550日目【チリ】Puerto Montt (プエルトモント)にて フェリーは明日運行 暇つぶしに博物館見学

2015年12月11日
フェリーは土曜日出港だと?無料の博物館で暇つぶし。興味深い内容で満足。

これはなかなか怖い…

【11日: ウロウロする】
 ホテルをチェックアウトしてフェリーチケット売り場へ行きました。

この建物がチケットセンター兼乗り場 (自動車や自転車は別から乗る。551日目の記事で詳細)

チケットセンター

 Naviera Australという会社です。以下のように会話が進行。

  • 私「Hola, buenos. Quiero ir a Chaitén. (どうもおはようございます。チャイテンに行きたいのですが)」
  • 受付「Bueno. Pasaporte? (分かりました。パスポートをお願いします)」
  • 私「Si, aqui esta. Ah, tengo una bicicleta. (はい、これです。あ、僕自転車1台持ってるんです)」
  • 受付「9500 pesos por una. Esta bien? (1台9500ペソです。いいですか?)」
  • 私「Si, esta bien. A que hora salir? (はい、いいです。何時出発ですか?)」
  • 受付「A las once de la noche mañana. (明日の夜11時出発です)」
  • 私「Mañana? A las once…(明日?夜11時…)」

 こうしてチケットを買えました。チケット代は乗客16000ペソ、自転車9500ペソで、合計25500ペソでした。

「明日出港だと?しかも夜遅くに。まーひー (暇)ですよ、これは」

 取り敢えず外に出て作戦会議。

「さて今日もホテルか。現在時刻は10時。およそのホテルのチェックイン開始時間までかなりあるな。博物館あるからまずはそこで時間を潰せる。その後はメルカドに行って昼飯でも…」

博物館

 博物館に入るとなんと無料だと!しかも展示品はなかなか興味深い。特に象の頭蓋骨は必見でしたね。まじまじと観察しました。

キリスト教系の悪魔だと思う

カメラとミシン

レジスター

こういう女性が好みです。最高にキマってる

ベニーファージング

こういう写真撮りたいな

謎の弦楽器




象の頭蓋骨です

これはなんだろう

穴開きディスク


こういうのロマンを感じる

錠前

パタゴニア先住民


意味は分からないが、存在感がある。プロのアーティストの創るものはやっぱり違う


 昔の小道具や、昔からの伝統を受け継ぐ物を良いと感じるのは何故か。

 シンプル美、単純さと機能性を兼ね備えたものは美しいとする価値観を世間に植えつけたのは、バウハウス最後の巨匠と言われるマックスビルだと個人的に思う。故に、現代までにデザインされてきたものは無駄を削ぎ落としたシンプルなものが多いと思うが、「味」というものまで削いでいる気がしてならない。

 シンプル美は良い。しかし、マックスビルの創るそれと、他のデザイナーのそれとは性質が異なる。マックスビルの創作品には「味」がある点で抜きん出ている。他のデザイナーのシンプル美とは、なまじシンプル美であって、「味」が無く本物ではない。

 マックスビルの作品で私が一番と思うものはユンハンスの時計。これぞ本物のシンプル美。おそらく私は腕時計を買うならグランドセイコーよりも先にこの時計を買う。

ユンハンス「マックスビル」とは



 昔の小道具・伝統品には味がある。これが現代人を惹きつけるのだろう。なにせ彼らの周囲には、なまじシンプル美の偽物、シンプル美のモノマネしかないから、「味」というものに飢えている。

メルカド。Mercado Municipalという建物。Ibañez通り

 この後メルカドで昼飯。山の上にあるので行くまでに骨折れました。黒人のお兄さんが一生懸命に客引きをしていたのでそこに入りました。メルカドは呼び込みが大事。好印象。

 ホテルはネット無しの安宿。こうして1日を終える。

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