BROOKS(ブルックス)の革サドルを水洗いする方法


自転車世界一周のあいだ、ろくな手入れもせずに使い続けたブルックスのサドル。汚れがガッツリついているでしょうからゴッソリ取り除くべく水洗いすることにしました。

…え、革を水洗い?できるの?できます。その方法を紹介します。


【革は水に弱い?】

ブルックスのサドルは革製。一般的に革製品は水に弱いと考えられており、普通は革製品対応の汚れ取りクリームを使って綺麗にする。

水に濡れると水シミ、色落ち、カビの原因になると言われており、これが「革製品=水に弱い」という根拠とされています。

でもよく考えてみてください。染革の作業って革を水でジャブジャブ洗ってるじゃないですか。染めた後にぬるま湯と洗浄液で何度も何度も洗うんです。

だから「革製品=水に弱い」というのは誤解です。


【各原因】
水シミは濡れた部分の染料や汚れが乾いたところに流れていくことで起こります。つまりムラができる。このムラがシミに見えるんです。だからムラが起こらないように全体を濡らして洗ってやればシミができません。

色落ちは革が天然繊維である都合上、繊維との結びつきの弱い染料については色落ちしてしまいます。普通はしっかりと処理されている革製品なら多少色落ちしても風合いは損なわれないので、これもやはり全体を濡らして色落ちムラができないようにしてやれば済むことです。

カビは水濡れ後の乾燥不十分が原因です。風通しの良い日陰で乾燥させてやれば済みます。


【モゥブレイのサドルソープを使う】
サドルの水洗いに使うのはモゥブレィのサドルソープという石鹸。これを買ったのは数年前。土屋鞄製造所の革製メッセンジャーバッグを自分で手入れするために使っていました。


この石鹸は泡立てて革製品に乗せて、優しく擦って汚れを落としたら、水で洗い流さずに拭き取り、日陰で乾燥させるのが、使用上の注意点。



この石鹸にすでに保湿柔軟成分が含まれているので、水で洗い流す用がないとのこと。

でも今回はよく洗うために2回洗いました。1回目は水で洗い流すことに。


【洗浄方法】
1.革サドルをぬるま湯に浸して水を全体にしみこませる。



2.サドルソープをスポンジか柔らかいブラシにとって泡立て、泡をサドル表面に乗せます。

洗いやすいようにネジはバラしてある。


3.サドル表面をやさしく擦って汚れを浮き上がらせたあと、タオルでふき取り、風通しの良い日陰に干します。


4.完全に乾く前、9割ほど乾いたらサドルオイルで通常のケアをして終了です。革には多少の水分が必要です。


【まとめ】

1年あるいは半年に一度は水洗いして汚れをすっきり落としきってケアするほうが良いでしょう。

自転車世界一周でかなりのハードワークをこなしてきたサドルですが、依然現役で使える。長寿命のタフ野郎です。これも私がブルックスのサドルをおすすめする理由のひとつです。

自転車の革サドルならBROOKS(ブルックス)を使え!

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