651~653日目【オーストラリア】Mount Isa (マウントアイザ)へ 久々の大きな街 お金を下ろせない原因とは

2016年3月20日~22日
山岳走行。Tennant Creek行きバスが週1便しかなかった。

アリ塚天国

 6走1休の後半3日間。ようやく中期目標のマウントアイザに到着するまでと、お金を下ろせず焦った日。

【20日: Cloncurry (クロンカリー)へ キャンプ】

 Mckinlay (マッキンレイ)から106km先のクロンカリーを目指す。100km超えはちょっとキツイので到達できる自信がない、と言いつつ、これまでの旅ではなんだかんだ走り切ってきましたけど。

 26000km走っても未だに100kmを走り切る自信がないんですよね。走ってみないと分からないんです。残り20kmまで行ければ「うん今日は大丈夫、走り切れるな」って思えます。




 クロンカリーに近くなると起伏が現れました。アップダウンを繰り返します。周囲の植生にも変化があって、木々が密集し増えました。そしてハエは激減し、常時5~6匹にしかまとわりつかれない。一時は50匹くらいはいたであろう状態から随分変わりました。

アリ塚とブラジャーってどうやっても繋がらない。連想できない



 アリ塚の出現もありました。見てて飽きませんでした。

curryって部分に惹かれるネーミング

 クロンカリーに着いてキャラバンパークでキャンプ。夕飯はサンドイッチ。火は使わずに、食パンにトマトとベーコンを挟んで食べました。

 火を使わないのは、燃す素材 (木片や枝)が無いから。ガソリンストーブはもう使ってませんので、ウッドガスストーブ頼りなのです。キャラバンパークって綺麗に清掃されているのは良いのですが、それだけに枯れ枝がないのが不満。

 いや、そもそもキャンプキッチンがあるので自前のストーブは必要ないのです。料理したけりゃキャンプキッチンへ、ということ。つまり調理しなかったのは単に面倒だったからなのか…

走行距離: 106km
積算走行距離: 26384km


【21日: レストエリアでキャンプ】

 クロンカリーからマウントアイザまで120km、そのちょうど中間にレストエリアがあります。山岳コース120kmを1日で走るのはキツイので、今日明日の60kmずつ2日に分けて、中間のレストエリアでキャンプします。

Fountain Springsというレストエリアを目指す

 目標のレストエリアまでの獲得標高は202mくらいみたい (Google計算)。小さくアップダウンを繰り返すので地味にキツイ。キツイんだけれども、久し振りのヒルクライムの、低ギアでジリジリと坂を上っていく感覚は楽しい。久し振りの今はね、という条件を加えておきます。いつも上らされていると苦痛にしかなりませんので。

こういう飲み物は貰わない限り飲まないから貴重

 14時にレストエリアに着いてテント張って終了。キャンピングカーのオジサンから冷えた飲み物もらう。

 助けられたり貰ったり、ありがとうございます。感謝を思うほど清らかになっていく気がする。

 しかし今日はハエが1匹着いてきただけで随分減りました。もういないも同然。ヽ(・∀・)丿な気分で昼寝、後夕飯、就寝。

走行距離: 60km
積算走行距離: 26444km


【22日: Mount Isa (マウントアイザ)へ モーテル泊】

 今の所持金は30ドル。クロンカリーでお金を下ろそうとしたら、insufficient funds (残高不足)と表示されたのでした。

「まぁこういうこともありますよ。カードとATMの相性ってのがありますから。色んなATMで試してみれば下ろせるでしょ。こういうことは中南米で経験済みですよ」

 マウントアイザは大きい街なので銀行の種類も多いはず。所持金がピンチでも、危機感なく走っていきました。



アリ塚を鑑賞。触ると結構固い。ちょっと蹴る程度では崩れないくらい固い

ようやく着いたマウントアイザ。大した写真じゃないけど、看板とか増えた人工物を見ると安堵する、そんな時に撮った。私は浜っ子なので田舎より都会が好きです

「さてマウントアイザに到着。まずATMだな。現ナマおろそう」

マウントアイザは街の背後にある鉱山が印象的。鉱山ツアーなんてのもあるみたい。興味あるけど独りじゃ参加し辛い

 ショッピングモール内のATMで出金手続きに臨む。

「ダメか…他のATMだな」

 3台のATM全てで下ろせなかった。insufficient funds。馬鹿な…んなことあるかい。

「まぁあれですよ。現金無くてもカード払いできますよ。オーストラリアは先進国、カード社会ですから、何にでもカード払いができるんです」

 そこで試しにカード払いで飲み物を買ってみる。…error

「………」

 焦ったね。まぁカード払いは通す機械との相性ありますよ。とりあえず予約しておいたモーテルへ行こう。そこで宿泊代の支払いをカードで行う。…error

「…なんやねん、何故やねん、ヤバイやん…」

 う~む…渋い顔してカードを見つめていると、受付のオッサンの機転でどうやったか分からないが (たぶん機械ではなくネット上の決済で)支払いができた。良かった、とりあえず居所が決まった。賢いオッサンで助かった。

「支払いができたということは、insufficient fundsではないということか。支払いが即刻口座に及ぶデビットカードなので、残金無しなら支払い手続きが上手くいくはずない。じゃあ何故に現ナマを下ろせないのか…」

 ググル。でも原因はよく分からない。そこでデビットカードの会員ログインして支払い実績を見て検討してみたら…

「こりゃたぶんあれだ。月の引き落とし限度額に達しているから下ろせなかったのだ」

 万一カードを盗まれ使用されても、限度額設定があればそれ以上使われることはない。だから限度額を低めに設定していた。でも物価の高いオーストラリアに来て限度額をオーバーすることになったわけだ。限度額設定を引き上げて保存。翌日中に反映される見通し。これで下ろせるはず。

 しかしカード払いできない原因が分からない。カード払いは限度額に達していないので可能なはず。これはたぶんカードリーダーとICチップの接触不良とか、通信不良とか、単に機械とカードの相性とかそんなもんだろう。現ナマ下ろせりゃ問題ないけど。

走行距離: 60km
積算走行距離: 26504km


【テナントクリーク行きバス】
 Greyhound社が運行しているのですが、ホームページでタイムテーブルを確認したら、来週の月曜日 (28日)まで無いんですよ。どうやらマウントアイザからテナントクリークまでのバスは週1便。今日22日なので、今日入れて6泊もマウントアイザにいることになりました。予定外の長期滞在。

 ずっとホテルだと金かかってしょうがないので途中からキャンプ場に移動するでしょう。

 Greyhound社は素晴らしくて、ネット上で予約できるのですが、運べる荷物の項目にPush Bike (自転車)がちゃんと明記されています。追加料金必要ですけどね。「自転車運べます」という安心感って凄く大事。

 アルゼンチンのバスは自転車運ぶのに運転手と交渉しなきゃいけなかったので面倒でした。これ考えると、オーストラリアってやっぱり凄いですよ。

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