78~79日目【メキシコ】マサトランへ 静かな休日

2014年8月26日
エル・エスピナルからマサトラン


 エル・エスピナルのある家の客間に泊めてもらいましたが、この家に主人はいません。別の所に住んでいるようで、一晩貸切状態になっていました。鍵は部屋に置いて門から出ればいい。門はオートロックになっているのです。

 延々とアップダウンです。上った分下りてすぐまた上る。このアップダウンはエル・エスピナルから109㎞ (!)続きました。しかもこの109㎞の間ストアは一軒もありません。汗だくで水はどんどん減るし、身体は熱くなるし、腹も減る。

 アメリカのユタ州、パイウート貯水池の走行を思い出しました。そう、あの時の二の舞いを踏んだのです。ストアのない区間の長さでは今回の方が断然長い。

路面の反射板。ちょうど自転車の走る位置に設置してあり邪魔。乗り上げる度にガタガタ

 体が熱いし休みたいなぁと思っていると、ガス屋の標識が見えて23㎞先にあるよとのこと。それを期待して23㎞進みましたが、ストアは無し。少し先に進んで再びガス屋の標識があって、今度は54㎞先にあるよとのこと。ここからが地獄でした。

 町も無い、民家も無い。呼吸法の会得により私が息を乱すことはまずありませんが、休憩中のただ立っているだけの時にハァハァと乱れています。もうヤバイですね。

「あと5㎞…あと5㎞…長ぇ」

 ガス屋まであと5㎞。上って下りる、上って下りる、上って下りる…100mが異様に長い。

「いつまでアップダウンだよ。今日の獲得標高半端ねぇだろ。マサトラン海沿いだろ?いつになったら下りメインになんのよ。クソだな」

 頭の中で考えることが騒がしいという事は、余裕の無い証拠。それに気付いて思考を落ち着け、ペダリングに集中する。考えるエネルギーが勿体無い。そしてヘロヘロでストアに到着。立つと脚が震えています。ハンガーノックですね。意識も少しハッキリしない。

 スプライトを1リットルとアイス。手っ取り早くエネルギーになるものを摂取しないと倒れます。クーラーの効いているストアの中で放心休憩をして、出発です。マサトランまでは絶対に行く。

ようこそマサトランへ

 ホテルを探してセントロ方面へ向かいますが、パンク。この体力でパンク修理なんてやってらんねぇ。気にせず走り続けますが、リムが路面にガツガツ当たる感触があったため流石にマズイだろうと、汗だくでパンク修理。

 18時半。日が落ち始める。見た感じ普通のモーテルだなという事で宿泊交渉をしますが、ラブホでした。ラブホの主人がホテルを紹介してくれてそちらへ行きました。やはりですねぇ、メキシコではモーテル=ラブホと考えて間違い無さそうですよ。

 HOTEL Bucanero。一泊350ペソ、WiFiあり。主人不在で中学生くらいの息子さんがフロントを担当。部屋の説明、エアコンの扱いや、シャワーの温冷の説明、それから私が部屋に鍵を入れたままドアを閉めてしまった時にも (オートロックです)マスターキーを用意して対応など、若いながら彼は仕事ができますね。

 ここで2泊します。今日の走行で心身はかなり削れてしまいました。

積算走行距離: 6174㎞


2014年8月27日
マサトラン、ホテル ブカネロで休日

惣菜4種類とヨーグルト、アボカド

 Casa Leyで惣菜を買ってきました。グラム単位での販売。4種類買って49ペソ。


ピラフ (Arroz Cmantequilla)
 パラパラの食感でコンソメ味。ピーマン、玉ねぎ、コーン入り。


鶏肉のほろ苦和え (Pollo Agridulce)
 鶏肉だけど酢豚風。まさかメキシコで酢豚に出会うとは。酸味少なめで甘さ強め。


牛肉の切れ端サルサ炒め (Chicharron Salsa Verd)
 恐らく牛肉の切れ端を利用した料理。塩味と辛味がある。


サラダマヨネーズ和え (Ensalada De Atun)
 普通のサラダ。キャベツ、人参、グリーンピース、ツナをマヨネーズで和えたもの。


 酒は飲まない。以前そう言いましたが、このビールだけは別です。

 ドスエキスのラドラーというビールですが、サンカルロスでキャンプをした時に隣のRVのオッサンに貰って飲んだ時の美味しさを忘れられず、買ってしまいました。6缶パックで81ペソ。冷蔵庫が無いので冷やせませんが、美味いですね、ラドラー。

 自転車の掃除。プーリーに黒い油切った土がこびり付いていました。チェーンリングも外して綺麗にし、チェーンに注油。

 あとは昼寝をして、明日以降の走行スケジュールを組んでおしまい。

積算走行距離: 6178㎞

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