229日目【グアテマラ】シェラ (ケツァルテナンゴ)へ やっと帰れたタカハウス Soy quetzalteco.

2015年1月24日
シェラへ。最高標高3000m到達のハードワーク走行。タカハウスへ急げ!

ルート20150124 (ソロラからCA1への道程が一部ショートカットされてしまっているが概ね正しい)

下界にパナハチェル、アティトラン湖、遠くにボルカンを望む

 パナハチェルからシェラまではおよそ85~90kmくらい。距離だけ見れば走れなくはない。ただ、実際走り切れるのかについては当日走ってみないことには分かりません。

 例えば地図上で真っ直ぐな一本道があったとします。等高線の表示も無く、平地一本道だろうと予想します。しかし、地図の等高線というものは最小単位で大抵10m毎に表示されるため、5, 6m程度の起伏は記録されていません。平地一本道を予定していたところ、実際走ってみたら10m以下のアップダウンを繰り返す起伏のある道だったなんてことはよくある事です。

 シェラまでは地図上で見る限り、獲得標高は1500mくらいになりそうです。後は細かなアップダウンでどれだけ稼がされるのか。グアテマラは急傾斜が多くて速度もゆっくりになるし、90km走るということはとても遠いことです。暗くなる前にシェラに到達したい。

 パナハチェルを出発した時刻は8時30分。1号線を走り、ここからパンアメリカンハイウェイまで標高を800m上げます。大抵の自転車旅行者が走ることを諦めてバスを使う道であることから分かる通り、急傾斜登坂で突破にはとても時間が掛かります。

朝イチからツライ傾斜だ



誰がこんな坂道を造ったのだろうか?

出発早々キツイ道のため少し険しい表情

 この道はバスを使うのが賢明です。アティトラン湖畔からパンアメリカンハイウェイへの道は過酷です。

 しかし私はなるべく轍を途切らせたくありません。私が轍を途切らせたのはサンペドロ・ラ・ラグーナからシェラへの道程です。この道程はボコボコの穴だらけ急傾斜舗装オフロードであったことと、タカハウス管理人の開始日が近かったことから突破は不可能とみて、バス移動をしたのでした。

 パナハチェルからの道程は綺麗な舗装路ですし時間に余裕があるので (最悪シェラまで2日掛かってもいい)、過酷な登坂ですが走っていくことにしました。

 アティトラン湖からシェラ、あるいはその逆を行くにしても越えねばならないのはパンアメリカンハイウェイ最高標高の峠3000m。

 シェラ方面からだとサルカハ、アティトラン湖方面からだとナワラが最後の町になります。どちらから登るにしても峠到達までの距離はおよそ15km、標高は600m程度上げます。

ドッグ系はサッと作ってサッと食える

ナワラから登坂開始


インとアウトの落差。傾いたカーブ

3000m越え。夕方以降は関東の真冬と同等の寒さ

 3000mの峠と言っても登り始めの標高が既に高いので難易度は低いのですが、傾斜は急なので負う疲労は大きいです。越えるまでには2時間は掛かるでしょう。

 峠からシェラまでは30km。シェラに着いた時刻は18時。暗くなり始めでかつ、帰宅ラッシュで交通量も多いので注意が必要です。特に大門直後の交差点は渡るのに苦労するでしょう。

あと少し。サルカハも懐かしい。

シェラの大門。ライオンの勇姿

なんとか辿り着けた…タカハウス!

 真っ暗になる前にどうにかタカハウスに到着できました。いや~懐かしい。自転車旅行の一ヶ月間ってとても長く感じますね。

 3月中旬頃にようやく南米へ向けて出発します。それまではスペイン語を勉強して、タカハウスの管理人の枠が空いたらまたやって過ごします。

 シェラ・ベリーズ間往復自転車旅行の収穫としては、段階覚醒法のノウハウを得られたといったところです。段階は普段からトレーニングをしていれば覚醒しやすいというものではなくて、まぁコツがあるんです。(段階とは、脚力の成長・真価の発揮を表す。階を追うごとに持久力向上・疲労の軽減を得る)

 必ずしも鍛えて得られるというものではなくて、筋肉の使い方が重要です。自分を貧脚だと思っている人は鍛え方が悪いのではなくて、ちゃんと筋肉は鍛えられていても活かし方を知らないだけです。

 次回出発時にはまた衰えてしまっているでしょうが、一週間で第四段階まで発揮できると思います。


走行距離: 89km
総走行距離: 10715km

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