396~398日目【ペルー】Torjillo (トルヒーヨ)の日々 ウェルカムな雰囲気だが、ぼったくりに注意 遺跡見学と自転車のメンテナンス

2015年7月10日~12日
トルヒーヨを観光。太陽と月の遺跡を見学。自転車をオーバーホール中に問題発覚。

太陽と月の遺跡ミュージアム。内部は撮影禁止

【市街観光】
 トルヒーヨという街をセントロを中心に歩いてみることに。メルカドがあったのでPescado Frito (魚のフライ)の定食を食べようと中に入ると食堂エリアは熾烈な客引きが行われていたのでした。オバちゃんに腕組みをされてグイッと引っ張られます。オバちゃん、胸、当たってますよ。

 食堂の熱気から開放されて、ちょっとカフェで一息1杯というものをやってみようとパン屋兼カフェへ入店。

 会計の時にスタッフのオバちゃん2人から話しかけられる。(記憶を元に書いています)

「De donde es?」
「Soy de japon.」
「Ah~, japon. Que bueno.De que parte?」
「Yokohama.」
「Yokohama! Cual es nombre de tienda que hacer el collar que es de yokohama?」
「Collar? Uum…no lo se. Porque soy hombre.」
「Uum…Ah! Mikimoto!」
「Ah~, Mikimoto. Ah si~. (Mikimotoって横浜の会社だっけかな…)」
「Te gusta Torjillo?」
「Si claro, pero me gustan las chicas mas que Torjillo.」
「Jajajajaja!!! (笑)」

 いや、早く会計終わらせたかったのですがオバちゃん達が逃がしてくれなかったので、上記会話の他にも長々と話してしまいました。笑い取れたのでまぁ良しとしましょう。

 …しかし何かカフェで一息つけなかった。ということでセントロにあるマクドナルドでソフトクリームを買って、広場のベンチで食べました。そうしていると靴磨きがやって来てしつこく話しかけてくる。仕方ないのでやってもらうと、何かブツブツ言っている。

「あーこりゃワックス結構使うなぁ」
「俺2歳になる子供がいるのよ」

 などということを理由に磨き始める前に提示した値段がシレッと上がっていく。結局20ソルという高額をふっかけられました。まぁ払いますけども。誠実な商売しないとこうしてブログやSNSに書かれますのでね。長期的に見て損ですよ。

トルヒーヨセントロにいる靴磨きはぼったくってくるので、決して使わぬように!

 ちなみに両替所もぼったくってきますので注意。レートが著しく悪いです。どの店も店前にレートを表示していないのは罠です。ちなみにカハマルカの両替所はちゃんと表示していました。

 ぼったくりの中心は靴磨きと両替所ですので、ここを使わずにいれば悶々とした気分にならずにトルヒーヨ観光を楽しめるでしょう。基本この街の人達はウェルカム気質ですので。


【遺跡見学】
月の遺跡

 モチェ文明期の太陽と月の遺跡が近くにあるので、自転車に乗って行ってきました。

太陽の遺跡。一見するとただの風化した山

間近で見ると石で組み上げられていることが分かります

 ミュージアム内は撮影禁止ということで写真はありません。陶器のツボや、人骨、金のネックレスなどがありました。陶器な描かれている絵は彩色が綺麗に残っていて一見してみて良かったです。

月の遺跡入り口


劣化した造形にはかつての彩色が一部残る


壁一面こういう造形であったという

月の遺跡から太陽の遺跡を望む。間には都市が形成されていたようだ

月の遺跡の背後には神の山がそびえる。水の由来を考えた後、生命の根源として捉えられたらしい。今では干上がった岩山になっている

 太陽の遺跡は立ち入り不可なので、月の遺跡を見学しました。同じく近郊にあるチャンチャン遺跡に比べれば大したことありませんでしたね。まぁ土地柄劣化が酷いというのがあるのですが、一部の壁に残った造形は見事でした。


 石の組み方はインカ文明期に見られるような精巧な組み上げ方ではないですね。インカの石の組み上げ技術のレベルがどれほど高いものか分かりました。

 正直まだ見る物への欲求は湧いてきませんが、博物館や美術館などを鑑賞することは興味が無くてもすべきなのかもしれません。見た後に確かな影響を受けなくても、無意識に働きかけるものがあるように思います。10年後20年後の自分の価値観に影響を与えてくるかもしれません。物を見る目が肥えるとかなどで。


【自転車オーバーホール】

 主に回転部をメンテナンスしました。ヘッド、BB、、ハブ、チェーン、スプロケットです。

 タイヤをふと見ると劣化著しく、サイドウォールにひび割れが起きていました。

「う~ん、リマまで保たないかもしれない。砂漠でバーストしたらシャレにならんからな。エクアドル南部以降のハードワークが原因だな。レース用の薄いタイヤは耐えられなかったか」

 新しいタイヤを買おうと決めて、Casa de CiclistasオーナーのLuchoさんに自転車屋の場所を聞くと「Que necesitas?」と聞いてくるので「Quiero llanta.」と答えました。すると自室から2種類のタイヤを持ってきてくれました。

 ひとつはシュワルベ。その名前にグッときましたが、レース用の薄いタイヤで1本50ドルと高額。マラソンシリーズなら値段気にせず選んだのですが。マラソンじゃないシュワルベには用は無し。

 もうひとつはチェンシンのMTBタイヤ。1本20ソルと安価ながら、分厚いサイドウォールとトレッド、固く締まったゴム、ナイロンビード。摩耗に強そうです。

「Cual es mas fuerte para pinchazo?」と聞くとLuchoさんはチェンシンを勧めてきました。うん、これで決まりです。

 チェンシンを2本貰いました。チリまで保ってもらいたいですね。できれば宝石の道・アタカマを越えてからのサンティアゴで交換といきたいですね。パタゴニアとオーストラリアの走行に耐えられるタイヤが見つかればいいのですが。もちろん、シュワルベ・マラソンを優先して探します。あるいはオーストラリアへの飛行機移動を考慮して、パタゴニアだけに耐えられる安価なタイヤにして越えたら捨ててしまって、シドニーで新しいタイヤを買うというのもありですね。積載重量を軽くできます。ただこの場合、空港から自転車屋まで走れませんね。う~ん…

 などと考えながらオーバーホールを終えました。泥除け無しです。おニューのタイヤです。走るのが楽しみですね。

走行距離: 29km (3日間合計)
積算走行距離: 14593km

コメント

人気の投稿