215~217日目【グアテマラ】サンルイスへ ガタガタ未舗装路65km イタリア人自転車旅行者

2015年1月10日
1万km達成。粘土質泥道ありの雨中ガッタガタ未舗装路54kmタフネス走行。テント泊。

ルート20150110

 昨日、カナダのバンクーバーから走って来て総走行距離が9987kmになりました。実は1万kmにはあまり関心が無くて、何で無いのか分からないのですが、でも関心は無くても意識はしますね。

 グアテマラ・ベリーズボーダーの街、Merchor de mencosを出発。ルートはフロレス方面に行かないショートカット。この道は予め未舗装路と分かっていた、どこまで続くのかは知らなかったけれど、導入が未舗装路であるとは知っていました。

 有名なティカル遺跡がフロレス方面にありまして普通観に行くのですが、雲行きが怪しい天気が続いていて気乗りしないのと、早くシェラに帰りたいので先を急ぐために観ない決断をしました。シェラ到着後、バスで観に行くことにします。

玄人のいい自転車だ。ギア枚数は7段かな?

 ショートカットへの分岐付近で自転車旅行者に会いました。名前は聞きませんでしたが彼は65歳で、イタリア人です。ベリーズへ向かうとのこと。荷物はキャンプ装備が無く軽めです。自転車旅行は爺さんでもできるという証明が目の前にあります。私は生涯現役アドベンチャーサイクリストを目指しているので、彼は良い目標であります。

分岐入り口

牛が道をふさぐ。牛はデカイから怖い。他の牛よりひと回り大きいビッグカウがいたので要注意

 ショートカットルートを進んでわずかして「このルート選択は失敗か」と思いました。時速10km出ないガッタガタの道です。まだ引き返せる距離ですが、レポートとしてブログにアップするためにタフネス走行を覚悟しました。

 天候は曇りで雨が降ったり止んだり。道は粘土質泥道で、タイヤにビッシリ泥が付きます。しかも水たまり多数。半端ねぇなと思いながら水たまりを歩いて越えていきました。

 ブーツも泥だらけ。粘土質なので水をかけて洗い流せないくらいネチョネチョくっついてきます。こんな最悪の道で水たまりを越える時に転んでしまいました。私は何とか転ばずに済みましたが、車体は水たまりへダイブ。勘弁して欲しい。直後雨が降り出す。

「何この状況?タフネス極まりないな。笑」

 交通量少ないこの道でただ独り苦笑しました。

 ジリジリ進んで午後5時半。暗くなり始め、ちょうど集落に居たためもう少し人の居ないところで野宿しようと思っていた矢先のパンク。直している間に真っ暗になり、道から丸見えの所にテントを張らざるを得ませんでした。

 テントを張って暫くして懐中電灯の明かりで照らされ、誰かに呼ばれました。

「ここ危ないぞ。俺ん家の敷地内に張れ」

 Oh~, dios mio! 助かりました。屋根付きの場所にテントを張らせてもらえました。

走行距離: 67km
総走行距離: 10054km


2015年1月11日~12日
悪路突破。サンルイスへ。第三段階覚醒。連泊。

ルート20150111

 家の住人にお礼を言い、朝早く出発しました。天候は雨。最悪です。しかも自転車の空気が抜けている。穴がどこにあるか分からない原因不明の空気漏れです。取り敢えず空気を入れると一日保ちそうなので、騙し騙し使うことにしました。

「しかしショートカットルートに入ってから54km未舗装。一体いつ舗装になるのだろうか?」

この区間全て未舗装路です

 結局このショートカットルート全て未舗装路でした。グアテマラってほんと半端ない…

 さてサンルイスまでの途中、脚力の明らかな変化に気が付きました。登坂を登り切っても疲労が少ないし、息切れも僅か。

「おぉ~、第三段階来ましたか」

 今旅が始まった時の「まだ充分に走れない。すぐ疲れる状態」を第一段階とし、「イエローストーンで呼吸法会得。充分走れる状態」を第二段階、「キツイ登坂を走り切れ、疲労と息切れ少ない状態」を第三段階と呼んでいます。

 第三段階は最初のグアテマラ入国後、シェラまでの道程で覚醒しましたが、すぐタカハウスで長期休暇に入ったため失われてしまいました。

 したがって、サンルイスまで余裕の到着。途中大きな登坂が控えていますが、第三段階覚醒状態の私にとっては余裕の登板。


サンルイス入り口

 ここサンルイスで連泊しました。何も無い町ですが、精神的疲労の回復が必要でした。

走行距離: 72km
総走行距離: 10126km

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...