529~532日目【アルゼンチン】Santa Rosa (サンタロサ)へ 真っ直ぐ南へ400km

2015年11月20日~23日
パンパを疾走。第一目標。

パンパ、大草原

 リオクアルトからバリロチェまで14,5日掛かるでしょう。目標を3つに分けてそれぞれの達成を目指します。今回は第一目標のサンタロサへ、4日間で行きます。

【20日: Vicuña Mackenna (ビクーニャマケンナ)へ ホテル泊】

 ビクーニャマケンナ。ビクーニャは標高3500m以上の高地に生息する動物で、どうしたってこんな標高200m程度では見れないものがどうして町の名前になっているのか。それにマケンナ (負けんな!)って余程ビクーニャを応援していると見える…まぁこんなのは冗談として、町の名前の由来が気になるなぁ。結局分からなかったけれども。

リオクアルトから出発。アルゼンチンはヨーロッパを自負しているらしい





 追い風が吹く最高の条件。休憩込みの6時間で94km走れたのは、私にとってかなり速い方。ホテルはHotel San Joseというセントロから近い場所。

良いホテルです

 アルゼンチンには昼の13時から夕方の17時頃まで仕事を休憩する「シエスタ」という習慣があります。おかげで目標の街についた時はいつもゴーストタウン。通過する時には食べ物を買いたくても店が閉まっているなど、厄介なシステムです。

トイレ

変なのが付いている

ガチャガチャいじると、ウォシュレットだった

シャワー室も兼ねている。お察しの通り、シャワー浴びるとトイレも洗面もびしょ濡れになります。中南米ではこういうの普通だったりする

走行距離: 94km
積算走行距離: 19367km


【21日: Huinca Renancó (ウィンカレナンコ)へ 売り家で野宿】


 ひたすら快走して108km。町に入ってホテルを探すも見つからず、パトロール中のパトカーを捕まえて場所を聞きました。ところが訪ねるも誰もいない。また同じパトカーを捕まえて他に無いか聞くと、幹線沿いにあるというので町を出ることに。

 ホテルを見つけて1泊幾らか聞くと300だと。今手持ちが320ペソしかないという失態。泊まれない。サンタロサでないと下ろせない。と言うのも、LINKというATM機械が出回っていて、この機械では下ろせないのです。Visa, Plus対応じゃないみたいです。



ウッドガスストーブは本当に役立つ。米炊き中

 どうしようか悩んでいるとホテルのおばちゃんに「向かいの売り家でテント張れるよ。この辺りは安全だから大丈夫」と言いますのでテントを張りました。しかし水を飲み干して持っていないという失態2つめ。テントを張ったあと荷物を置いて町中のスーパーへ買い出し。


 さて、Doble ColaというTom&Jerry印のコーラ、何がDoble (ドブレ: 意味はダブル)なのか分からないのですが、安い割に炭酸の質が、コカコーラとペプシという2大ブランドに善戦しているので気に入っていてよく買っています。

 炭酸の質というのは細やかさです。安い炭酸は泡が大きくて喉越しが良くない。コカコーラやペプシは泡が細やかでピリピリッとした心地よい痛みのスカッとした喉越しがある。さらに、開栓すると気が抜けていきますが、開栓してからの炭酸の維持時間が質に比例して長い。安い炭酸はすぐ気が抜ける。2大ブランドに近い味の再現はできていても、炭酸の質の点で価格差にハッキリと現れている。

「Canjea 3 tapas + $12 y llevate un vaso.」

 Canjearは交換する、Tapaはふた、Llevarseは獲得する、Vasoはコップです。

 キャップ3つ揃えて12ペソ追加すると、Tom&Jerryのコップが1個貰えます、と書いてある。12ペソ追加しないといけない。日本ならキャップだけでプレゼントする。山崎パンは点数シールだけだしね。結局キャップはどうでもよくて、コップ代が12ペソなんですよ。こういうのって日本人からすれば違和感がある。だったら12ペソ分の商品購入を達成させたほうがいい。キャップ10個で交換って風に。

 そう言えば、これはとても小さなネタとして知ってもらえばいいのですが、チェ・ゲバラって、日本人はチェとゲバラの間に「間」を作ってチェ・ゲバラと言いますが、こっちの人達は間を作らずにチェゲバラと言っています。…まぁそれだけです。

走行距離: 108km
積算走行距離: 19475km


【22日: Eduardo Castex (エドゥアルドカステクス)へ 公園野宿】

出発


 雷雨に遭いつつも到着、126km。この町にはキャンプ場があるようなのでウロウロ探してみるも何処にも無い。

 子供たちに話しかけられてキャンプできる場所はないかと聞くと、町の北の公園でできるよと言う。公園で?




 子供たちを信じてテントを張る。テントの目の前を散歩やジョギングの人達が行き交う衆前監視の状況。でも誰も注意してこない。張った以上はここで一晩過ごすしかない。自転車旅行は度胸が要ります。

 さてまた雑談ですが、アルゼンチンではUSドルの値打ちが高いわけですが滑稽ですよ。自国の通貨を信用ならんからドルに手を出したって、ドルだって通貨なのだからアメリカが破綻すればペソと同じく紙くずになります。金銀プラチナを何故買わないのか。実物資産のほうが信用なるだろうに。

 と言っても、ドルはアメリカだけでなくてパナマやエクアドルでも使われていますし、世界各国で流通している通貨なのでそう簡単に潰れない。ドルが駄目になったら世界中の国が破綻するわけです。この点でアメリカは自国通貨の価値を維持する上で上手くやっています。よく考えられたシステムです。でも持つなら実物資産。

走行距離: 126km
積算走行距離: 19601km


【23日: Santa Rosa (サンタロサ)へ ホテル泊】

 サンタロサ入りの40km手前から少しアップダウンが出てきました。暇なパンパの走行ではちょうどいいアトラクション。ちなみにこのパンパ州からパタゴニア圏内となりました!なんか嬉しい。

こんなデザインの教会初めて見た


 サンタロサはパンパ州の州都なのでそこそこ大きい。お金を下ろすためにATMの位置と、宿泊のためのホテルの位置を知りたいのでインフォメーションを訪ねました。幹線沿いのバスターミナルにあります。

「Tiene mapa de la ciudad? (この街の地図ありますか?)」

 LinkのATMでは下ろせないので「≡B」みたいなマークのATMを探しました。BBVA (中南米に広くある銀行。読み方はベベバ)がセントロ西から北へ向かう道沿いにありますし、ここなら確実です。


 ホテルはHotel San Martin。スタッフ親切です。1泊300ペソと少し高めですが、施設が綺麗でタオル石鹸シャンプー付き、朝食と高速WIFIあります。もちろん湯量豊富な熱々シャワー。

ホテル泊時の夕飯例。パンに肉ペーストを塗ってチーズと共に。ヨーグルト、バナナも追加する

 第一目標を達成。第二目標はネウケンという町まで5日間530km。

 思えば、旅を思い立った時は横浜と鎌倉の往復50kmを走るのにものすごく苦労していたっけ。今はその倍以上を走れる。オッサン化していく体の疲労への配慮から自重して最大80kmまでと制限しているが、それでも80kmだものね。一般人からすれば自転車でこの距離走るってアホだよね。

走行距離: 90km
積算走行距離: 19691km

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