2015年9月8日~10日
ララヤ温泉で昇天。プーノでホテル選びに苦悩していると、天の助けが現れる。たぶんチャリダー割引なので宣伝しておきます。
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林から出発 |
昨晩テント泊したこの林は標高3400m。深夜は寒くて参りました。この林を選んだ理由は、私有地ではなさそう、テントを張るのに適度なスペースがある、車道から十分離れられる奥行きがある、落ち葉や枯れ枝のおかげで接近者があれば歩行音が聞こえる、立ち入った感じ虫が少なかった、ということです。
【8日: アグアスカリエンテスで野宿】
午前5時。寒過ぎて眠っていても仕方ないので火をおこして朝食の準備。昨晩水につけておいた米を炊き、ふりかけを掛けて食べました。あとはリンゴ。
脚が回らなくなるので朝飯はあまり食べない方がいい。それよりも昼飯までの間のつなぎの食事が大事。野宿では出発が早くなる、つまり朝飯も早い時間になり、昼飯までの時間が長く空きすぎる。そうすると、つなぎの食事が無いと昼前に力尽きる。
ただ不思議なもので、何も食べなくても力が湧いてくることがありますが、これは体の最終手段。秘密の備蓄庫からエナジーを絞り出しているのだと思います。最終手段を使わせてしまうような走行スケジュールは負担が大きいので避けたほうが良いでしょう。だからつなぎの食事が大事。大きな街でパンを買い溜めしておくとか、チョコバーを買うとか、朝飯後につなぎ用としてオートミールを調理しておくとかですね。コーラもハイカーに人気な様に手っ取り早いエナジー補給として有効です。
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クスコ以降はクイが名産らしい |
この日は特別何も無い走行でした。ハエに20km以上追いかけられたのと、今日の目的地アグアスカリエンテスまでの上りがキツかったということ。昼飯はシクアニで食べたし、まぁこれらは大した事ではないです。それよりも温泉です。
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アグアスカリエンテス、なんて良い言葉なんだ |
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個室浴槽。熱々だ |
アグアスカリエンテスは歴代の日本人チャリダー達が浸かって行った所です。当然私も浸かりました。個室4ソルを選び、素っ裸で心置きなく昇天しました。日本人好みの熱々です。
施設の写真は撮れませんでした。オッパイまる出しのオバちゃん達が居たので。屋外はプールになっていて普通水着を着ますが、下だけ水着で上は何も身に着けていませんでした。周りの人は気にしてなさそうで、垂れ下がったオッパイオバちゃんにセクシーを感じないのでスルーしたのですが、熟女好きにはたまらんスポットになるのかと思うと、若いねえちゃんの水着姿を見るために海水浴に行くオッサンを想像してしまって気持ち悪い。若い男ならまだね、若者同士の出会いやロマンスを想像できていいのですが。
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なんてこった!ええ湯やでしかし |
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放心 |
しかしそんな気持ち悪さもお湯に浸かると一掃、昇天しました。
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丸見えだけど、まぁ大丈夫だろ |
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周りの草は先が尖っていて、うっかりして触れると手に刺さる。めっちゃ痛い。たぶん草食系に食われてたまるか精神があるのだろう |
スタッフの人にこの辺りはテント泊できるか聞いたら、そこら辺の張れるところに張れば良いと、治安は問題ないとのことでした。またこの温泉施設にはホテルとレストランがありますし、施設外には飲み物の売り子もいますし、宿泊しても良いでしょう。テント泊は深夜の冷え込みを覚悟しないといけませんので (標高4000m)。
夜8時くらいまでは日中に暖められた分の熱が地面から湧き出してくるのかそんなに寒くないのですが、これを過ぎるとグッと一気に冷えて足先から冷たくなります。
走行距離: 77km
積算走行距離: 16439km
走行距離: 116km
積算走行距離: 16555km
【10日: プーノでホテル泊】
朝飯はオートミールとリンゴ、サーディン缶。また今日も黄金色の平原をひたすら走り続けるというかったるい日。綺麗ではあるんですけどね。モデル級の美人はたまに見るのが良い。いつも長時間関わると飽きる。
