394~395日目【ペルー】Torjillo (トルヒーヨ)へ 強盗の出る危険な沿岸部砂漠帯は午前中に突破する

2015年7月8日~9日
睨みをきかせて警戒しながら砂漠帯突破。Ruinas de Chanchanを観光。チャリダーの聖宿 Casa de Ciclistas とは?


【8日: Chicama (チカマ)へ】

 Pacasmayo (パカスマヨ)。写真を撮っていないのですが、まぁ普通の町で、見物は海岸のみ。一応「Ciudad de Dios (神の都)」という立派な別名があります。インカより前、モチェ文明辺りでの呼び名でしょうか。

 パカスマヨを出るとしばらくは道沿いに家や商店があって治安は問題なさそうでした。次第に道が果てしなく真っ直ぐになってくると建物は消えて砂漠帯へ。さて、ここからですな。

最低速度表示は初めて見た。一応日本の高速道路にも最低速度は設定されていたはず。表示は無いけれど

 Panamericana Norte、特にピウラ~チクラヨ~トルヒーヨ間は強盗出現地帯。ピウラ~チクラヨ間の1Nは特にヤバイ。代わりに迂回する1Bの方が比較的安全。各街はツアーに組み込まれるくらい良い街なのですがね。

 5km走る毎に背後をチェックして付けられていないことを確認。走りながら廃墟には視線を送って人のいないことを確認。休憩は最大1分。

 幸い交通量がまぁまぁあるので人目という点で途切れることがなかったので、良かったかなと思います。

 やはり夕方の交通量の減る時間帯が危ないのですね。待ち伏せ・バイクでタックルなどをしてくるそうです。複数人でペアランをしていようが関係無しに襲うのです。夜間バスの窓ガラスを割るとか、バス狙いの強盗団もいます。

 チカマという町まで走って今日は終わり。チカマ以降は再び砂漠となるのです。ホテルを探すものの見つからず、少し先へ行った町外れにありました。

 この日発見したことは、沿岸部へ降りてきたら男性の多くが鼻毛伸ばし放題ということ。「え?」と思いましたが、うん、確かに伸ばし放題になっています。理由は分かりません。暑くてダルいから処理が面倒なのかな。髪はきっちり整えているのに。

 それからペルーで有名なインカコーラのコーラは、スペル「Kola」であって「Cola」ではないということに気が付きました。インカコーラはコカコーラが製造していますが、本家Colaとの区別をしたいのでしょうか。

走行距離: 83km
積算走行距離: 14519km


【9日: トルヒーヨへ】

よく晴れたものの、朝は少し肌寒い

 チカマからトルヒーヨまでの砂漠区間は高速道路となっています。距離は18km程度。トルヒーヨのセントロへ向かう分岐に到着した時刻は9時半。

「早すぎるな。砂漠だけで30kmくらいあると思っていたのに。これならRuinas de Chan chan (チャンチャン遺跡)観れるな」

チャンチャン遺跡へ寄り道

 チャンチャン遺跡はユネスコ登録遺跡で、チムー文明期に作られたようです。壁などは全て小石と砂を混ぜた、古代のコンクリートという具合のガッシリしたもの。とは言え風化して崩れています。ただその割に綺麗に残っていて、細かな造形がよく見えます。歩くには大きく広い立派な都市です。都市としては小さい方ですが。

デカくて分厚い壁がお出迎え



よく保護されています。海風が強いのです

海の生き物が描かれています

案内板には魚の絵

小石と砂を混ぜて固めていても、この壁の構造なら頑丈そうだ

ダンジョンっぽい。ドラクエ3のイシスのピラミッド攻略を思い出した。ミイラ男が出てきそう

墓所のようです

暗い奥に仮面を付けた物が安置されていました


ラッコだそうです
可愛く描けています

 チャンチャン遺跡は来て正解だったと思います。パンフレット売り?のオバちゃん達のハイテンションが面白かったです。「おはよう」とか「私の名前は〜です」などと日本語を使ってきました。私の名前「タモツ」を教えるとやっぱり「ツ」が発音しにくいようですね。Tsuなんてスペイン語に無いし、Tuはトゥですから。

 注意しなければならないのは、めっちゃ広くて日陰も少ないので、飲水と帽子があった方が良いでしょう。

トルヒーヨ到着。綺麗なセントロ

 さてトルヒーヨのセントロに到着してホテルを探しました。セントロ近辺は高いので少し離れた所を狙いに、北側から攻めていきました。

 スペイン通りを走っていると、ボロい自転車に乗ったオッサンに声をかけられました。「あぁどうせ何人だとか、どこから来たんだとかそういうのだろう」ということで無視をして先へ行こうとすると赤信号。

オッサンについていく

 オッサンと話すと「この近くにツーリストの宿があるんだが、見てみるか?」とのことで、行ってみることに。彼の後について行きました。正直あまり期待していなくて、この間にHospedajeを数件発見しており、ダメならこっちでいいだろうと考えていました。

Casa de Ciclistas

 着いたのは「Casa de Ciclistas」。壁にチャリダーの絵が描いてあります。中に入ると自転車だらけ。既に2人のフランス人チャリダーと、1人のバイカーが泊まっていました。1泊10ソルで、シャワー・トイレ共同、WiFiあり。チャリダーの情報ノートもあります。格安で、居心地が良いです。

 オッサンはここのオーナーで、名をLuchoと呼ばれる方。中西大輔さんと知り合いですし、伝説のチャリダーのハインツ・シュトゥックとも。かつてのロード選手で、優勝トロフィー多数という一流でした。

 トルヒーヨは1泊で終えて先へ行こうと考えていましたが、何泊かしようと思ってしまったのでした。しかしこれが良い選択でありました。

部屋の壁にはチャリダーたちが残していったもの多数



クスコにもCasa de Ciclistasがあります。メデジンにもハエンにもあったみたいです





走行距離: 45km
積算走行距離: 14564km

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