474~475日目【ボリビア】Oruro (オルロ)へ ただ長いだけのつまらない道 230kmを2日で走行

2015年9月26日~27日
230kmという距離は普通は3日かける。

ラパスからエルアルトへの登坂

 旅に出て1年3ヶ月と2週間経っているんですね。カナダのバンクーバーから17000km走ってきました。中米は一部バスで飛ばしましたが、その他はしっかりと轍を繋いできました。

 グアテマラにスペイン語の勉強と管理人業で合計4ヶ月も滞在したので実質走行期間は9ヶ月と2週間程度。284日間で17000kmということは、1日平均約60kmということですか。まずまずと言ったところでしょう。このくらいが世界を自転車で旅をするにあたってのスケジュールを計画するのにちょうどいい。1日80~100kmでスケジュールするのは無謀ですね。経験者は50~70kmでスケジュールしていると思います、たぶん。

 この50~70km平均を維持するというのは結構大変です。ベテラン自転車旅行者のチャリダーマンこと周藤さんでさえ月1500kmを目指しているのです。ひと月30日として1日50km走ればいいと考えると楽な気もしますが、そう甘くありません。

 私は月どのくらい走っているのでしょうかね?計算したことがないので分かりませんが、初めのひと月は確か2000kmを超えていたような気がします。走り過ぎです。


【26日: Patacamaya (パタカマヤ)近くで野宿】

出発が億劫だけどウユニ塩湖行きたい

 遅めの9時半に出発。ラパスから出るには先ず、440m上らねばならないという、初っ端からA mi me molesta (面倒くさい)。面倒な道はもう諦めてしまって、頑張らずにゆっくり進んだらいいのです。ホテルから11kmで頂上のエルアルトに到着しました。掛かった時間は2時間 en punto (ジャスト)。予想通りでした。

 上記文章で2つだけ細かいスペイン語を使いました。会話で役に立ったりしますので結構大事なのです。他には例えば一緒に食事中に相手に美味しいか聞くときは「?Rico?」だけでいいし、食後に美味しかったか聞くなら「?Como estaba?」。回答は「Estaba rico. (美味しかった)」「Más o menos. (まぁまぁ)」「No rico. (美味しくない)」。「私には」「私にとっては」と付け加えて言うなら、上記回答の頭に「Para mi」を加えればいい。

 しょうがない・仕方ないは「Ni modo」。英語で言うOKはそのままスペイン語圏でも通用しますが、スペイン語で言うには「Esta bien.」。「Me encantó~ (~は楽しかった)」とか、「Me gusta~ (~が好きです)」、言いたい物の名前が分からない時は「esto, eso, aquello (これ・それ・あれ)」を使えばいいし、あるいは「?Comó se llama esto(eso, aquello)? (これ何て名前?)」と聞いてみるのもいい。

 会話時に文章でスペイン語が思いつかない時は一言だけの細かい言葉を言ったらいいのです。現地人も会話の中で結構な頻度で一言だけで意思疎通を図ることが多いので、おかしな事ではありません。

新しいバッグはトラベルバイカーの上に設置。コマンドーバッグ…シュワちゃんの映画「コマンドー」を再び思い出す。ベネットがね、良いんですよ。詳しくは「コマンドー ベネット」で検索。玄田哲章版が良い。

太陽光パネルGoal Zeroの設置で、スマホの電池を気にする必要なし。この状態は充電池に充電中。ちなみにこのサイズはモバイル向けであって、ノートパソコンは充電できない

予定外のパタカマヤ到着

 話は戻り、道中がつまらない。延々と長ったらしく、同じ景色を繰り返し、アップダウン、アップダウン。写真撮る気なく、とにかく走ることに集中していたらパタカマヤに着いてしまいました。町入り口までの走行距離101km。

 元々の計画では、ラパスからオルロまでは230kmあるということで普通は3日掛ける、今日は走行を80kmくらいにして野宿にしようと考えていました。走り始めの初日ですし、頑張らずに普通に走ろうと。3日間を80・80・70でという考えでした。

