Selle Italia セライタリアの革サドルStoricaはどんな感じなのか


1897年創業のイタリアのサドルメーカー、セライタリア。2017年で120周年となるため、記念として創業当時の金型を使って復刻革サドルを作った。通常革サドルは一枚の革で仕上げるところを、三枚の革を張り合わせることで耐久性を上げている。

…と、いうことらしい。本当はブルックスの天然ゴム製のカンビウムを買うと決めていたが、いざ買おうとすると「やっぱり革だよね」と急に考えを変え、ブルックスのロード用の革サドルを見るも高額で買う気が失せ、それじゃあどうするかと悩んでいたところにセライタリアの革サドルが目に飛び込んできた。

なんにせよ現在の愛車のマジィにはツーリング用のデカい革サドル(ブルックスB17インペリアル)は似合わないし、この革サドルは海外走行でそれなりのダメージを受けているために交換しないといけない。

しかしセライタリアの革サドル?素材とか形状だとか、最新で軽量なサドルメーカーのイメージがあるが革サドルも作ってるのかと思ったら、2017年、創業120周年記念で作ったものらしい。平時のサドルと区別するためか、「Selle Italia」ではなく「Sella Italia」とちょっと名前も変えてのリリース。




何でこれを買ったかというと、手ごろな価格と見た目が気に入ったから。革サドルだから跨った感じと、乗っていくにつれてのこなれていき具合はブルックスとそう変わらないだろうからある程度予測できる。だから価格と見た目が全てだった。セライタリアはよく分からんメーカーでもないし、ちゃんとしたものだろうという期待感もあった。




うん、キレイによくできてると思う。ブルックスのサドルと遜色ないくらい。右側面の押し印がイタリアの洒落っぽさを出している。セライタリアの革サドルには一応3種類あって、Storicaはロード向け。Miticaはトレッキング向け、Epocaはツーリング向けだ。



Storicaの重量は505グラム。革を張り合わせているため断面が3層になっている。レールはクロモリ製。革に触れた感じは固い。グッとそれなりに力を入れて押さないとしならないくらい固い。



ブルックスと同じくノーズに革の張り具合を調整するボルトがあり、その調整のための工具もついている。さらにケア用のクリームもついてくる。

ひとまずは乗る前にこの付属のクリームを薄く塗ってケアしておいた。説明書によると、直射日光と雨を避け、2か月に一度のケアをするとサドルの寿命が延びるで!とある。さらに、最初はめっちゃ固いけど500キロ~800キロほどの走行でケツに馴染んでくるで!とも書いてある。




取り付けて30キロほど乗車してみた。結果、、、

「クッソ固ぇし、痛ぇ」

まぁ革サドルってこんなものだろう。痛みは鈍痛とかいうでもなくあとに残らない感じではあるが辛いっちゃ辛い。でも騒ぐほど辛くはない。だんだんこなれてくることを知っているし、痛いけど期待感しかない。これから休日のライドが楽しみだ。



⇒深谷産業「セライタリア復刻革サドル」紹介ページへ

自転車旅行視点で言うと、ブルックスとセレアナトミカのほかにも良質な革サドルが登場したなという感じ。価格も手ごろだし、ライドスタイルによって異なった形状も用意されている。ツーリング用途だとEPOCAになるだろうが、選択肢が一つ増えましたね。これならブルックスと同様おススメできますよ。

コメント

  1. はじめまして。
    同社のSLRシリーズを20年ほど使ってきたので、これを気にしてました。
    フォルムを見るとStoricaとEpocaの中間位なのがあれば良いのにな、とか、SLRフォルムでそのまま出してくれたらどんなフィッティングだろうか、とか色々考えます。
    それにしても3層という凝った造りの革サドルにしては破格ですよね。
    私は真っ赤なクロモリなので、ブラックにするかブラウンも似合うかなとか悩みます。

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