480~482日目【ボリビア】Uyuni (ウユニ)へ 塩原を走る、天国体験 走行動画

2015年10月2日~4日
ここは急くことのくだらない世界。ゆっくりじっくり走ってどっぷり浸かる、真っ白な天国体験&走行動画。

ウユニ塩湖にて、愛車と私

【2日: 塩原野宿その1】
 サリーナスの町から真っ直ぐ南下してウユニ塩湖IN。走行距離は25km?だったか、覚えていません。塩原に入るまでの間は雨季走行禁止です。泥地獄となるのです。雨季はボルカン西を周遊してTahua (タウア)へ至るルートからの塩原INが賢明です。

サリーナスの町を出発、の前にコーラとお菓子を買っていく

南下すると分岐が現れる。乾季は左、雨季は右へ

雨季に泥地獄となる道は乾季には固く締まっていて走りやすい。塩湖入り直前には少し砂が深くなる

そして…キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


立つ

寝る

寝る②

瞑想する

固まる間際に波打ったのか、バリバリと割れる塩の板エリアがあったりする

今日は上空に凄い風が吹いている模様。螺旋雲って初めて見た

5角形か6角形が基本の形になる。不思議だ

 こんな綺麗な世界にいて走るなんてかったるい。それにコーヒー動画撮らなきゃいけないし、向かい風 (南西)が強くなってなおかったるい。まだ午後2時半ですが本日終了。

何処にでも張れるし、強盗もいない、虫もいない。自由すぎる、たまらんキャンプ

クランク周辺は塩まみれに

 テントを防風に陰でコーヒーを淹れる動画を録りました。ドラゴンフライストーブがじゃじゃ馬化していて火のつき加減が調子良い時もあれば悪い時もある中、動画撮影中は一発で成功。何だお前は、ツンデレか!

たまらん

たまらん②

塩の大地は固く締まっていてペグダウンできず、張り縄に使える石も木も無いので、自転車を使う

夕飯はカレーライス。たまらん③

 たまらんキャンプ。塩原にテント張るというのは最高です。しかしこの日は南西の風が強く一晩中テントに吹き付けてバタバタとうるさかった。吹き飛ばされないようにフロアの四隅に重たい荷物を置いて、とにかく荷物全てを使ってテントを支えていました。自転車を重石にした張り縄2本しか無く怖かったです。

走行距離: 39km
積算走行距離: 17532km


【3日: 塩原野宿その2】
野宿地点から30km。インカワシ島が見える


 今日はIsla Incahuasi (インカワシ島)へ寄ったあと東へ進路を変えて、少し走って終了という予定。


チャリダーらしからぬファッションを実践。お宿桜子さんから「おしゃれチャリダー」の称号をもらっています。私が今旅でもらった他の称号は「ブレイブマン」「ベーコン」「木 (歩き姿)」

トリック写真を撮る

 野宿場所からインカワシ島へは40kmくらいある。だからこの場所から島は見えない。でも島のウユニ塩湖上のおおよその位置は知っているので、GPSで現在地を確認しながら走りました。5km走るごとに確認してこれまでの位置を点で結んでいけば、自分の進んでいる方角が分かるというわけ。島の位置関係からズレて南下していたら、修正していくと。

インカワシ島。別名ペスカード島


タンデムですね。これで宝石の道を走るのだそうな。凄いな…

 インカワシ島に着いて一息ついていると別のチャリダー2組と遭遇。挨拶を交わしてお互いの目的地等を話す。そうしていると一般の観光客から写真を撮られたり、この島のカフェからちょっとした食べ物の提供を受けたりと、歓迎されました。

 チャリダーはどこへ行っても歓迎されます。凄いな、どこへ行くんだ、どこから来たんだ、これ飲め、これ食べろ、あのホテルが良いぞ、テントはここに張れば安全だ。人の優しさと感謝を体験するには自転車旅行ほど優れたチャレンジも無いでしょう。ただ一方で受けるばかりなので、与える機会の少なさには申し訳ないとも思っています。チャリダーという身分で他者に与えることのできる物は少ない。それだけに機会が訪れたら逃さないことです。




 ウユニ塩湖走行動画。



 インカワシ島からはコルチャニというウユニの町の北23kmにある町まで太くしっかりとした車の轍が延びていますので迷うことはありません。また路面が滑らかで快走できます。この日は島から20km走った先でキャンプ。車の轍の無いところを見計らって、どこにでも張れるというのは自由すぎる。

 この日の夜は無風で、月明かりと星空のある夜でした。テントの外に出ると、自分の出す音の他は一切聞こえませんでした。空気は鋭く冷えていてシーンとした耳鳴りのみで、月明かりで塩原はなお白く、見上げれば天の川のある無数の星々。あれはそう、異世界でした。こんな世界の体験は、とても形容し難い。

走行距離: 61km
積算走行距離: 17593km


【4日: ウユニの町へ】
キンキンに冷えた朝に訪れた暖かな希望、朝日


何度見ても芸術的だ

 2日間野宿でどっぷり浸かったウユニ塩湖。今日でお別れです。コルチャニという町をひとまず目指します。

 しかし車の轍は無数にあり、GPSで現在地と目的地の位置関係を確認しつつ修正して、走るべき轍を選択しないと、どこに辿り着くか分かりません。

塩のホテル

日本の国旗が無いような気がする

他にも続々建設中

塩原が終わった…

 コルチャニ手前には有名な塩のホテルがあります。1泊100ドルらしいです。泊まってみたい気もしますけれども、100ドルあれば他のことをたくさんできますのでね。

 塩原が終わると砂埃の起こる未舗装路。またこういう道を走らなきゃいけないのか。塩原は多少デコボコしていたけれど天国でしたから、まさにここは地獄。ただ、チリに抜けるまでこういう道を走らなきゃいけないわけです。文句を垂れつつも進みます。

着々と舗装化中

出発前にこしらえておいた昼飯。米炊きの際にお茶漬けの素と醤油、マヨネーズを入れる。結構イケる。ちなみに1合炊いてます。チャリダーは大食漢なのです

ウユニの町到着

 コルチャニからウユニの町までは一部未舗装ながら基本的に舗装路となっていました。いやぁ~良かった。追い風もありグイグイ進んであっという間にウユニの町に到着です。雰囲気良さそう。メルカドあるし、食堂街の質次第で好きになるか決まりますかね。

雰囲気の良い町だな。郊外は寂れているけれど、危険は感じない

 ウユニの町では宝石の道の走行に備えて準備を進めます。主に食べ物を買い揃えます。また、ガソリンストーブに頼らないストーブ&暖房器具としてウッドガスストーブを自作します。長期間の野宿生活ではガソリンの残量が気になってくるし、ドラゴンフライストーブの調子が怪しいので、薪を使ったストーブを使えれば心強い。

走行距離: 79km
積算走行距離: 17672km

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