485~487日目【ボリビア】宝石の道IN手前まで 強烈な西風が朝から吹きまくって全然進めない

2015年10月7日~9日
西風が吹くのって午後からじゃないの?頑張って20kmしか走れなかった衝撃。

ウユニの町、Hotel Avenidaから出発

 宝石の道が何処から何処までなのかについては明確な定義は無いみたいなのですが、私はアロタという町から西へ進んだ45km先の南下方面への分岐から、チリのサン・ペドロ・アタカマまでを宝石の道としたいと思います。

【7日: San Cristobal (サンクリストバル)手前で野宿】
 ウユニの町を出る前にガソリンを補給しておこうとグーグルマップ上に掲載のあるガソリネラへ行きましたがやってませんでした。列車の墓場 (セメンテリオ)近くにあるということなので、幹線沿いに町を出るようにすれば見つかるだろうと先へ進みました。

 ガソリネラを発見して補給完了しましたが、料金1ボリだったためか、また私がシクリスタであったためか、まけてくれました。ガソリンを無料で頂きました。



 90km先のサンクリストバルを目指そうと思いますが、ホテルに泊まるつもりがなかったので野宿のために手前で終えることにしました。道は未舗装か、崩れた舗装といった具合であまり良くありません。自動車の通行の度に砂埃を浴びる、そんな道です。

 という感じで事務的に道中を語り、野宿開始です。この辺りは午後になると西風が強くなって距離を延ばせなくなります。しかも竜巻も起こるんですね。だから野宿場所の選定としては、風除けは絶対なのです。砂地が多くペグダウンできないので、張り縄も必ずやることです。



結構火が強い。危ねぇ!

火が落ち着いて囲炉裏状態に

鍋をかぶせると煙がモクモク出てきてテント内が煙い!駄目だこりゃ!

 で、調理の際にウユニの町で自作したウッドガスストーブを使ってみました。結果、上手く燃えてくれるものの、鍋を乗せると2次燃焼の火が消えて煙モクモク。煙い…(´;ω;`)涙出てくる。

 空気はストーブの下から入って上へ抜けていくわけですが、鍋を乗せると上へ抜けなくなって、つまりは下から空気が入らなくなることによって燃焼ストップ。別に五徳を作ってかつ、空気の抜けを易くするために穴を拡張しなきゃいけませんね。それに現状では、鍋加熱中に薪を追加するには一旦鍋を退かさなきゃいけないので、薪投入口を空ける必要ありますね。

走行距離: 86km
積算走行距離: 17758km


【8日: Alota (アロタ)へ】
最近こういうパノラマ写真を撮るのにハマっている

散水車が快走する私を追い越し、道の先に水を撒いていくが…

足取りが重くなったと思いタイヤを見ると泥だらけ。散水車アホやろ…なんやねん

このクルピナKという怪しげな名前の町を過ぎると、とんでもない急傾斜登坂が待っていた

しかし峠を越えると景色が凄くなってきた

 サンクリストバルには用はないので通過して先へ進みましたが、33km走ったあたりから猛烈な横風の北西風が吹き始め、横風が徐々に向かい風の西風となり、走れども走れどもアロタが見えて来なくなりました。

「風強ぇなぁ…登坂と同じで、2,3km単位で詰めていくしかない」

この竜巻はデカかった。危なかった

10kmが遠い

 2,3km単位で残り34kmを強風に吹かれながら走るってかなりの精神消耗です。10分で1km走っていたので、1時間で6km進んでいました。これで34kmだから…もう嫌になる。

アロタ、誰も居ないけど…

 アロタに到着して数軒のホテルを訪ねるも人がいない。こういうゴーストタウンの町は、昼間はウユニとか大きめの街や遠くの農場で働いていて、夕方に帰ってくる住人が多い。だから午後6,7時とかに訪ねないといないことが多いのです。


 でも幹線上のホテルを訪ねたら人がいて良かったです。それもとても親切でした。水使い放題だったので電熱コイルでお湯を沸かして調理できました。ガソリンはもうサン・ペドロ・デ・アタカマまで補給できませんので節約するのです。それに電熱コイルのほうが湯沸かしが速い。

 この町にはストアがあるのですが、夕方に訪ねたら誰もいませんでした。翌朝にはいたので、朝訪ねると良いでしょう。

走行距離: 69km
積算走行距離: 17827km


【9日: 適当な所で野宿】
朝飯の準備

うどんを食べます

出発準備完了。10リットルの水を積んでいる

町のメイン通り沿いにあるストア。呼び鈴は壊れているのでドアを叩くと開けてくれる

 強風は一晩中止むことなく、そして朝も吹きまくっていました。宿のおばちゃんが「今夜も泊まったほうがいいかもね」と言う。でも宝石の道間近でジッとしていられない。朝飯を電熱コイルで作って出発。コンセントがあれば調理できるというのはとても便利です。

 ジリジリと、1時間半かけて7.86km進みました。この強風下では良いペース。

出発早々、スマホに着けていた成田山の開運お守りの紐が切れる。これは…

何か見たことない笠雲とかできてるし…

奇岩群が現れた

犬っぽい

 しかし10時近くになってくると風はさらに強く、未舗装の登坂も追い打ちをかけてきました。ペダリング不可能な状況なので「もう今日は終わろう」と風除けのある場所を探して、自動車の砂埃や、突風の作る砂嵐に耐えつつ200mずつ押して登っていきました。

駄目だ、もう走ってらんねぇ!今日はもう終わり!

 12時頃、適当な岩場を発見したのでそこで終了。4時間頑張って20kmしか進めなかった衝撃。午後は昼寝と調理用の薪集め、スマホで麻雀をして過ごしました。

 明日には風が止んでいてくれるよう祈って寝ました。

改良を施したウッドガスストーブ改。薪投入口を作った

サーディン缶で五徳も作った

鍋を乗っけても煙少なく上手くいったので、スープパスタを作れた

走行距離: 20km
積算走行距離: 17847km

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