200~202日目【グアテマラ】ウスパンタン、サンクリストバルへ チャリダー殺しの歴代最凶ハードワーク2日間

2014年12月26日
押して上って獲得標高1300m以上…。歴代最凶ハードワークその1

ルート20141226

 サカプラスでの連泊を終えていよいよ標高を1000m上げていくわけですが、始めのうちはどうにかペダリングできていました。しかしそれも200m上げたところでギブアップ。もうダメだ…

「…半端ないな。暑いし、日陰を経由しながらゆっくり確実に進むしかないな。今日の時間全てを掛けてもいいかもしれない…こりゃ長い」

 となると、上った先にあるクネンというところで終えるか…。ウスパンタンへは上り終えた時の体力次第だな。

グーグルマップの地形データには標高も記される


外界にサカプラスを望む

愛車と共に

「自転車旅行は辛い。バックパッカーの旅行法は天国。バスや飛行機を使うから。同じ二輪旅行者でもバイカーはエンジンを使う。これらは他者のエネルギーを使うが、我々自転車旅行者は脚を、自身のエネルギーを使う。

 しかし自転車旅行者、チャリダーよりさらに辛い旅行法がある。それはトホダー。徒歩で旅をする人達。どういうことなのだろうか?数多い旅行者の中でもとりわけ辛い自転車旅行者ですら想像を絶する旅行法である…

 しかしまぁあれだ。ゴータマは800kmの距離を乞食と野宿で歩き切ったのだから、あの人も半端ない。

 上り終えたらコーラだ。一杯ひっかけないとやってられない。でも標高の高いところのコーラってヌルいよな。気温が低いから冷蔵庫の設定温度を上げているんだろう。キンキンに冷えたコーラの喉越しは痛いが、最高のリフレッシュを得られるというのに…」

 等と考えながら上り進みました。まだ半分。半分しか上っていない。遠い、遠い、遠い。ジリジリと、進む。頻繁にスマホのグーグルマップで現在位置と頂上をチェックする。まだかとか、あと何キロとか、色々思う。




 この状態になると心理面での限界は近い。が、心理的な消耗というのは経験上、限界に近くなるほど遅くなるので、案外長持ちする。限界と思ってからが、さぁ勝負。

写真中央の看板のある所がGPS上の頂点

登ったな…

 おぉっ、あそこがゴール!ミエタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 上り終えるとクネンの町まで下り、町外れにあるガス屋でコーラをひっかけ、パンをかじりました。…うん、体力的にはまだ行けそうだな。しかしこの先暫くは下るが、300m上げる大きめの登坂が控えている。どうするか。まだ2時だし、行くしかない。

時折未舗装路になる


いつまで上るんだ…果てしねぇ


 前述の大きめの登坂も大半を押して上りました。登山だな。自転車が煩わしい。でももう上り坂でペダリングする力が無い…。チャリダー殺しの道だ。ペダリング不可なんて…

ウスパンタン着

服に汗の塩が浮かぶ

 ウスパンタンでは1泊Q80のホテル。電気式のシャワーでしたが、タカハウスのガス式シャワーと同等の熱々シャワーで驚きました。

 しかし8時間頑張って進んだ距離が40kmという、今までに無い走行となりました。

走行距離: 40km
総走行距離: 9249km


2014年12月27日
"未舗装路を"押して上って獲得標高1000m以上+グアテマラのデスロードを行く。歴代最凶ハードワークその2

ルート20141227

 本当は2泊したかったのですが、今日の目標のコバン (Cobán)の方が大きな街だし、連泊するならコバンがいいだろうということで、疲労を抱えつつも出発しました。




 おぉ~、下る下る。出発して暫くは下りまくっていきます。ウスパンタンが1800mくらいで、600m以下まで下りました。しかし…

「コバンの標高って1400mくらいだよな…」

下り切った先の橋。渡ると登り開始

整地されていない未舗装路

こんな道が延々続く

 下り切ると上り開始。さらにガタガタの未舗装路で。自動車の通行と共に砂埃のおまけ付。しかも急傾斜で…ペダリングできっこない。

 晴れ晴れした天気の下、暑い暑いと日陰を経由しながら上っていく。汗だくで服はびしょ濡れ。この時は自分のいる標高を知らなかったので、いつまで上るのかとばかり考えていました。

 なにせ未舗装の石ころばかりの道です。普通に歩くより遅いので時間が掛かりました。下り切った時が11時、1500mまで登り切った時が16時。5時間の苦闘でした。でしたが、まだ終わらない。

「ハァ、ハァ…この未舗装路はいつまで続くんだ?野宿場所を見つけて終えても良いが、ホテルに辿り着いて明日一日をフリーにしないと危ない。今日でケリをつける。サン・クリストバル・ベラパスまでなんとか…」

 未舗装路をゆっくりと下っていきます。もうこのまま下りで町入りかと思いきや、さらなる上りが登場。道幅狭い崖っぷちのデスロード。そのため交通制限をしており、夜間通行不可です。

まだ登るのか

この先に交通制限。「野郎、自転車で来てるぜ」と笑われる。


崖っぷち


グーグルっぽい十字架が設置されている

「距離は…1kmくらいか。歩けなくないな」

 汗だく息切れ激しくジリジリ登って越えました。結局未舗装路はベラパスまで続き、ホテルでグッタリと終えました。

走行距離: 58km
総走行距離: 9307km


2014年12月28日
サン・クリストバル・ベラパスで休む



 スーパーで食料を買って、Pollo屋で食い物を買い、コーラ2.5リットルを飲み干し、ポテチを食べたというロクでもない一日でした。

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...