341~345日目【コロンビア】Ipiales (イピアレス)へ 大幅な標高変化に負けるな!

2015年5月16日~20日
コロンビアアンデスの本気。消耗戦5日間。

出発準備中

朝食は昨晩の炊き余りの米にふりかけ、トースト4枚。これにゆで卵を追加した

【16日: El bordoまで】


 ポパヤンから出発してパンアメリカンハイウェイである25号線を南下します。目標のエルボルドは標高900m位なので、ポパヤンから800m落ちます。ただ、当然アンデスは楽させてくれません。アップダウンです。景色も単調で、ただ走り進むのみでした。

道路工事で足止めを食う

 エルボルドには幹線沿いにPanamericana (パナメリカーナ)というパン屋さんがありまして、オススメします。スイーツを是非。

走行距離: 84km
積算走行距離: 12233km


【17日: Cumbitaraまで】


 エルボルドから標高はあまり変わりませんが、上ったり下りたり、しつこいくらい繰り返されます。クンビタラへも100m落としてからの100mアップで町入りですので、ホント疲れます。

出発早々パンクする。コロンビア初パンク

フランス人バイカー、ホセ・マリアさんと

 途中、向かいの道から走って来たフランス人カップルの自転車乗りに会いました。二人共スペシャライズドのフラットバーロードに乗っていました。どこから来たのか、どこへ行くのかというお決まりの会話で始まり、お互い辿ってきた道中の情報交換、私の自転車はどのくらいの重さかなど話し、ツーショット写真を撮りました。こういう出会いはとても嬉しい。

 あっ、この日は日曜日でした。以前コロンビアゲリラのFARCが出るかもということで日曜日の走行をしないと言いましたが、幹線沿いは警察・軍人の検問が随時行われているので危険は感じませんでした。ロードバイカーも大勢走っていますし、大丈夫と思います。

走行距離: 79km
積算走行距離: 12312km


【18日: Chachagüiまで】


 この日の標高変化は、クンビタラから先ず100m落とし、900m上り、700m落とし、1160m上りました。獲得標高は2060mにもなるアホなコースです。時速6km前後でゆっくり上り、900mの上りは3時間半、1100mの上りは4時間で突破しました。はっきり言って走り切れる自信は全くありませんでした。







 チャチャグイという町にはHostal Kundurというホステルがありましてオススメします。オーナーが気さくで楽しいですし、施設の雰囲気もとても良いです。場所が少し入り組んだ奥の方にあるので分かりにくいですが、幹線沿い右側の電柱などに矢印の案内が出ているので、分かると思います。

この辺りの電柱にHostal Kundurの案内がある




走行距離: 61km
積算走行距離: 12373km


【19日: ガス屋ホテルまで】


 ガス屋ホテルとはこちらのことです↓。


 本当はタングアという町をあてにしていたのですが、町へ入る入り口を見逃して通過してしまったため、ガス屋ホテルに宿泊となりました。下り途中なので町まで戻るのは面倒。

 この日はチャチャグイ (1960m)から840m上り、パストまで300m落とし、ロスアホスという所まで600m上りました。パスト市街で100mアップ100mダウンがあるので、獲得標高は1540mです。最高標高はロスアホスの3100mということで、めっちゃ寒いです。上りで汗かいて濡れた服が物凄く冷たくなります。

 連日のハード走行の割に脚は回ります。朝起きた時の脚の疲労感はズゥンときますが、走り出すとどこへやら。この調子でイピアレスまで走ってしまいましょう。

生き物というのは死に様を選べません

 ちなみにこの写真。野良犬が車に轢かれてグチャグチャになっているものです。こういう話はあまりしないのでこの機会にしておきましょう。海外自転車旅行者には見慣れた光景で別にどうという事ないのですが、これから始めようという方はこういう死骸を山ほど見ることになるので、苦手なら覚悟しておくことです。

 カナダ・アメリカでは腹が膨れてハエにたかられている鹿が多いですかね。あの黒い塊はなんだろうと近寄ると、黒いつぶつぶ (ハエ)が一斉にワーッと飛んで、下に隠れていた死骸が姿を表します。野良犬・野良猫はどこの国でも見ますし、他にはリスとかアライグマなんかもあります。農場の近くでは時折、路側帯一面が毛虫やバッタだらけなので、避け切れずにブチブチ潰しながら走ることになったりします。あの感触は罪悪を感じてとても嫌なものです。

 道の先にカラス的な鳥がたくさんいたり、道の先から死臭 (焼けたベーコンみたいな臭いを濃くした感じ)がしてきたら、内臓ぶちまけの死骸が転がっています。特に死臭は重くて、通り過ぎてもまだ鼻に残るというか、とてもしつこい臭いです。

 こういう死骸を見るたびに「人もまた同じである」と観じて、慈悲の心と共に修養の足しにさせてもらっています。

 日本の子供は死骸を目にする機会が少ないので、我々もまた死ぬときは事故でグチャグチャになったり、形状を維持していても腐って次第に崩れていくとか、火葬場の焼却炉の中では死体が燃えて煙と灰になるとか教えたらいいと思います。そういう光景を見て、ちょっとした悟りと恐怖を思うことは人生で役に立つので、でもまぁ小中では過激なので、高校・大学の必修授業にでもしたらどうでしょうね。生き物の在り方のごく自然なことなので、グロいとか無いですからね。

走行距離: 63km
積算走行距離: 12436km


【20日: Ipialesまで】


 イピアレスはコロンビアとエクアドル国境の町。実質今日がコロンビアラストラン。

 今日の予定獲得標高は1100m、走行距離は40km弱。上るだけなら余裕です。しかし雨降ってくるわ、何気にアップダウンだわ、標高2500m超えるとメッチャ寒いわでハード走行となりました。






 イピアレスではWiFiのあるホテルを求めてセントロ付近をウロウロし、たくさんあるホテルをひとつずつ物色。見つけたホテルは一泊20000ペソでWiFiあり。足で稼いだ結果であります。近くには3500ペソで食事できるレストランあります。

 チェックイン後は床屋で髪を切り、町を散策。明日はラスラハス教会を見物しに行ってきますが、天気が心配です。

走行距離: 50km
積算走行距離: 12486km

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