439~441日目【ペルー】Abancay (アバンカイ)へ 150km、標高差2300mダウンヒル

2015年8月22日~24日
標高4000m代からの脱出。下って下る、ロングダウンヒル。

【22日: 谷間の町へホテル泊】

 めっちゃ寒い (´-﹏-`;)…、まだ午前5時だけど起きて、ともかく火を起こしてテント内を暖めないと。先ずコーヒー淹れて、オートミールとミカンと青リンゴでいいだろ。あ、フライシートが凍ってるなぁ…

 足元が冷たくて1時間も継続睡眠できませんでした。寒さで起きて、眠って、また起きるの繰り返しです。寒くて長い、辛い夜でした。

霜付テント


 使っている寝袋はモンベルの気温0℃まで対応という品。これ以上低温に対応となると高額だし嵩張るし、チャリダーにとって良くない。シュラフカバーかインナーか、着増しで対応したらいい。ボリビアのラパスに古着市があるので、防寒に使えそうなものを買いますかね。足元がポイントかと思いますので、小さめの湯たんぽみたいなのがあるといいなぁと思います。

アルパカの集団

超ダウンヒル開始

 今日は遂に標高4000m代からの脱出、アバンカイ手前まで150km続く下流へ向かう下りDAY。Izcahuaca (イスカワカ)を越えるとグイグイ下りていく道登場。この状況をどれだけ待ち望んでいたことか!

嬉しい下り道だ

「でも流石に150km全て下りってわけじゃあないのね。ちょいちょい上り挟んでくるけども、辛くはないなぁ」

アンデスの美味しい水を採取

 野宿場所を探して走りまくって行きますが、良い場所がなく、130km走ったところで町になってしまいました。ホテルがあったのでまぁ、今日はここで良しとしようか。

走行距離: 130km
積算走行距離: 16023km


【23日: アバンカイにてホテル泊】

 名前の分からない谷間の町からアバンカイまでは40km程度。アバンカイ入り直前に標高を500m上げるので楽勝ではない。ただ標高落として呼吸が楽だし、困難でもないだろう。

山間の道を行く

アバンカイ到着

 下り道の底は1900m。ここまで20km弱走って上りに転換。ロードの兄さんたちに応援されて「エーイ!」とか「ムイビエーン! (muy bien)」などと言いながら時速6kmで上っていきました。楽しい。

 アバンカイの街中に入っても上りは続いています。どうやら傾斜地に作られた街のようです。

「さて、ホテルはどこにしようかな。連泊するから多少高くても綺麗で快適な所がいい。セントロとスーパーが近くて、静かで、WiFiの良い所」

 まだ12時半くらいでチェックイン時間じゃないかもと心配しつつ入ったのは「Hotel Imperial」。スタッフのお姉さんが丁寧で、他の宿泊客も品が良い。値段を聞くと1泊45ソル。2泊する旨を伝えて悩んでいると40ソルに値下げ。部屋を見ると広くて綺麗。これまで泊まった40ソル程度のホテルの中でもコスパ良い方です。タオルあり、ペーパーあり、ケーブルテレビあり、WiFi速い、水圧バッチリの熱々シャワー。ここで決定。もう入室して問題ないらしい。部屋は1階に取ってもらって、自転車ごと部屋へ入りました。

 この後はメルカドで昼食をとって、スーパーとパン屋で買い物をして終えたのでした。

走行距離: 48km
積算走行距離: 16071km


【24日: アバンカイで休養日】
股間にスプレー吹き付ける不良のセンス

 ナスカ以来の連泊です。今日の目的はお腹いっぱいになること。昼飯を2度食べてやる。メルカドセントラルでLomo Saltadoを食べた後、別のメルカドへ移動してSeco de Polloを食べました。どちらもスープ・ドリンク付きで、2食合計10ソル、安いもんです。しかし…

「…吐きそう。確実に胃袋の限界を超えてる。取り敢えずホテル帰らないと。ホテルまでに吐かないように慎重に歩けよ。昼間からゲーゲー吐いたら目立って恥だぞ」

 距離にして300mくらいの道のりが遠い。段差に乗り上がる時がしんどい。ゲップが出そうだけど、出したら同時に咀嚼されたドロドロの、消化途中の酸っぱい食べた物も一緒に口に出てくる。我慢、我慢…

修道女の作る料理の番組。このふたりの掛け合いが面白い。肉料理は無かった気がする

 胃袋を野良犬に投げ捨てたくなるほどの苦しみに耐え抜いてどうにか部屋へ帰ってきました。横になってテレビを観つつ1時間。苦しさはなくなって、ようやくこなれてきたようです。

 この後昼寝をして、明日からクスコまでの3日間のための買い出しとカレー粉の調合をして終えたのでした。買った物はチョコレート飲料、オートミール、パン、果物。米あるし、カレー粉あれば何とかなるし、問題ないでしょう。

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もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...