 しかし80km走り終えた時刻が午後4時くらいでまだ走れるし、地図を見るとパタカマヤが近い。じゃあホテルでもいいかと思ってパタカマヤまで走ってみたのです。

 パタカマヤ町内を走ってみるとAlojamientoばかり。これも一応宿泊施設なのですが、何だか気乗りしない。どうしようかなぁと悩んでいる内に町を通り過ぎ、戻るのも億劫なのでやっぱり野宿にするかと進むことに。

風が強かったため、土盛りを風除けにして張った

 午後6時を回って薄暗い中でどこに張ろうかと場所探しをして、適当な所にテントを張る。車道から離れるちょっと隠れられる所という基本さえ守れば一晩無事に過ごせるという直感。たぶん強盗はいないだろうという雰囲気。あとは風に気を付けてペグダウンをすれば完璧。そこら中が野宿ポイントでイージーな場所探しでした。

晩飯はうどん。具材が無いので、水多めに入れて味噌汁のドライインスタントを加えた。この他に青リンゴとパンと、クッキー、ココア。お腹いっぱい

走行距離: 107km
積算走行距離: 17092km


【27日: オルロへ】

現地点がラパス・オルロ間の中間くらいか…行けそうな気がする

 昨晩地図を見ていたら「明日オルロ行けんじゃね?」という考えに至りました。そこで朝5時から朝飯を準備して、諸々片付けを終えて出発したのが7時。あと120kmくらいですから、早めに出発すれば午後5時には着けるだろうという予想。頑張ろう。

深夜は寒くなく眠れた。防寒の対策が功を奏したか

こんな格好で走ってます。唇が乾燥してカサカサになるのでリップクリーム塗ってます

 しかしラパス・オルロ間は本当につまらない。パタカマヤから走り始めて50km代がちょうど上り道でしんどかったのと、オルロ手前の30数km続くひたすら真っ直ぐな道で向かい風になって辛かったのと、とにかく走っていて楽しくなかった。

長ぇ…こういう道苦手なんだよなぁ

あぁ、しんどい…(-_-;)

 自転車というのは第一に精神力ですよ。体力でグイ押しができないスポーツだと、自転車旅行をやっていると本当にそう思う。延々真っ直ぐな道で向かい風ってかなりの精神消耗で、1kmがもの凄く長く感じます。5kmを継続して走るのが限界。

かれこれ8時間以上もこんな道走らされて、ホントうんざり

オルロ近くでは白い土地が現れた。たぶん塩が析出してるのでは?

もうすぐオルロ

オルロ到着

 そしてオルロ。セントロらしいエリアを走り回ってみましたがホテルが1軒も見当たりません。もう疲れているし早く休みたい。「こりゃポリスだな」ということで警察署へ行って聞いてみました。

「Hola, ?hay un hotel? No pude buscarlo. (こんにちは、ホテルあります?見つけられなかったんですけど…)」

 そうしたらもっと向こうだと、電車の駅の方だと言うので向かってみるとありました。困った時はお巡りさんに聞くのが手っ取り早いですね。

青丸の辺りはホテル無し。赤丸の辺りがセントロのようで、電車の駅近くにホテルが数軒並ぶ

 電車の駅周辺はメルカドになっていてゴチャゴチャしていますが、夜8時くらいまで賑やかで治安は良さそうです。普通6時には店じまい終了で閑散とするのですがね。

 屋台飯 (8ボリ)と屋台ケーキ (3ボリ)で腹を満たし、コーラを買ってホテルに戻り、熱々シャワーを浴びて本日終了。明日はオルロに1日滞在してメルカドを歩き回ってみようと思います。ラパス・オルロ間の辛い走行で精神消耗が激しいので休養も必要ですし。

 明後日からはウユニ塩湖入り口のあるコルチャニという町まで4日で到達を目指します。超ど田舎の走行になるようなので、コルチャニまでは3回野宿することになるだろうと思います。

走行距離: 130km
積算走行距離: 17222km

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