自転車世界一周犀の角: 547~548日目【チリ】Puerto Montt (プエルトモント)へ　チリ入国　頑張って走る日

2015年12月8日~9日
チリ入国は時間が掛かる。アウストラル街道の始点、プエルトモントへ。

【8日: Entre Lagos (エントレラゴス)へ　キャンプ】

　アルゼンチンのバリロチェから峠を越えてチリとの国境をまたぎました。チリの入国管理事務所 (Aduana)は峠から23km先です。さぁて、どうなるかな…

　イミグレはスタンプぽんで終了。陸路入国でのイミグレはどこの国もこんなもの。そして荷物検査のカスタム。チリはこれに時間が掛かるんですよ。

　バッグ全開けで手を突っ込んで漁る。食べ物も入念に調べられる。口を蝶に結んだビニール袋は破いて開けるワイルドさ。他人の物を扱っているという感性はありません。蝶結びだから紐を1本引っ張れば開いたというのに。

　麻薬犬らしいのもいます。検査系の犬がいるとなんかドキドキしますね。別に何も持ってないけど。

　チリではさらに自転車の登録も必要になります。今回はこれに凄く時間がかかりました。何が問題なのか知りませんが、パソコンを前にして管理官2人がああだこうだ話していていっこうに進まない。

　結局全部終わるのに1時間。ボリビア入国なんて1分で終わるというのに。チリは真面目というか、仕事がキッチリしています。いや、それは別に良いことなんですよ。でも面倒。

この黄色い岩はどこからやってきたのか。これを目印に、先は猛烈な急斜面

そういえば峠越えをしてチリ側に入ると葉のない枯れ木が現れた。植生の変化を見るのが最近の楽しみ

　今日はこの入国管理事務所から50km先のEntre Lagosで終える予定です。時刻はすでに14時。間に合うかどうかピンチな気がする。日は長いから大丈夫な気もする。

　キツいアップダウンを繰り返し、向かい風も強くていっこうに進まない。今日はいっこうに進まない日だな。峠越えで進まず、入国手続きで進まず、アップダウンで進まず、風で進まない。

　18時にEntre Lagosに到着。キャンプ場があるらしく使ってみることにしました。アルゼンチンにもあったのですが、ブッシュキャンプにハマっていたので使わなかったんですよね。

町の名前の通り、湖がある。釣りできるみたいですね

　で、キャンプ場っていいもんですな！快適すぎる。平地で、芝生でふかふかするし、虫も少ないし、洗い場・トイレ・温水シャワーあるし、ごみ捨て場もあるし、なんといっても治安を気にしなくていい。

　ただ、ブッシュキャンプ独特の雰囲気「自然を体感する」というか、土や水、獣の匂いとか、そういうのは無い。キャンプ場は利便性と快適性の点からしてホテルみたいなもの。キャンプは不便さが醍醐味だったりする。どうしたら上手くやれるか、例えば焚き火にせよ、どうしたら火を起こし維持しつつ調理できるか。なるべく乾いた枯れ枝を拾う、石を拾ってきて積んでかまどを作ってとか、そういう努力が楽しかったりする。

　さてスーパーで買い物のついでに物価をチェックしました。チリはアタカマしか知らないので物価意識が無いのです。そういえばまだチリの都会も知らない。

走行距離: 69km (国境から)
積算走行距離: 20868km

【9日: Puerto Montt (プエルトモント)へ】