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こういう家の作り方はマチュピチュでも見ましたね。伝統が生きている |
幹線なのに未舗装のでこぼこ道です。エクアドルのロハから南へ、国境を目指す山岳ルートを思い出しました。自動車やバイクタクシーは思うように動き回っていて統制がない。ゴミが散乱している。砂埃立つ。この街で昼飯にしようと思っていたのに、早く街を出たいという思いから先を急ぎました。
中南米の人は普通に道端にゴミを捨てます。自国を愛しているのに、その愛しているものを自ら汚すというのは何故でしょうね?自分の子供に泥団子ぶつけて何とも思わないのと同じで、異常です。
交通ルールは基本的に弱肉強食で、車優先です。ですが、その性質はアメリカやカナダの車優先とは違います。クラクション鳴らしまくって邪魔だ退けと言わんばかり。聞いた話ではペルー人は基本的にシャイで働き者ですが、車を運転すると人が変わるのだそうです。
また、ペルー人はビビリなのか私が広い路側帯の端を走っていてもクラクション鳴らして大きく避けます。普通に中央線と路側帯の白線の間を走ってくれれば絶対にぶつかりませんが、でもまぁ避けてくれるだけありがたい。避けてくれないと怖いですよね。
話は戻って、結局昼飯を食べずにプーノまで走ることになりました。プーノ入り直前には、いつまで上んねん!というような登坂がありました。結構キツめで参りました。
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思いの外大きい。交通量に苦労しそうだなぁ |
プーノの街中でホテルをあたるも、自転車の置き場が無いからということで断られました。ガレージのあるホテルを探して街中をウロウロ。でも街中というのはスペースが無いのでガレージ付きというのはなかなか無い。もうじきに暗くなるしこりゃ参ったなと思いながら信号待ちしていると、
「Amigo!!! Hotel? (アミーゴ。ホテル探してるのかい?)」
「Si. (そうです)」
「20 soles. (20ソルだけどどうだい?)」
「20? De verdad? (え?20?ホント?) (自転車に乗っている人に誘いをかけたということは、自転車置き場があるということだな)」
Hostal Qoñi Wasi。そもそもこういうチラシを作るということは広告費が掛かるわけでして、それなりに良い (値が張る)ホテルであるという意味でもあります。
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WiFiの届く部屋とそうでない部屋がある。値段一緒と言われたので電波の届くダブルの部屋にした |
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綺麗な浴室。天国の熱々シャワー |
すぐ近くのホテルで、誘われるがまま中に入ると立派な内装。WiFiありでBaño privado (トイレ・シャワーが部屋付)は通常45ソルだけど特別に30ソルでどうだというので、ひとまず部屋を見せてもらうことに。部屋も立派で、WiFiも速い。お湯シャワーもよく出るし、ベッドも大きい。決定。これで30ソルはこれまでの同価格ホテルで最高のコストパフォーマンス。
どうしようか参っているときに拾われて良かった。トルヒーヨの時もそうでしたが、ピンチになると救いが現れる不思議。ありがたや…ありがたや…南無阿弥陀仏、アーメン。そしてこの救いは大抵信号待ちで現れるという変な不思議でもある。仏とキリストを尊敬していて良かった。
このホテルは立地が最高。徒歩2秒に安めの中華屋あり、5秒にパン屋あり、30秒にストリートフード系のバーガー屋あり。夜間も治安良好で活気があるし、深夜は静かでうるさくない。
連泊したくなりましたが、特別オファーで泊めさせてもらっている身分なので何か気が引ける、申し訳ない。ホテル側からすれば何泊でもして欲しいでしょうけどね。少なくとも毎日部屋ひとつ埋まっているので、部屋ひとつ分の安定収益がある。
テレビでキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演のスピードを観ながらネットで情報収集して終えました。サンドラ・ブロックは最近は大女優の風格が出てきて、スピード出演時の可愛さで売る感じが無くなって実力派になりました。年老いていくとさらに磨きがかかりそうで注目ですね。キアヌ・リーブスはマトリックス以降を知らないので分かりません。
走行距離: 121km
積算走行距離: 16676km
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