。

445~449日目【ペルー】Cusco (クスコ) クスコ探訪とマチュピチュ調査

2015年8月28日~9月1日
マチュピチュへの行き方を調べる。クスコの日々。


 今頃はウユニ塩湖を通過して宝石の道を走っている予定でした。大幅に遅れていますが自転車旅行ではよくあることです。走行距離だけでスケジュールは立てられないし、疲労度も関係して連泊の機会も多い、あとは単に出発がかったるいとか、自転車旅行は特に出発がかったるいもので、この要素が大きい。

クエンカに長く居すぎて、あそこは4日で十分な街でした。メデジンとポパヤンには足の治療で長かったですね。リマにも予定より1週間長く居て、お宿桜子が良かったのと出会いがあったからですね。

 以下に紹介しようとしているクスコもまたいい街なんです。まぁ宝石の道のボリビアとチリ国境はあんまり早く行っても降雪等で閉鎖して通れなかったりするらしいので、予定通り行ってたら厄介なことになっていたかも知れません。たぶん9月下旬に宝石の道でしょうかね。

【28~30日: クスコ探訪】
クスコ・セントロ

アルマス広場にて


 通常、私がする探訪と言ってもアルマス広場を中心にメルカドを巡るだけで終わるのですが、今回はカサデルインカで出会った方、石神さん (21歳)にいろいろ案内されたのでした。彼は21歳とは思えないほどしっかりしていて、何と言っても賢い。自分より若い世代にこういう人がいるのはとても安心できます。

メルカド・サンペドロの食堂街

Saltado con Frijol con sopa con jugo 6ソル

 ということで私は彼の後ろをテクテク歩いて完全におまかせ。教会やイグレシア、オススメのレストラン・パン屋・チーズ屋を回ったりしました。そして私は私で、彼にカレー粉の作り方を伝授。最低限揃えるべきスパイスと買い場、購入量、調合バランスを教えました。



12角の石

精巧な組み上げ方は見ていて飽きない

 そんな彼もアレキパへ旅立ち、クスコぶら散歩をほぼ毎日共にしていた私には、どこかポッカリと穴が空いたのでした。アレキパで美味しいカレーライフを送ってくださいと祈る。


 マリアさんに遭遇。相変わらず綺麗だ。

有名なサイクリスト宿のHostal Estrellitaの正面向かいの建物に自転車屋あり。チェーンとオイルを購入

私特製、トマトチーズカレー


【31日~9月1日: マチュピチュを調査】
マチュピチュ

 マチュピチュ観光へ向けて個人で行く場合に揃えるべきものは以下の通りです。

☆鉄道を使う場合☆
  • マチュピチュ入場チケット
  • 鉄道往復チケット
  • マチュピチュ村でのホテル予約
  • 村からマチュピチュ遺跡までのバス往復チケット

☆トレッキングの場合☆
  • マチュピチュ入場チケット
  • クスコと水力発電所間の往復バスチケット
  • マチュピチュ村でのホテル予約


マチュピチュの位置。アグアスカリエンテス (通称マチュピチュ村)が遺跡ふもとの町

 マチュピチュ入場チケットは必須。マチュピチュ村でのホテル予約は事前にしておくほうが無難。

 鉄道はペルーレイルの場合等級によって3種類あって、クスコでもマチュピチュ村でもチケットを買えます。行きだけクスコで買って、帰りはマチュピチュ村で買ってもいい。

 クスコと水力発電所間の往復はシャトルバスを予約するという方法になります。

水力発電所からマチュピチュ村へのトレッキングルート

 トレッキングの場合、先ずは水力発電所とマチュピチュ村は片道距離8kmほどの線路沿いトレッキングです。未舗装で線路の敷石ゴロゴロのため、8kmと思えないくらい、体感では長い距離です。これを行きと帰りの往復。観光で疲れたならマチュピチュ村で水力発電所までの鉄道チケットを買ったらいい。

マチュピチュ村から遺跡までのトレッキング&バスルート

 次にマチュピチュ村から遺跡までの標高400mアップのトレッキングです。こちらも片道距離8kmくらいで未舗装。バスも通る九十九折の坂道です。こちらも疲れたならマチュピチュ村か遺跡でバスのチケットを買ったらいい。

☆ツアーで行くのが簡単☆
 個人では準備段階から観光まで面倒で疲れます。私のおすすめはツアーで行くということです。私はアルマス広場から少し離れたツアー会社で1泊2日の以下の内容を予約しました。
  • マチュピチュ入場チケット
  • ホテル
  • 3食付き
  • クスコと水力発電所間のバス往復
  • マチュピチュ村から水力発電所までの鉄道片道
  • プロフェッショナルガイド

計130米ドル (430ソル)

 これにはマチュピチュ村から遺跡までのバス往復チケット (片道12米ドル)は含まれておりません。

 ツアー会社で聞くと鉄道チケットや遺跡までのバス往復が付いたプランは1泊2日の一番安いのでも220米ドル。マチュピチュ観光というのはとんでもなくお金が掛かるのです。

 メヒコのテオティワカンは入場料600円くらいだったのに、マチュピチュは128ソル (4800円)掛かります。また、遺跡ふもとの町のマチュピチュ村はホテルから食事、軽食、水に至る全てが破格であります。例えば水2.5リットルは普通4~4.5ソルが相場ですが、マチュピチュ村では8ソルします。レストランでは最低でも30ソル出す必要があります。クスコのメルカドなら5ソルで食べられるのにです。そこで大抵の旅行者は「ぼったくり」と呼んでいます。日本より高いです。

 そこで私はクスコでパンと水、果物等を揃え、マチュピチュ村での食事はツアーに含まれているものの他は一切しない選択をしました。荷物は必要なものだけに限定してこじんまりとまとめました。そうでないとトレッキングがありますから厳しくなります。バックパックなんて宿に預けて持って行かないことです。

 また、トレッキングルートは虫が多いので虫除けスプレーかクリームを。さらに雨が降ることがよくあるのでレインウェアも必要です。日差しに備えて帽子か、サンクリームも。

 さてあとはマチュピチュへ行くのみ。正直色々面倒で、出発前に気持ちが萎えておりますが、まぁ面倒と苦労をさせる遺跡です。どんなものか、マチュピチュの実力ってやつを確かめて来てやりますよ。

【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...