459~460日目【ペルー】Yunguyo (ユングヨ)へ ペルー出国 コパカバナ方面 色々脱線話

2015年9月11日~12日
ペルーからボリビアへ出国。主要2通りあるが、コパカバナ方面が良い。読めば少しは為になる、スーパーマーケット小ネタ脱線話。

チチカカ湖が見えてきた

【ペルー出国についての注意】
 入国時にツーリストカードの半券を貰いますが、これを出国時に提出しなければいけません。長期滞在していると紛失したりするので注意です。まぁこれは基本的なこと。もうひとつは出国をどこにするかということです。

 ボリビアへシエラ (山岳)から出国する際には主要2通りの方法があります。ひとつはDesaguadero (デサグアデロ)、もうひとつはYunguyo (ユングヨ)です。

 お宿桜子さん提供の情報によると、デサグアデロからの出国は治安に注意が必要です。ここは日本人の間で悪名高いだけでなく、ペルー人も恐れる国境です。ボリビアの首都ラパスへ向かう最短距離の国境ですが、ビジネスの様に急いでいない限りは使うべきではないかも。

 ユングヨからの出国が安全です。ボリビアの観光名所のコパカバナに近いということもあって潤っているのか、ほのぼのした雰囲気があります。

 それに、ボリビア入国の際に日本人は滞在期間が30日しか貰えませんが、デサグアデロからの入国では融通がきかないことが多い。つまり自転車旅行では30日ではボリビア通過はシビアなスケジュールになるため60日くらい欲しいとお願いしても、まず貰えない。逆にユングヨからだと融通がきくことが多い。


【11日: Juli (フリ)でホテル泊】

 プーノから出発します。Hostal Qoñi Wasiのスタッフが優しくて、コーヒーでも飲んで行けと言うので一杯頂く。出発も見送ってもらえて、国境への道順も教えてくれて親切でしたね。

お巡りさんがキマってる。しかもこの人は女性です。日本の警察官もこのダンディズムを見習いなさい


たぶんラブホかもしれない。普通の家ならペルー人のセンスが疑わしい

 ちょっとしたアップダウンはあるものの、ここ数日のように長〜い一本道をひたすら走って行く。

 Ilave (イラべ)という町にどうにか辿り着いて昼飯にすると、Seco de polloという鶏肉料理があるのですが、これがペルーにて最安を記録。何と3ソル (約111円)!値段聞いてビックリしました。スープと飲み物も付いています。商売になっているのか疑問です。

 でも大抵は価格の半分は利益を取るものです。スーパーで働いている時に商品の原価を知る機会がありましたが、199円のわさび漬けの原価は100円でした。99円商品 (はんぺん等)でも49円は利益。毎週行うおかめ納豆59円セール (平常時89円)でもちゃんと利益があるんです。ただ、おつとめコーナー (賞味期限間近の商品を売るところ)の商品はほぼ原価。たぶん10円のうまい棒はやおきんにも販売店にも1円の利益もなく、一本あたり何銭という具合でしょう。うまい棒は人気による品揃えのメリットが重視されています。人気のある商品は多少赤字でも陳列しておくものです。99円商品でも、売れば売るほど赤字というものもあります。赤字の商品も、利益にならない商品も売りつつ、月々の目標利益を上げていかねばなりませんので、小売業って大変です。

 スーパーは年末年始が一年の内で最も忙しい時期です。私のいたお店は店内は人でごった返して品出しが恐ろしく大変でした。商品の保管庫もパンクして通路、さらにはお店のバックヤード外にまで置かれるほどでした。ひと袋1人前29円の年越しそばは売れまくるので綺麗に並べる余裕も無く、箱から陳列場所へザザッと流し込みます。20箱分 (200袋)流し込んでも30分で消えてました。クレイジーでしたねぇ…

 蒲鉾もこの時期には鯛のすり身入りとかで1本980円、高いもので鈴廣の3000円くらいしましたか。めちゃくちゃ高いのにポンポン売れるんですから、年末年始は財布のひもユルユルのクレイジーです。部門ひとつで一日の売上が200万円近くになることも。逆にこの時期は普段売っている99円の蒲鉾が無くなるので、お客さんから「無いの?」と聞かれていましたっけ。安いので十分な人には迷惑な時期ですね。

