2015年4月4日
装備について考えた。
装備について考えた。
パナマ行きのTica Bus出発は7日。それまでスペイン語の勉強をする他、まっとうな「する事」がありません。早く自転車旅行生活に入りたい。早く南下したい。今はただ耐える日々。
と言っても、自転車旅行ではこうも暇な時間はできないので、無駄にするつもりは無い。そこで装備を振り返って、今思うだけ書いてみようと思います。
地図と位置情報をグーグルマップに頼る旅人は増えてきていると思いますが、グーグルマップは電子地図のため、持ち運びを考えると大抵ラップトップかスマートフォンで閲覧することになります。ネットカフェのデスクトップで見る機会は少ないかと。
宿に泊まるバックパッカーはAC (コンセント)を得る機会と確率が高いので、電子機器の電池切れを気に掛けるものではありませんが、自転車旅行者と、登山バックパッカー、旅行費用を抑えたい旅行者の様にキャンプ・野宿生活のある旅行者は常に電池切れの危惧を抱えているわけです。
走行中はラップトップの場合、電源を切っておけば電池の節約になるのは言うまでもありませんが、スマートフォンの場合、走行中にも頻繁に目にすることがあるので、電源を切らない代わりに「機内モード」にすることで、通話の電波探しに電池が消費されないようにすることができます。また、画面の明るさを暗めに設定するのも良いでしょう。
ただこれでも位置情報収集のためのGPSで結構な電池量を消費します。ACの得られない状況で電子機器の機能を使い続けるには、ハブダイナモ経由の電気供給などがあるそうですが、手軽さから言ってソーラーパワーを用いるのが最適でしょう。
私の使っているソーラーパネルの紹介はこちらの記事に書いてありますので参考にしてみて下さい。ラップトップの充電についてはモバイルキットのパネルでは対応していないので注意です。
【グーグルマップ】
グーグルマップの自転車旅行への活用に関しては次の2つにおいてとても良いと思います。ひとつはGPS、もうひとつは標高表示です。欠点としては電子地図であるために電子端末の電池が切れると見れなくなるということ。私はこの解決法としてソーラーパネルによる充電を利用しています。
グーグルマップの自転車旅行への活用に関しては次の2つにおいてとても良いと思います。ひとつはGPS、もうひとつは標高表示です。欠点としては電子地図であるために電子端末の電池が切れると見れなくなるということ。私はこの解決法としてソーラーパネルによる充電を利用しています。
GPSの精度はほとんどの地域で正確と思いますが、方位については不安定に思えます。登山など方位を得るには不向きで、こういうケースでは位置情報だけ頼りに、方位は方位磁石で見るとベストと思います。実際、私がタフムルコに登った時には方位はグルグル回転して定まることがありませんでした。
地図・GPS機能としてはGARMINが有名ですが、広い地域どこにでも赴くならGARMINの方が頼りになりそうです。都市部や幹線道路を行くぶんにはグーグルマップで足りると思います。マップもグーグルの方が見やすいので。
サイドコラムから選択できる |
標高表示のできることはあまり知られていないのですが、「地形表示」を選択すると等高線と共に記されます。ダウンロードに時間が掛かりますが予め取得しておけば、オフラインでもキャッシュに保存されているので見ることができます。
グーグルマップの惜しい所は任意の距離測定ができないところです。それもオフラインで。ルート検索で2つの地点を選択すると、最短距離に基づいて地点間距離を知ることができるものの、これができるのはオンラインにおいて。また、自転車旅行だと複雑に道を変えながら進むことがありますが、こういった場合に対応するほどの柔軟性が無い。
以前のバージョンのグーグルマップにはオフラインで任意の地点間距離と標高の変化を計算できる機能があったのですが、今のバージョンには無いようです。自転車旅行にはとても良い機能だったので復活して欲しいですね。
【MSR MIOX (マイオックス)浄水装置】
海外へ行けば飲水の確保はとても大事です。水道水を飲めるのは、それなりの浄水場を備えた都市でだけです。川の水もそのまま飲めるところは少なくて、パタゴニアの山岳部の水は透明度があっておいしい水であると聞きました。
海外へ行けば飲水の確保はとても大事です。水道水を飲めるのは、それなりの浄水場を備えた都市でだけです。川の水もそのまま飲めるところは少なくて、パタゴニアの山岳部の水は透明度があっておいしい水であると聞きました。
飲料水は基本的に買う物です。安いものではありますが毎日必要なものなので、できればただで手に入る水道水を飲みたいですよね。それも沸かす手間なくそのまま生で。そこでマイオックスを使って水道水を浄化してしまおうというのです。マイオックスの紹介はこちらの記事です。
ただ、購入分、つまり初期投資分を取り返すには長期旅行が前提となりますので、短期には不向きと思います。また、旅をする地域が水道水を飲める所なら必要ありません。中南米やアフリカを長期間旅するなら、持っていて悪いものではありません。
【オルトリーブパニア&トラベルバイカー】
オルトリーブのパニアバッグは間違い無く世界No.1です。どんなガタガタ道を走ってもフックが外れることなく、またこのフックが故障知らず。
オルトリーブのパニアバッグは間違い無く世界No.1です。どんなガタガタ道を走ってもフックが外れることなく、またこのフックが故障知らず。
ただし、フックに取り付ける、キャリアのパイプ径に合わせるためのアタッチメントは、旅をしていればいつの間にか取れてなくなっているでしょう。アタッチメント無しでも全く問題ないので、心配要らないのですが。
それからこの部分。キャリアに引っ掛ける簡易固定具なのですが、これもポロッと取れて失くしやすい。ただ、これも失くなったからといって心配することはなく、紐で縛ってやるとかすれば解決という程度。
フックが一番大事で、ここが故障知らずなら、その他の問題は小さなものです。この「その他の問題を小さなもの」とならしめる性能を持っているということが、装備選びでは重要です。なにせ自転車旅行をやっていれば細かいトラブルはよくあることなので、よくある事がいちいち致命に結び付くことになる様な装備は論外なのです。
オルトリーブパニアバッグで唯一の危惧としては、摩擦に弱いという事です。走行中にガードレールに接触して擦るだけで穴が空きます。表面素材の改良がされれば、世界No.1は不動のものとなるでしょう。
オルトリーブはトラベルバイカーというリアキャリア上に設置できるスーツケースをリリースしていますが、私はこれの利用を強くオススメします。
大抵の自転車旅行者のリアキャリア上はゴチャゴチャとしていて、載せられているものの物品のセキュリティが甘いのです。そこでそれら物品は全てトラベルバイカーに収納してしまいましょう。見た目もスッキリし、防水バッグですから雨天対策も完璧です。
ただし、セキュリティアタッチメントはサーリーのリアキャリアに対応していませんので、設置に少し面倒な工夫が要ります。金ヤスリと金属板対応のニッパーを用意します。つまり、キャリアのパイプ径と配置に対応していないので、既存のパイプと合致するくぼみを広げたり、新たにくぼみを作らなければいけないのです。
こうするとトラベルバイカー付属の金属パイプは不要で、新たな設置法を考えねばならないのですが、写真の様にキャリアのパイプを利用して固定できます。黒い板状のパーツはサーリーのフロントキャリアの設置に使うパーツで、余ったものを利用しました。
このセキュリティアタッチメントはチューブスには対応しているでしょうからそのまま使えると思います。とても便利なスーツケースなので検討をオススメします。
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