120日目【メキシコ】トゥストラグティエレスへ戻る 敗北の登坂

2014年10月7日
トゥストラグティエレスからサンクリストバルへ向かうも敗北


 ベリオサバルは標高900m。道路沿いのガス屋近くにある140ペソの安宿を出て、トゥストラグティエレス560mまで下っていきます。

「今日は獲得標高1800mになる上りだ。食料十分で挑もう」

 トゥストラグティエレスからサンクリストバルまでは190D高速道路を使います。400mから2200mまで上ります。距離45㎞で1800m上るということは平均傾斜4%くらいか。「スイスイ上れるのかな」途中にストアはないのでトゥストラグティエレスで買い溜めして、いざ!

 トゥストラグティエレスの道路はガタガタで、市バスも多いし、信号も多い。抜けるのにかなりの精神力と時間を浪費しました。予定より1時間遅れて190D高速道路へ進入。

「いや…これは笑えないくらいキツい。ヤバイんですけど…(-_-;)」

 傾斜8%以上あるよなぁ。しかも暑い。1.5㎞走るごとに汗だくで休憩って果てしない…。時速6㎞。この道越えるのに8時間掛かる計算だし、休憩の時間も入れたらと思うと…

 3時間かけて1100mまでどうにか上りました。あと1100mか。時刻は15時半。

「上りきれないことはないけど夜になるな。時間の余裕がないというか完全に遅れている」

自動車の水しぶきは勘弁願いたい

 こりゃ参ったなと考えていたら天候悪化。ゴロゴロと鳴り出し降ってきました。雷雨です。

「…戻るか。無理だな」

傷心の復路。二度走ることになるとは

渓谷が見事で少し癒やされた

 登山と一緒で、山頂アタックは時間と天候次第…などと敗北のショックを慰めて下る。トゥストラグティエレスに戻ってきました。疲れたので2泊します。Hotel Oasis、2泊500ペソ、WiFiあり。

 WiFiあるのかなとスマホの設定を見るとInfinitum表示で「非常に強い」電波を確認。たぶんこのホテルのだろうな。「でもホテルのプライベート用かもしれんなぁ」とキーホルダーに書かれているサービス一覧を見るとInternetの表記がある。フロントで「Aqui con acceso a internet?」と聞くとClave (パスワード)を貰えました。…よし!ネットができるぞ。

 さて、サンクリストバルに嫌われたというよりは、トゥストラグティエレスにグイッと掴まれて引き戻された感じがします。この街で連泊することに何か意味があるのだろうか?私はこういう出来事には兆しなるものを感じてしまう質なのです。

 以前にも書きましたが、ペースを調整させられている気がする。どうやら今サンクリストバル着のタイミングではなかったという理解が正しそうです。

サンクリストバルの南を回ってコミタンへ

 それにもう一度あの登坂をやりたいとは思わないので、ここは素直に完敗を認めてしまい、サッサと先へ進むために南回りのルートを使います。サンクリストバルにこだわらず、コミタンを目指します。

 パレンケルートをやめたことでメキシコ滞在の予定日数は3日短くなり、そして今回のサンクリストバル行きをやめたことで1日、計4日短くなったわけです。

 コミタンまでは2日、コミタンからグアテマラ入国は1日ということで、明日のフリー1日を合わせるともうメキシコには4日間しかいないという急展開。

 ロサンゼルス行きをやめてメキシコ入国に路線変更しろという兆しに従ったのは正しかった。その後アメリカの西海岸沿いで地震があったから。

 早くグアテマラ行けというこの兆し。メキシコ南部で何かあるかもよ…

積算走行距離: 8557㎞

コメント

新しい装備をお探しですか?なら私が選定したものもチェックしてみてください。


☆Naturehike|自転車旅行とソロキャンプどちらにも使いやすい軽量テント。前室もあるから荷物スペースや雨天時の調理もできます。環境になじむ色合いにすれば、周囲の目から隠れたブッシュキャンプも可能

☆OneTigris|地面の影響を受けずに寝転がれるコットはテントでの快適な就寝に効果的です。夏場は熱気から、冬場は冷気から遠ざけてくれます。キャンプマットとの併用でさらに快適になります。

☆GoalZero|AC電源のない僻地やサイトに寝泊まりするときに手持ちの電子機器の充電をするのに太陽光を使えるようにすると助けになります。ゴールゼロは少し高価ですが、実際に私が自転車旅行で使って確かめましたが品質は間違いないです。

☆Greeshow|コンパクト軽量な電動式携帯浄水器で、約1000リットル浄化でフィルター交換をする。水の確保の問題は必ず直面する。海外渡航時の水道水やキャンプ時の河川の水を飲めるように出来たら水を買う必要がなくなる。電動だから長期間の僻地旅には向かないが、町から町への数日間なら持つでしょう

ソロキャンプの魅力が詰まったキャンパーの情報はこちらから

自転車で世界を旅する強者たちの情報はこちら

ウユニ塩湖でコーヒー淹れたら最高すぎて飛んだ

自作ウッドガスストーブでさばカレーキャンプ!

カナダのロッキー山脈を走った

アメリカのイエローストーン国立公園などを走った