 年末年始品の賞味期限は大抵1月7日です。おせち材料は元旦に利用されるので、31日の閉店後には売れ残った分はおつとめとなります。つまり1月1日から半額あるいはお得価格になるので狙い目です。賞味期限はまだ十分あるのにお得なんですから、はっきり言って買いです。良い材料で作られているので美味しい。紀文や鈴廣の高級蒲鉾をお得価格で買ってわさび漬けで食べるのです。私も仕事終わりか休憩時間にお得価格になったおせち材料を買って食べたものです。元旦におせちの習慣が無い人は、年明けに買いましょう。

 年明けにお店へ行く利点はそれだけでなくて、必ず年明けセールをやっているのです。何故なら、1日から3日の3賀日というのはお客さんが少ないのです。だから客寄せのためにお得な商品が多い。

 例えばマルちゃん焼きそば3食入 (通称マル焼き)は平常時198円でしたがこれを99円で。「マル焼きマル焼き…」と仕事中は常に注意して監視し、減ってきたら即品出し。マル焼き99円はすごい勢いで売れるのです。日清の焼きそば3食入はマルちゃんより安く平常時158円で、セールをやると大抵78円。こちらも売れ行きがすごい。セールの日はバックヤードの冷蔵庫内にはマル焼きあるいは日清焼きそばの箱 (1箱10袋入)が山のように、70~80箱くらいは入荷します。これがたった1日でほぼ全て消えるのです。

 また、年明けうどんという新しいワードの展開もされてうどんが安い。生麺乾麺からインスタントまで。乾麺やインスタントなら長期保存可能なので非常食として少し買っておくか、うどん好きなら三昧をしてもいい。冷やしか温か悩む…。茹でた熱々うどんを丼に盛って生卵と醤油をぶっかけてかつお節を降るシンプルな構成も良い。

 私のおすすめ商品は冷凍食品の、ニチレイかニッスイか忘れましたが、本格炒めチャーハンというものがあります。これ美味しいです。できればレンジではなくフライパンで調理して下さい。他には、今まだあるか知りませんが、男前豆腐店の枝豆豆腐、これは夏限定だったかも知れませんがこれも美味しい。豆腐は濃厚系を冷奴にするとハズレないです。チルド系ラーメンも充実していますね。各国の有名店監修のやつとか。麺類だと杵つき製法という特許取得の製法で作られた、製造会社は忘れましたが、麺好きなら一度は試したほうがいい。あと漬物コーナーにあるめしどろぼうという、もろみを使ったご飯のおかずも、キュウリのキューちゃんに負けず劣らずで良い。魚肉ソーセージ系はトクホのものやチーズ入りとかあって小腹が空いた時にいい。アイスではハーゲンダッツが有名ですが、レディボーデンも外せない。

 さらにちなみに、商品棚の奥から賞味期限の新しい物を引っ張り出していくお客さんがいますが、あれは迷惑なのでご遠慮ください。売り場が乱れるし、賞味期限商品の回収忘れも起きやすく、他のお客さんの迷惑にもなります。負の連鎖の引き金になるのです。良いことなしです。そこで賢いお客さんは手前の少し古い商品をあえて買っていくのです。すると正の連鎖で、賞味期限切れ商品を手にする機会が減り、結果として日々の買い物において新鮮なものを買えるという。

 あとよく分からないのは要冷商品を常温棚に突っ込んでいくお客さん。たぶん嫌がらせか、元に戻しに行くのが面倒なんだと思いますが、あれもホント迷惑です。豆腐やはんぺん、納豆が冷凍食品コーナーで凍っていたりとか笑えてきますがこれはもう廃棄決定、利益どころか赤字になります。たぶんこれは営業妨害とか器物損壊?とか犯罪なのでやってはいけません。薄利多売のお店からすると、商品ひとつ分の原価を取り戻すのに他の商品をどれだけ売らなきゃいけないかという話なのです。まぁ廃棄になった商品はスタッフの胃袋へ消えていくことがしばしばですので、嫌がらせの思いでやられても、スタッフにとっては嬉しいやら悔しいやら微妙な感じで、嫌がらせになっていないのですがね…

