西日本一周自転車旅行その3 九州一周から横浜まで

【福岡の洗礼】
下関関門海峡人道トンネル
ハッキリ書かれている県境を越える時はドキドキする

下関の関門海峡を越えて九州入りした時は夕方でした。ホテルの予約をしていなかったため、野宿場を探して北九州市をウロウロ。海沿いの木が生い茂る格好の公園を発見し、コッソリとテントを張って眠りました。

夜中、お巡りさんに起こされて職質。この公園で派手に花火をやった野郎共がいて、その通報を受けた見回りで来たところ、トイレ裏に張られた私のテントを見つけたという。自転車旅行だ、一晩だけだとお願いして難を逃れました。以降、公園には張らないと誓う。

いや、本当はキャンプ場に泊まろうと思っていたのだが、山の上にあったもんで道のりがきつすぎて断念したのであった。

日本は野宿がしづらくて困る。というか野宿はしちゃいけないのだが、まぁグレーゾーンだね。おまわりさんに頭下げて一晩だけと押し切るのがいい。

【国東半島のアリジゴク】
九州を時計回りに走りました。国東半島のキャンプ場で早めの走行終了。炊事をして早めに寝ました。

翌朝、くすぐったいなと思い起きるとテント内がアリだらけに。食うもん食った後の片付けを放置して寝たため、テントに空いたどこかの穴からアリが侵入し、皿や鍋にタカった模様。

テントの外に出てタオルでアリ共を掻き出し、早々にキャンプ場を出ました。首筋を伝う汗の感覚がアリに思えて仕方がない。

【別府温泉の天国と地獄】
別府の鉄輪(かんなわ)で連泊しました。空は快晴で「別府は俺を歓迎している」と感じる雰囲気。泊まったホテルの受付嬢が長身のスラリとした超絶美人で「お♡」と思う。

あの女性はいまだに頭の隅に残っているんだからかなりの衝撃であったと思われる。

さて翌朝、食べ放題の朝食を摂って夕方まで地獄めぐりをしました。

竜巻地獄
竜巻地獄

血の池地獄
血の池地獄

海地獄
海地獄

かまど地獄
かまど地獄

山地獄
山地獄

鬼石坊主地獄
鬼石坊主地獄

白池地獄
白池地獄

九州横断道路沿いにある甘味茶屋というお店で郷土料理のだんご汁を食べました。デザートの「やせうま」がすっかりお気に入りになりました。オススメですよ。

【宮崎おぐらのチキン南蛮】
東国原さんで噂だった宮崎県庁の庁舎を見たあと、チキン南蛮の元祖と言われる「おぐら」本店に寄りました。また宮崎に行く機会があったら必ず寄りたいお店です。チキン南蛮最高です。

【桜島】
桜島
山頂に雲がかかった姿が恐ろしく思えた

桜島の横を通ったとき、桜島一周するのもいいかもと考えていたが、モウモウとかかる山頂の雲が恐ろしくてやめました。

【長崎平和記念公園】
長崎平和記念公園
丘の上にある綺麗な公園。広島と同じくほのぼのしていた

広島の平和記念公園でもそうでしたが、ほのぼのした雰囲気で、ここでならキャンプできるかもと思ってしまいました。不謹慎ですね。

【再びの関門海峡】
九州一周達成です。疲れていたのでこれといった感傷は何も無かったのですが、ヨッシャ!くらいは思いました。さて次なるは山陰。日本海側を走ります。

関門海峡人道トンネル


【出雲大社】
本殿は改装中で見れませんでしたが、しめ縄の大きさに迫力がある。

出雲大社
伊勢神宮ほど華やかではないが、自然 (神)そのものを感じる

出雲大社
しめ縄の切り口に五円玉を投げて刺さったら、ご縁に恵まれるという

【米子に缶詰め】
台風直撃でビジネスホテルに連泊することに。宿泊中はだらだらし虚しい時間。昼食はいつも同じファミレスでした。やることはこの先のルートスケジュールを考えるのと、ネットサーフィン、テレビを観て、寝ること。

【金沢兼六園】
兼六園
木々だけでなく苔ですら美しい庭園

兼六園には一日中居たかった。

金沢は良い街だったのでもう二日くらいは滞在したかった。でもスケジュール的にギリギリだったから先を急がねばならない。

【難所・親知らず越え】
富山県の魚津・黒部から新潟県の上越へ向かう道。親不知は大昔から多くの死者を出してきた断崖絶壁の道で、車道が通った現在でもガードレール一枚。油断はできない。

歩行者皆無で、トラックの往来多く、雨天で、路側帯の無い片側一車線の狭い道を行く。暗い雰囲気で至る所に死神の雰囲気を感じながらの走行となり、冷や汗ダラダラでした。

別ルートで峠越えがあるみたいなのでそちらをおすすめします。

【軽井沢標高1000m】
軽井沢標高1003m

上越から長野まで野尻坂峠越え、軽井沢まで登りました。この旅最標高に達しました。この後は関東平野まで碓氷峠を下っていきます。

碓氷峠メガネ橋
メガネ橋

碓氷峠が本当に良い道で、九十九折りをゆっくり下っていくのが最高に気持ちよかった。

【無感動のゴール】
地元横浜に帰ると特に感動もなく終えてしまいました。日本一周でもなく、たかが半分走ったくらいで感動はないでしょう。感動は世界を走る時までとっておきます。

世界ツーリングにはまだまだ走り足りない。もっと経験が必要かもしれない。

走行日数:61日間
走行距離:5940km

横浜草津・伊香保温泉間自転車旅行 7日間450km

【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...