500~501日目【チリ】Salta (サルタ)への道 Day1~Day2

2015年10月22日~23日
宝石の道と同等の過酷な道となる、チリ・サンペドロからアルゼンチン・サルタへの道、序盤。

ボーダーまで209km。距離だけ見れば2日の行程だが…

 チリのサンペドロで休養を取ったにも関わらず、大した回復を得られないまま出発をする完犀。

「一所に長居するというのは故郷でもなきゃ飽きる。エクアドルのクエンカでそれをよく知った。サンペドロは小さい町だし、見所も多くない」

 「宝石の道ショック」と言うべきか、水10リットルと大量の食料を買い込んでいます。正直こんなに必要なのかな?とこの時は疑問に思っていましたが、むしろ足りないくらいだと後々判明するのでした。

【22日: 野宿】

シコ峠ボーダー越えルート (自転車旅行プロフェッショナルコース認定)

 アルゼンチンへはPaso Sico (シコ峠)のボーダーを越えて入国しますが、そこにチリの入国管理事務所はありません。なので、ここサンペドロのAduanaにて出国の手続きをし、ボーダーまでの3~4日間をノービザで走ることになります。なかなか特殊な状況ですね。

 まともな町はトコナオとソカイレだけのようです。過疎地帯ですがどうなることやら。

こういう真っ直ぐな道は苦手。景色の変化が乏しくて飽きる。グニャグニャ曲がりくねってる方が、距離はかかるけど精神的に楽で、走行が捗る

 ほぼ平地で快走するものの徐々にアップダウンが出てきました。


「数日間の休養後は走り出しは軽いのだけど、ちょっとアップダウンさせられるとボロが出る。つまり、数回のアップダウン後の平地走行で疲れを感じると回復していないということだ。今が正にそれ」

トコナオには小さくて可愛いセントロ広場があります

私おすすめのレストラン

おすすめレストランの場所

 トコナオという町に着いた時点で疲れが見え始めました。ちなみにこの町ではここのレストランがおすすめです。黒人の愛想の良いおばちゃんがやってます。黒人英語じゃなくて普通のスペイン語なので安心。大抵レストランでは以下のような会話で注文しています。

私「Hola, buenas. Que tiene? (こんにちは。何の料理ありますか?)」

店員「Carne asada, Arros con pollo, Milanesa de pollo…todos platos con Sopa de aselga y panes. (焼き肉と鶏飯、鶏カツと…etc。すべての料理にはアセルガのスープとパンが付いてます)」

私「Umm…milanesa de pollo, por favor. (う~ん、鶏カツ下さい)」

店員「Algo tomar? (何か飲みますか?)」

私「Si. Hay Cocacola? (そうですね。コカコーラありますか?)」

店員「Si, hay. Grande o pequeño? Un litro o medio.(ありますよ。大きいのと小さいのどちらにしますか?1リットルと500mlがありますが)」

私「Medio por favor. (500mlの下さい)」

 食後には、

私「Oiga, la cuenta por favor. (すいません、お会計お願いします)」

店員「Sería 4000 (cuatro mil) pesos. (4000ペソです)」

私「Aqui está. Estaba rico. Gracias. (はい4000ペソ。美味しかったです。ありがとう)」

店員「A usted. (こちらこそありがとうございました)」

何故だが分からないが、木片がよく落ちている

 腹膨れて走行開始。この走行の間にはウッドガスストーブ用の薪を随時拾っています。この先標高4000m台の砂漠に戻るので、宝石の道同様に薪は落ちていないでしょうからね。数回の燃焼分を賄うだけを予め拾っておくのです。この辺りには木箱の破片みたいな角材がたくさん落ちていて収集しやすかったです。大きめなのでノコギリで刻んで使います。


 本格的な上りに入る手前の岩場で走行終了。風は強めの南西風。岩陰にテントを張りました。車道から丸見えですが問題ないでしょう。

「夜寒くないテント泊というのはいつ振りかな?靴下脱いで眠れるというのはやっぱり快適だ」

走行距離: 74km
積算走行距離: 18225km


【23日: 野宿】

 野宿地点 (標高2580m)から20km進んだ先にソカイレという町があります。そこまでの登坂がキツかった。ソカイレ以降もグイグイ上って標高は3800m近くまで。


「ソカイレでコーラ1.5リットルとクッキー2パック買ったけれど、もっと買っておけば良かったな。Dulces (お菓子)はとても大事」

まだ上るか、うひぃ…。しかしカッコいい雪山に向かって延びる道は良いもんだ

ほぼ平坦、上りきったか。快走快走

「平地になる、野宿地点から35kmの所まで7時間掛かっているとか、相変わらずこのアタカマ周辺の厳しさったら半端ないな」

とても臆病、とても可愛い。もふもふしたいなぁ

 だいぶ端折りましたがキツイ走行の時はこんなものです。あまり覚えていないし、写真も少ない。ただ今回はビクーニャを見れたので感動しました。リャマ・アルパカより見れないのです。

走行距離: 54km
積算走行距離: 18279km

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...