西日本一周自転車旅行その2 横浜から九州入りまで

写真が少ないのは携帯が水没してデータが消えてしまったためです。あしからず。

【いきなりホームシックに】
6月1日の出発初日はまず、スーパーで米や砂糖など食料を買い、横浜から南下。三浦半島の南端にある人気の無い公園に野宿しました。炊いた米が不味かった。取り敢えず一旦帰ろうかと思い始めました。

2日目。未明から雨が降り出し、雨天走行に。「もう帰りたいな。でも日本走れないなら世界は尚更だ」と折れそうな心にムチを打ち、レインスーツを着て重い車体でフラフラ走って鎌倉・小田原と越えていき、伊豆半島へ。一日中雨が降っていて不快だった。

この日は伊東の道の駅の隅にテント張って野宿。

【地獄の伊豆半島】
雨天の中、すぐ左がガードレール一枚の断崖絶壁の道をフラフラ走りました。トラックの上げる水しぶきを浴びながらどうにか普通の道に出ましたが、「傾斜がキツい。登れない」。坂の途中にある屋根付きのバス停で一泊しようか悩みましたが、テントを張れる場所を探して先へ進みました。2日目にして脚が売り切れ、押して登りました。

以降3日間かけて海岸線沿いに走って伊豆半島を越えましたが、陽が強く汗だくになり、立ち止まれば蚊とハエが寄ってきて、炎天下の山岳コースで飲み水が尽きて脱水寸前となり、風呂に入らない体が臭くなりました。「糞伊豆半島」言葉が汚いですが、あの時思った率直な感想がこれです。

【出発7日目で初ホテル】
「何やってんだ、俺」という気持ちが強くなりました。梅雨のためか雨天走行が多く、憂鬱に。しかし臭くなった体をどうにかすべくホテルに泊まると気分一新。吹っ切れました。「進むしかない」

旅始めにはよくある感情の起伏ですね。こういうのは自転車旅行には邪魔なので無視して先へ進むほうが良い。

翌朝の朝食ビュッフェ食べ放題がうますぎて感動した。泊まったところはホテルルートイン。これ以来ルートインのファンに。

【名古屋の攪乱】
シャチホコを見ようと名古屋市内を地図を見ながらウロウロしましたが迷いました。結局時間と体力を失い、チラリとも名古屋城が見えず。「名古屋は俺が嫌いらしい」

【伊勢・紀伊半島の洗礼】
松阪市で松阪牛のステーキ5000円を至福の思いで平らげました。

しかしお気に入りの腕時計をホテルで失くし、身繕い用の毛抜きを走行中に落として失い、雨天走行の水没で携帯電話が壊れました。ここまで旅の写真が無いのはこのためです。紀伊半島南端の串本町のドコモショップで初めてのスマホ購入。「牛は俺を歓迎したが、伊勢は嫌いらしい」

伊勢神宮参拝は外宮が自然豊か、内宮が観光地って感じでにぎやかでした。内宮の町屋街で再びの松阪牛のステーキを食べる。うん、やっぱり美味い。

【笑わせてくる大阪・神戸の中華街】
大阪は笑わせてきます。道行く看板が明らかにボケていてツッコミを期待しています。大阪城を遠目に見学しました。

しかし大阪人は横断歩道が赤信号でも普通に渡るし、走行にちょっとした緊張感が必要でした。

大阪城
自転車から遠く離れることを嫌に思い、遠くから見物

神戸に着いた頃は出発15日目。疲れがピークに達し、連泊しました。アパホテルに滞在。

横浜育ちのため、神戸の中華街はどんなものかと見学しました。

神戸中華街
横浜中華街より規模は小さい。チャーハンセットを食べた

こじんまりした中華街。横浜の中華街では禁止されているしつこい勧誘が目立った気がする。誘われて入った店でチャーハンセットを食べたら、まぁこんなもんかと満足度は高くなかった。ちゃんと自分で選んだほうが良いな。

【四国一周】
この頃になると野宿のコツを掴み始め、特に赤穂では気配を消すことに成功しました。おそらく誰一人に見られることなく一晩過ごしたはずです。褒められたことではありませんが、上手くやれました。

広島の尾道から雨天のしまなみ海道を通り、四国入りです。時計回りに走り、徳島ラーメンのラーメン東大・鯨の唐揚げを食べました。四万十市で連泊し、特に労せず一周できたのは幸運だったと思います。

四万十川河川敷
四万十市の河川沿い。このあと天候が急変して大雨に

自転車旅行しまなみ海道
朝焼けのしまなみ海道

【原爆ドーム】
再びのしまなみ海道で本州に戻り、広島市で原爆ドームを見学しました。ほのぼのした公園にあったので、ここで野宿しようかという罰当たりな考えを戒め、先へ。

自転車旅行原爆ドーム
快晴の中、原爆ドームとツーショット

原爆ドームは老朽化が著しいそうです。キツイ歴史と広島のシンボルなので大事にしてもらいたい。

【関門海峡と九州入り】
ここまで来たかと感慨深くなりました。ついに九州入りです。いやぁー、九州か。ずいぶん走って来たなー。

関門海峡人道トンネル
関門海峡の地下を抜ける人道トンネル

関門海峡人道トンネル
ジョガーがいたりする長い真っ直ぐなトンネル。湿度が高い

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