391~393日目【ペルー】Pacasmayo (パカスマヨ)へ 予想外のルート変更がされる 不安な沿岸部へ

2015年7月5日~7日
ピンチになると救いが訪れる。稀有な運に不思議と感謝を思う。まさかのパカスマヨ、沿岸部へ。

パカスマヨの海岸。カルタヘナ以来の海抜0mへ

【5日: Chilete (チレテ)から南へ4kmで野宿】

 カハマルカ印のヨーグルトのおかげで胃腸が急激に改善。腸内が腐敗していたわけですね。コーラを飲まずにいたことも良かったのだと思います。砂糖たっぷりの炭酸飲料水は胃腸に悪いということです。疲れると2リットルぐい呑みなんてことやってましたから、そりゃ胃腸荒れますよね。

すごいグニャ道だ

 カハマルカ市街から標高を500m上げると後は下り。標高3200mからチレテの900mまで下り9割でした。チレテでホテルを探しました。4件あたって全て部屋無し。何故なら今日はFiesta (祭り)だからだと。レストランには酔っ払い多数。

「野宿だな。取り敢えず水を買って、場所探さないと」

墓地発見。ぼちぼちテントを張るとしよう

トゲ植物と動物の糞多数。トゲ植物はノコギリで除き、糞は蹴飛ばしてスペースを作った

 チレテから南へ進んで山を越えてTorjillo (トルヒーヨ)へ行く予定なので、南進した先の墓地横のスペースにテントを張って走行を終えました。

 晩飯を食べているとテントにライトが照らされました。近所の住人が来たのです。なんでも、この辺りは動物が危ないから、集落の方にもっと良い張り場があるから来なさいとのこと。確かに墓地のすぐ近くには牛・馬・山羊・犬が居ます。

 諸々を片付けて案内されるがまま行くと床がコンクリートの平地というベストな所に着きました。しかも床に溜まった砂を掃いて綺麗にしてくれるし、日本人はFamiliaだからと言ってくれるし、荷物を一緒に運んでくれるし、とても親切にしてくれました。私は終始「Gracias」と言いっぱなしでした。

走行距離: 95km
積算走行距離: 14323km


【6日: パカスマヨ方面、名も無き分岐の町】

近所の飼い犬の夜間パトロールの目に止まり、30分延々と吠えられた。彼らはよく疲れないもんだな

 昨晩案内してくれた家族との話では、トルヒーヨへはこちらの道ではないと、パンアメリカンハイウェイを通れとのこと。地図ではコントゥマサという町を経由して山越えをするルートがあるのですが、話の流れでパンアメリカンハイウェイへ、沿岸部へ出ることになってしまいました。これも旅です。

よくあることです

綺麗なダムでした。リゾート地にできそうですがしないのがペルー

山に木はない

サボテンばかり生えている

 脚が思いのほか回らなくて、途中のダム沿岸部の走行では向かい風が強くて辛かったです。

 この間植物のトゲでパンクすること5回。せっせと直して先へ進みましたが、パカスマヨまで30kmという半砂漠地帯でフロントチューブのバルブ破損。

絶句

「え…えー!嘘だろぉ!?うわぁ…終わった。こんなことって…」

 換えのチューブを持っていません。バルブが破損するなんてとても低い確率です。15km先のパンアメリカンハイウェイとの合流地点、分岐の町にホテルがあるようなので町になっていると期待してトボトボ歩きました。休憩中はバスを捕まえようと待ってみましたが、こういう時って大抵来ない。砂漠の炎天下と言えど向かい風がそこそこあるので辛くないけれど、5km進むのに1時間掛かっています。

「飲水あるし15km3時間だ。行けないことはない。音楽聴きながらのんびり行くか…」

 PrinceのSign 'o' the timesを聴きながら汗だくで歩いていると乗用車が目の前に止まりました。


「乗ってけ!」

 え?おおぉ!神やで!もちろん乗り込みます。自転車と荷物はトランクに突っ込んで分岐の町へ時速120kmで走っていきました。教会巡っていたご利益だろうか?何にせよ運ちゃんに感謝です。

Tallerにて

破損部はこうなりました。空気漏れなく完璧。でも一時しのぎでしょう

 分岐の町でTallerという修理屋に到着して降ろしてもらいました。新しいチューブをくれと言うとどうも無いらしく、代わりにバルブ破損したチューブの修理が始まりました。工賃3Soles。直してもらっている間にリアタイヤもパンクしていたので自分で直しつつ待ちました。

 もう今日は17時を回りましたのでパカスマヨへは行けないと判断し、Hospedajeへ。波乱の1日を終えたのでした。

 これまで巡ってきたどの国でも、ピンチになると救いの働きが起こりました。こういう運を持っていることは稀有ですので、大事にしたいと思います。ちなみに私の守護霊は白蛇です。

 明日はパカスマヨで新しいチューブを買わなくてはいけません。ジーンズもお尻が破けてチャックも壊れましたし、Colombiaの上着は汚くなって色落ちしていて機能性が失われています。サングラスも折れてしまいました。自転車はテールライトが度重なる未舗装路走行でいつの間にか破損。泥除けは固定用のナットを2箇所紛失。このように自転車も服もボロボロですが、なんとかリマまで保たせたい。新しいタイヤとテールライトも必要です。

走行距離: 87km (自動車移動分10kmは加えず)
積算走行距離: 14410km


【7日: パカスマヨへ】

砂漠が始まった。周囲を警戒しながら走る

 パカスマヨへは20kmあるかないかですが、買うものが幾つかあるので今日はここで終わり。途中の砂漠地帯を越えるために防犯上朝早く出発して、10時前には着いてしまいました。ホテルに入るにはまだ早いので町中をうろついて必要なものを揃えていきました。

海沿いの公園でチューブ交換。古いチューブはゴミ箱へ

 先ず自転車屋。人づてに聞いて発見し、チェンシンのチューブを4つ購入。チェンシンは大丈夫ですね。メヒコで買ったノーブランドチューブは膨らませると均一では無かったのですが、チェンシンは均一。

 でも自転車チューブは絶対シュワルベですよ。他社と比較すれば分かりますが、バルブの固定がしっかりしています。つまりケチらずにゴムを多く使っています。タイヤもマラソンシリーズですよ。自転車旅行の装備では、シュワルベとオルトリーブは絶対と思います。

 次に服。安物買ってもすぐダメになるのでユニクロ的な所は論外。ちゃんとした服屋に入店してズボンとシャツを買いました。

 最後はサングラス。コロンビアで買った3ドルのサングラスはオークリーの偽物でした。サングラスは安物で繋いでいったほうが安上がりですからね。パカスマヨでも4ドルの物を買いました。チリまで保ってほしい。

海岸で遊んでいた女の子の着ていた「1234Tシャツ」はどこで売っているのだろうか

 あとは昼飯をメルカドで食べ、通りすがりのオッサンと話し、自転車のチューブを交換し、海を見ながら麻雀アプリで遊んで時間を潰して、ホテルへIN。

塩辛いし高い

 この町が海沿いということでセビーチェという魚介類のサラダを食べました。う~ん、すごく塩辛いですね。薄塩の方が絶対美味しいと思うのですが。たぶんもうセビーチェは食べないと思います。

走行距離: 26km
積算走行距離: 14436km

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