496~499日目【チリ】San Pedro de Atacamaにて休養 メルカドが無いという事実に落胆

2015年10月18日~21日
3日間完全休養日。物価上昇のため、野菜を買ってきて自炊三昧。

民芸品通り

 苦しい道をひとつ越えました。宝石の道です。苦行の効能としては「脳の可塑性」を利用して、意識にしろ無意識にしろ、苦痛への対処が身につくと言ったところでしょうか?例えば、瞑想は前頭葉への血流を増大し、鬱の解消や集中力向上、痛みの緩和などに効果があるようです。確かNASAが宇宙飛行士の訓練に取り入れていたはずです。瞑想に見られる「専心」というのも苦行の一種で、暴れるのが常の心をひとつのことに集中させて、長時間抑制するというわけです。心にとってこれほどの苦行は無いでしょう。

 宝石の道を越えてチリに入国、サンペドロまで下ってきました。ペルーのクスコ以来、標高3600~4900mが常だった人にとって、サンペドロの2450mは暑すぎます。また同時に酸素濃度が高くなったからか、体に力の入る感覚もあります。

サンペドロのAduana

 サンペドロのAduana (カスタム)に到着しました。ツーリストカードに記入してパスポートと共に管理官に提出するといつも通りの簡単な質問を受けて、入国スタンプを押されて終了。次は荷物検査。

 担当はお姉さん。チリは白人の国。流石に白人は顔立ち整ってるなぁ。「ホワイトペーパー持ってる?」と聞かれました。ホワイトペーパー?どうやらこれはカスタムの用紙で、野菜持ってるかとか、USドルで1万ドル以上持ってるかとか、つまり飛行機で入国する際に機内で渡され、予め記入しておく入国用紙と別のアレのことです。サッと記入を済ませました。

 チリで買っていない野菜や果物、デイリー品、肉製品は持ち込み禁止です。ただ私の場合、カレー粉調合に使うホールスパイス (シナモン・クローブ・オールスパイス)は没収されました。パウダーはOK、でもホールは駄目らしい。

「これは痛い…(´;ω;`)ブワッ。俺の命、スパイスが持って行かれる…」

 無事にカスタムを通過して正式にチリ入国を果たしました。向かう先は宝石の道突破時に出会ったブラジル人に教えてもらった「Hostel Backpackers」です。ただし場所を知らない。

雪の積もったリカンカブールが見える。ここは暑い、あの山頂は寒い

インフォメーションセンター

 セントロ広場のインフォメーションセンターで地図に場所を記してもらって解決。以下のように聞きました。

「Hola, buenas. Estoy buscando un hostel. Se llama hostel backpackers. (バックパッカーズっていうホステル探しているのですが)」


 Hostel Backpackersは1泊9000ペソ (約1600円)でした。サンペドロでは安い方です。ホットシャワー、WIFI、キッチン。キッチンの使われ方は良好です。欧米人バックパッカーによくある、キッチン占有や食器洗わないとか無くてビックリしました。

スーパーマーケットは無い。小さな商店が沢山ある。品揃えは良い方ではない

安レストランが立ち並ぶエリア

安レストランはココ

 物価は総じて高めですのでレストランを使わずに自炊とパンで過ごしました。小さい商店があちこちにあって、何処ででも売っています。パンはキリストの肉だそうで、彼には感謝ですね。

サンペドロの標準的な家。見た目ボロいが、内装は驚くほど綺麗

寝てる隙に蹴り飛ばしてやりたいくらい犬には日々の怨みがあるが、それは吠え立ててくる犬に対して自衛という真っ当な理由に隠して行使するのだ (ブッディスト失格)。ちなみにサンペドロの犬は吠えてこない

 あとはネットでアルゼンチン情報を仕入れたり、この先のPaso Sico (シコ峠)を越えるための野宿の準備をしたのでした。

民芸品通りには興味深い品が多い。小物入れとか財布が欲しいけど我慢

教会。土壁でできている。恐らく日干し煉瓦を積んだあと、表面を土で塗り固めたのだろう

 こういう先進的な町に来るといつも嬉しく思うのはホットシャワーとコカコーラ。ど田舎は水シャワーだし、コーラも常温で売っていて冷たくない。温かいシャワーを頭から豊富な湯量で「あ~…」っと浴び、冷たいコーラの喉越しを「クーッ!」っと味わう。コレ、最高。

 さて3日間も休養日を作ったにも関わらず回復が思わしくありません。宝石の道突破に相当なエナジーを要した模様です。見た目から明らかなのは痩せたこと。今旅一番の痩せ具合です。私の身長は175cmですが、今の体重は60kgを切っているでしょう。ラパスでピッタリだったベルトの穴が1つほど足りなくなりました。何をどれだけ食べようが肥った様子なしです。

 でも早くアルゼンチンに行きたいのと、砂漠地帯から抜け出したいので、万全でない体をおして出発です。次の目標地はSalta (サルタ)。この街で完全回復を図りますので、3泊くらいして食べまくり、一生懸命に肥えたいと思います。

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