自転車の革サドルならBROOKS(ブルックス)を使え!
2014年2月のこの記事について見直して、かつ批判的な意見を述べ、最後につまりどうなのかということをまとめようと思う。
さてまずはこの一文。
尻の皮が剥けたとか血が出たという情報を「アテにならない」の一言で片づけるのはどうかと思う。「実際使ってみてどうなのかという体験のほうが信頼できる」の一文からして、ネットの情報はアテにならないということを言っているのだろうと思うが、ネット上で書いている人たちにとっては実体験であるし、他人から見れば私の見解もまたネットの情報に他ならない。
皮が剥けるとか血が出る原因としては、新品の革サドルは固いということと、それに長時間跨り続けて痛みを我慢しつつも走っていた、ということだろうと考えられる。購入した革サドルを早く自分の尻の形に育て上げたいという焦りがあるのと、こんなものじゃないはずという期待感があるためと思われる。
どの革サドルでもこのリスクはある。革がこなれてくるまでは長時間の乗車はできないだろう。「乗れるサドル」になるまでは時間がかかるというリスク表示に欠ける一文。ただし時間かけて育て上げていくということで、自分の子供のようなサドルにもなり得るのだが。
さてまずはこの一文。
革サドルは三角木馬に例えられたり、尻の皮が剥けて血が出たとか色々噂がありますがアテになりません。実際使ってみてどうなのかという体験のほうが信頼できる。
尻の皮が剥けたとか血が出たという情報を「アテにならない」の一言で片づけるのはどうかと思う。「実際使ってみてどうなのかという体験のほうが信頼できる」の一文からして、ネットの情報はアテにならないということを言っているのだろうと思うが、ネット上で書いている人たちにとっては実体験であるし、他人から見れば私の見解もまたネットの情報に他ならない。
皮が剥けるとか血が出る原因としては、新品の革サドルは固いということと、それに長時間跨り続けて痛みを我慢しつつも走っていた、ということだろうと考えられる。購入した革サドルを早く自分の尻の形に育て上げたいという焦りがあるのと、こんなものじゃないはずという期待感があるためと思われる。
どの革サドルでもこのリスクはある。革がこなれてくるまでは長時間の乗車はできないだろう。「乗れるサドル」になるまでは時間がかかるというリスク表示に欠ける一文。ただし時間かけて育て上げていくということで、自分の子供のようなサドルにもなり得るのだが。
購入してからおよそ一年くらいで、風雨に晒されつつ私のお尻の形に変形しました。このサドルに跨る限りは、長距離走行でもお尻が痛くなることはありません。これは驚くべきことですが本当で、私のお尻に完璧にフィットしています。
やっぱりこなれてくるまで1年かかっている。
「長距離走行でもお尻が痛くなることはありません」というのは半分嘘。長時間座っていれば当然痛くなるだろう。圧迫が続いて痛くならないなんてことはあり得ないんだから。たとえ自分の尻の形に仕上がったものであってもね。
ただ、実体験として革じゃないサドルと比べたら痛みは少ないと思う。この「比較して痛みが少ない・軽減される」という一文が無いのはダメ。誤解を生みかねない。
多少濡れようがそんなものは問題になりませんよ。安物じゃないのでそうそう割れたりしません。
多少濡れようが問題にならないのは確かだが、その「多少濡れる」ことが積み重なると、安物だろうと高価であろうと劣化して割れる。
入手しやすいというのは、例えサドルにトラブルを抱えても、自転車先進国に立ち寄れば必ず換えを入手できるということです。
確かにそうなんだけど細かいことを言えば、まずどこの自転車屋にもあるわけではないということ。ロードバイク・MTB全盛の時代なので、競技向けではない革サドルを店頭に置いて販売している店は少ない。ちょっとしたサイクリングでも競技向けサドルを使うのが一般的。
ただ、ブルックスと販売のコネクションのない店はそうそうないので、注文取り寄せはできるだろう。数日かかるが、入手できないわけではない。
最近BROOKSはC17 CAMBIUM (カンビウム)という、硬化天然ゴムとコットンキャンバスで作られたサドルをリリースしました。革じゃないというのは驚きですが、長期使用可というコンセプトは維持しているようですし、水に弱いという欠点やオイルケアを無くしている点で革サドルより扱いやすく、こちらの方が圧倒的に自転車旅行向きでしょう。
カンビウムは私自身購入予定のもので、そこら辺の詳しいレポートは後々書こうと思っている。ユーロ系ライダーの間ではかなり高評価なのだが、一部の意見としてやはり痛いというのはある。どのサドルにもこういうことはつきものではあるが。
全くケアフリーであるわけではないだろう。耐水性はあるとはいっても水に濡れていいものでもないだろうし。表のコットン地にはできないが、裏のゴム地には多少はオイルを薄く塗っておくほうが良いかもしれない。コットン地には防水スプレーを吹いておくとか。なんにせよゴムは劣化するので、長く使いたいなら手間をかけてやる必要はある。
【まとめ】
ブルックスに限らず革サドルということになるが、注意点をまとめると以下のようになる。
- 劣化はするのでメンテナンスの手間がかかる
- なじむまで根気と時間がかかる
- 自分の尻に合うものかどうかは実際に使わないと分からない
- 流通性がいいとは言ってもすんなり手に入るかどうかは分からない
結局、常識的に考えれば分かることではあるのだが、この記事によって、ブルックス推しに偏った記事に対するバランスが取れると思う。
自転車旅行に革サドルを使え!ということに関しては揺らぎないが、人によってはジェルパッド付きのサドルのほうが合うのもいる。
ノウハウというのは二項対立なので、推し記事を読んで期待感を膨らませるのはいけないし、批判記事を読んでダメなものというレッテルでもって選択肢から除外するのもいけない。ここら辺が注意だな。
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