 何かものすごく脱線しましたね。スーパー関係の小ネタ (割引シールを貼り始めるタイミング・クリスマス商戦・商品箱の開けと畳み高速法・カッターの上級者等)はまだまだあるのでまたの機会ということで。

 イラべ以降は向かい風が強くなって苦しい走行となりましたが、目標のフリまで残り僅かなのでもうここからは1kmずつ詰めていくことに集中すればいい。ですから向かい風が強かろうがそんなものはどうでも良いのです。時間かけてゆっくり確実に進めばゴール確実の勝利ということです。

 フリは坂道の町でセントロまで行くのに骨が折れましたが、ホテルも厄介で、どこも1階が店舗、2階がホテルという具合。つまり車体含めて荷物をエッコラエッコラと、上げなければならない。治安は良さそうだったので、荷物を上げている最中に他の荷物を持っていかれる心配もなさそうでしたのが唯一良かったこと。

走行距離: 84km
積算走行距離: 16760km


【12日: ペルー出国へ】

 ホテル泊まりは楽です。テントの撤収も無いし、何よりもウンコの問題を解決しやすい。野宿だと野糞をするということはハイパー難易度が高いのです。そこでやり慣れている方に教えてもらった方法を紹介。

 人目に触れないところへ行き、スコップで穴を掘り、穴めがけて出したあと埋める。ケツを拭いたティッシュペーパーはそのまま捨てると自然を汚すのでライター等で燃やす。

 ただ、私の場合携帯ウォシュレットがあるのでペーパーは不要です。ウンコは埋めておけば誰かが踏んで迷惑になることもなく、自然分解されて土になる。高地の雪山では、まぁ自転車旅行で雪山へ行くことはないのですが、あそこでは野糞禁止です。自然分解されずに永遠に残るのだそうです。これほど迷惑で個人的に恥ずかしいことはありません。仮にその雪山で野糞後に半ケツのまま滑落して死んだらウンコが墓標になりかねない。何せ永遠に残るのですから反面教師的墓標として最適と見られても仕方が無い。

 いや、そんなことはどうでもいいですよね。とにかく旅の話に戻りましょう。今回は脱線話が多くていけません。

チチカカ湖沿いの道を行く

養殖の生け簀かな?トルーチャでも育てているのかな…

 フリは前述のように坂道の町です。山の傾斜に作られている町なので、走り出しから山越えが始まります。越えてしまえばあとは下がるだけですが、これまでの平地走行と違ってしばらくアップダウンの多い道となり、地味に体力を削られていきます。

ポマタ。空気感が良かった

 ポマタという町はいい雰囲気を持っていそうな町でした。私の地元横浜で言うところのセンター北あるいはセンター南。高級住宅街のある静かで落ち着いた雰囲気です。まぁ入り口から観察した程度ではありますが、立派な教会もありますし、治安は良さそうです。


 ポマタから少し行くと、デサグアデロ方面とユングヨ方面の分岐が現れます。当記事初頭で申し上げました通り、迷わずにユングヨ方面へ向かいました。


ユングヨ。普通の田舎町

 ここから向かい風となりキツめの走行。ユングヨに着いても用はないので通過し、3km先にある国境イミグレへ。パスポートとツーリストカードの半券を提出し、何も聞かれず出国スタンプを押されました。これでペルーとはお別れ。次はボリビア入国です。

ペルーイミグレの建物

あの先、アーチの門の先がボリビア

Adios, Perú!!!

 ペルーはどうだったかと言うと、詳しくは帰国後に各国まとめのような感じで書こうと思いますが、まずお米が良い。日本米ほどの粘りは無くパラッとしてモチっとしています。チャーハンには最適と思います。高地で炊くとモチっと感が無くなります。人はペルーに限らず中南米系はみんな優しい。ただ、車のクラクションやバイクタクシーがウザい。と、一部ですがこんな感じです。

走行距離: 53km (フリからコパカバナ方面国境まで)
積算走行距離: 16813km

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