562~563日目【チリ】Villa Cerro Castillo (セロカスティージョ)へ 風の壁

2015年12月23日~24日
向かい風、立ちはだかる。

【23日: Laguna Chiguay付近で野宿】

 コジャイケから雨天出発。アウストラル街道入り後、快晴に恵まれず毎日雨に降られています。



 今日の目標はVilla Cerro Castilloの近くの峠で野宿。峠越えが2つあって、まず980mくらいまで上り、下った後に1100mまで上る。最初の峠を越えれば、2つ目の峠はひたすら緩い上りらしいので難易度は低いはず。



 追い風を受けて快調に走り進めて1つ目の峠を越えると向かい風に変わりました。北西の風だと思います。だから1つ目の峠入りまでの南進では追い風だったわけで、セロカスティージョへの西進では向かい風。

ここであり得ない暴風向かい風

腕組みして対策を考えた

 2つ目の峠越えへ向けて下っていくと、峠から2kmで暴風向かい風となる。これは本当にヤバかった。

 今旅、炎天下や豪雨で「俺死ぬかも」と思ったことはある (いずれもアメリカで)。風で死ぬかもと思ったのは人生初。とにかく風の少ない所に避難する。

「さてどうする。峠の湖にキャンプ場があったな。そこまで戻って、今日は終わろうか」


 ところが、


「Está cerrado (閉まってる)。おや…」



 野宿場所を探して無理やり入り込んだところは車道と川を隔てた所。車道からここまで来るのにめっちゃ苦労しています。取り敢えず今日が終わった。昼寝して晩飯食って終了だ。

 チャリダーの間では宝石の道やアウストラル街道は「聖地」と呼ばれていますが、この道を聖地などという人は相当なマゾ、ドMだと思います。

 何でチャリダーの聖地って未舗装路&急傾斜が多いのか。私にとっての聖地は未だに走行序盤のカナディアンロッキーなんです。今思えばカナダ最高でしたね。物価安ければ横断していたんですけど。

 何が言いたいかって、チャリダーはドMばかりじゃないですよってこと。

走行距離: 60km
積算走行距離: 21481km


【24日: セロカスティージョへ キャンプ泊】

 風が強い。昨日から変わってない。

「昨日の暴風のトラウマがあるから、弱くなるのを期待してお昼頃までのんびりする。セロカスティージョまで30km弱だし、午後出発でもいいだろ」

 13時。ちょっと弱くなったかなという感じ。野宿で連泊したくないから、どうなるか分からないけど行くしかない。

 昨日の暴風スポットを越えて1100mの峠越えに挑む。陽が無くなって雨降って寒くなる。

セロカスティージョ。たぶんこれだと思う

 情報通り楽勝な峠越えでした。セロカスティージョというカッコいい山があるようですが、曇って見えないという不運。





 町まで下ってキャンプ場IN。本日終了。セロカスティージョまでは風が強かったというほかに何もありませんでした。

 正直、アウストラル街道走る意味があるのか疑問です。雨多いし、道のりも辛いし、景色もカナディアンロッキーに比べたら大したことないなぁと思っています。

 これは後日談になりますが、人との交流に街道走行の意味を見出したのでした。それは後々の記事にて…

 苦しい走行は何度経験しても慣れないものですが、そんな一日も終わってみれば過去のこと。テントの中で晩飯を作りながら「今日はハードだった」その一言で片付けられるようになれました。これもひとつ、成長の証なのかな?

走行距離: 38km
積算走行距離: 21519km

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