515~519日目【アルゼンチン】Tucumánにて ますます下がる運気 スマホを盗まれる

2015年11月6日~10日
あ~ぁ、俺のスマホが遠ざかっていく…気分の乗らない時は運気も悪い。コルドバまでバスで行く。

コルドバ通りにある時計塔

 以前「アルゼンチンが俺を呼んでいる」と書きましたがそれに間違いは無い。公園で愛車と共に休憩していると話し掛けられて応援される (大抵オッサンに)。だから私はアルゼンチンが好きです。しかし全国共通で言えるのは、泥棒は嫌いということ。

【6, 7日: スマホを盗まれる】
エンパナーダ。ひとつ7ペソ (80円)。サイコロ上の肉ステーキがゴロゴロ入っていた

内臓系の煮込み料理

トゥクマンのメルカド

メルカドのダイナミズム

 6日は私の大好きな「メルカド」と呼ばれる場所へ。ここで内臓系の煮込み料理を食べました。何ていう名前の料理だったかな…忘れました。

メルカドの場所

 アルゼンチンのメルカドは何処もよく整理されていて綺麗ですが、ゴチャゴチャしている方が好みかな。多少汚くても活気があるほうが良い。アルゼンチンのは静かなんですよね。食堂街歩いていても呼び込みが無かったり。もっとこう、グイグイ呼び込んで欲しい。そういうのが楽しいのです。

カテドラルから東にある教会。水色のドームにシルバーの十字がカッコいい

トゥクマンカテドラル。内部は必見です

ちょっとした工芸雑貨と本の市場。こういうところを見て回ると、アルゼンチンという国のダンディズムが分かる。つまり、洒落ているということ

 そして7日、事件の日。予定通り2泊で終えてコルドバへ向かいました。トゥクマン郊外の交通量の多い交差点で順路の確認をするためにスマホで地図を見ていたら、前方から逆走してきたバイクにサッとスマホを盗られてアッという間に遠ざかっていきました。

ここで盗まれました

「Hey!!!…と言ったもののそりゃ聞くわけ無いわな。まさか逆走して来るとは。どこからだか狙いを付けられていたのかも知れんな。どうする?このまま予定通り行くか?いや、保険申請のためにもポリスに報告して盗難証明書もらおう。あとせっかく大きな街にいるのだから新しいスマホを買わなきゃ」

 1時間前にチェックアウトしたホステルへとんぼ返りをし、ポリスへ向かいました。盗難証明書を無事に貰いました。以下のように警察の受付に言ったら対応してくれました。

「Me han robado mi celular. (私のスマホが盗まれました)」

 ホステルに帰るとスタッフから、

「明日は日曜だからスマホ売ってるお店はすべて閉まる。買うなら今日だよ」

 そうだ、今日は土曜日、そして明日は日曜日。シエスタ明けに街に出てSIMフリーの新しいスマホを買いました。HUAWEI Ascend Y550という機種です。まぁまぁ使えて悪くないですね。各種アカウントのパスワード変更やら忙しい。

 ちなみにATMでお金を下ろそうとしたら、街のほとんど全ての機械にお金が入っていませんでした。アルゼンチン人達は「No tiene (金入ってない)」などと言いながらあちこちのATMを巡っては試してを繰り返していました。

 それにしても運気はますます下がる一方。そしてスマホ盗難への対処が案外サバサバしている自分に驚きました。

「たぶん自転車盗まれてもこんな感じだろう。でも盗まれるのはもう嫌だな。運気の向上を期待したいけど、こればかりは何とも言えない」


【8, 9, 10日目: バスでコルドバへ】
「どうもイマイチだ。危険な香りがする。コルドバまではバスで行ってしまおう」

 盗人は若い男2人組。

「味しめて因縁の交差点でこれから数日間同じ時間帯に、私が再び通るのを待っていそうな気がする。泥棒はターゲットを2度3度狙う。空き巣なんかがその好例と思う」

バスターミナルの場所

 9日。バスターミナルへ行ってコルドバ行きチケットを予約しました。バス会社が無数にあってどれにしようか迷いましたが、まぁ結局、これだけ競合がいるということは、競争が激しいということでもあるから、サービスレベルはどこも似たようなものだろう。大事なのは自転車を積めるかどうか。片っ端から聞いて、積めるというところで良いだろう。

 Mercobus Plusultraというバス会社になりました。料金は561ペソ。10日の夜23時10分発の夜行で11日の午前8時頃コルドバ着。自転車は出来る限りコンパクトにまとめてくださいとのこと。と言うのも、アルゼンチンの長距離バスは2階建てで、荷物の積載スペースが小さい。分解してまとめるしかあるまい。

 翌10日、ホステルで半日滞在分を支払い、午後7時頃までベッドで昼寝。7時半頃にバスターミナルに着いて自転車分解開始。


 ホイール・キャリア・クランク・リアディレイラーを外し、ハンドルを90度曲げる。大量に持っているビニール袋で各所を結んでひとまとめにしました。

 荷物はフロントバッグを他の荷物の中にしまい込んで、荷物の数を少なくまとめました。これにより、預入荷物は自転車含めて4つ、車内持ち込みは2つになりました。

 バスターミナルで待っていると「火を貸してくれ」と言うオジサンのタバコに火を付けて話し込んだり、色々話し掛けられます。自転車で旅をしていることが一目瞭然ですからね。こういうちょっとした出会いって楽しいもんです。

 いよいよバスが到着して荷物を載せようという段階。スタッフに、

「自転車?Equipaje (バッグとか)じゃない物は載せられんよ」

 と言われ、

「いや、まとめてくれという方針でチケット買えたのだよ」

 と、運転手と交渉すると追加料金150ペソ支払うことになりました。まぁ自転車運ぶのに追加料金無しって方がおかしいので、これについては納得。とにかく自転車を運べれば何でもいいのです。何でもいいって言ってもあんまり高額は勘弁して欲しいのですが。

「南米はここまで轍を繋いできたものの、遂にバス移動となったか。何処走るもリスクはあるが、そのリスクが見えない限りは走りやすい。今回見えてしまったから、やむを得まい」

 さて次なるは世界遺産の街コルドバ。アルゼンチン第2の都市であり、アルゼンチン人が訪れたい都市の上位にランクされているという所。期待高まる。

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