317~319日目【コロンビア】Yarumal (ヤルマル)へ 標高を上げる 良い事をされた分返すべき

2015年4月22日~24日
2460mまで標高を上げるハードワーク。自分自身が直に与えるという事は大事。

どうやってペダリングするのかな?何かおかしい気がしてならない

【22日: Tarasá (タラサ)へ】
 昨日見たカップルのチャリダーが私と同じくメデジンを目指すなら、会えるかもしれないと、ちょっとした楽しみを持って、カウカシアを出発しました。


良い景色



ナランハが美味しくて、ジューシーだしビタミンも摂れるし

 いつも通りの暑く単調な走行で、早く標高を上げたいと、涼しい所へ行きたいと、日々欲求が高まっていきます。

 タラサではいかにもボロい安そうな宿に入りました。部屋は熱がこもって気温が上昇。夜になっても昼のうちに暖められた分が出てくるので暑い。15000ペソは施設の具合からして安くはありませんでしたが、まぁこういうホテルは今旅初なので良い経験です。

トラックの響きがうるさくて注文に手間取った。ポジョと米と芋

 晩飯は近くのレストランで。食べていると子供が「何か頂戴。お腹空いてる」と言ってきたのでどうしようか悩みましたが、仏の智慧を修養していてかつ、キリストの地でもあり、さらにここまでに色々良くしてもらってきているので、お返しの機会到来と見て、その子にポテチとフルーツジュースを与えました。本当は1食ごちそうしたら良かったでしょうけど…

 たとえ僅かでも、人から良くしてもらったとか、救われたとかいう経験はとても大事です。あの子が将来、貧しさから非行に走らないことを、与える時に祈ったのでした。

 日本はよく海外の国から「金だけ出して何もしない」と言われます (実際は各地で橋を作ったり施設の建設をしたり、テロ殲滅の後方支援などをしているのですが)。与える機会が訪れたら、与えるべきです。お金より行動のほうが大切という事です。グアテマラのことわざにも「吠える犬は噛みつかない」というのがありますし。金だけ出す、文句だけ言って行動しない者は昔から無能と考えられているということです。

 しかしチャリダーのカップルには会えなかったな。

走行距離: 64km
積算走行距離: 11273km


【23日: Valdivia (バルディビア)へ】

下界のバルディビアがプエルトバルディビアで、赤印がバルディビアです

 グーグルマップには記載が無いのですが、ここの街はバルディビアであると、側道の看板に記載があります。この街は標高1070mほど。下界のアンデス入りのプエルトバルディビアという所は170mなので900m標高を上げる計算です。

水が噴き出している。この写真は大抵のチャリダーが撮っているという

プエルトバルディビアの橋。向こうがアンデスだ!

 タラサからプエルトバルディビアまで40km。この距離走った後に900上げられるのだろうか?そんな不安と共にアンデスへ突入しました。

暑くて苦しんでいる自分を撮影。無表情だな

アンデスは水が豊富なのか

岩売ってます。欲しい方はどうぞ



バルディビアが見えてきた

 なにせ暑くてペダリングの持続が厳しい。日陰で休んで走ってを繰り返すタフな走行です。プエルトバルディビアからバルディビアまで19kmありますが、ほぼ登りっぱなし。バルディビアに到着すると町のセントロへは行かず、幹線沿いの外れにあったHospedajeに宿泊しました。

ソパ・デ・フリホレス

ポジョフリトー、プラタノその他

耳かき持ってないので自作してます

 夜はいくらか涼しく、しかし部屋には熱がこもります。晩飯を食べて寝ると、少し汗ばんでいたのでした。

走行距離: 62km
積算走行距離: 11335km


【23日:  Yarumal (ヤルマル)へ】
急く気持ちが出てきたので、長めの休憩中。心を落ち着かせる

 今日は標高を1400m上げる厳しい走行。多くのチャリダーはバルディビアから先は、37kmほど先にあるヤルマルを目標とします。獲得標高が1000mを越えてますからね。

 朝8時に出てバルディビアを通過しました。グングン上ってみるみる汗だくになりました。標高1000mなんて赤道に近い地域では関係ないようです。上っても汗だくにならないことを期待していたのですが…

ありゃ、何も見えねぇや


このガードレールのひしゃげ方はやだな。向こうは崖ですぜ。転落したんじゃないのか?

 道が雲に隠れて濃霧な状況。トラックの響きが見えない先と後から聞こえてきます。

「あーキツイ!時折出てくる急傾斜アホ!時速4kmしか出ねぇよ。でも確実に進んでいる。この調子、この調子」

 標高2000mを越えるとペダリングできなくはない傾斜になったためいくらか楽になりました。それでも時速6km。

アンデスの水か。そのまま飲めそうな気がする

苔から滴る水って美味しそう

岩からのもいいよね

だからつい採取してみた。このまま生で飲んでみようか悩む。結構綺麗だし

 レストランに入ったのは13時。この時走行距離は22km。5時間で22kmしか進んでない。でもまぁ慌てるな。ヤルマルまであと15km、標高は300しか上げないのだから。

標高2000m地点。ヤルマルまで21kmかぁ~



この先結構上っているな。上りきったところが2300m



ヤルマル来たな。綺麗な町並みだ

 ヤルマル到着は16時半。8時間半の死闘でした。37km走った内ほとんどが上りで構成されていました。走りごたえのある道ではありましたが、もう二度と走りたくありませんね。

 ヤルマル以降も、一旦2000mまで下げてから700m上り、さらにアップダウンという厳しい道が待っています。ということで疲労回復のため、ヤルマルで2泊します。メデジンまで連泊したくなかったんだがなぁ〜…

 晩飯は自炊もレストランにも行く気がないので、スーパーでパンと飲むヨーグルトを買ってこれで済ませることにしました。買い物の最中、再び子供がお腹空いたと言い寄ってきました。チョコクッキーとフルーツジュースを買ってあげたのでした。コロンビアってこういう子供達が多いのだろうか?

ヤルマルセントロ

走行距離: 38km
積算走行距離: 11373km

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