143~148日目【グアテマラ】死者の日アクティビダー、インカパリーナ、その他色々…

2014年10月30日~11月4日
体調を崩す。死者の日アクティビダーとアンティグア、新食料の発見、ダンディな音楽を聴きだす

死者の日の凧あげ

　最近右足が水虫になって、私は水虫になると水疱ができてパンパンに張って痛かゆいのですが、夜寝ているときにかきむしったようで、破れて悪化。化膿して膿が出て、歩くと痛いです。

　私は先天的に左足が普通ではなく生まれつきの手負いです。右足にも異常をきたすと少し辛いのです。

　加えて胃腸の調子も悪いです。甘いの食べ過ぎかなぁと思っていましたが、出すもの出してもまだ何か痛い感じなので、最近の生活環境の変化による軽めの過敏性腸症候群といったところではないでしょうか。実感は無いのですが、ストレスを受けているのでしょう。

パルケセントラルのあちこちにこういう人形が立っている

団地式の墓。利用料が最安

一般的な墓。中級

デラックスタイプの墓。高級

　死者の日前日にはお墓を綺麗に掃除して花を供えます。そうしないと利用者の無い墓とみられて綺麗さっぱりに何もかも、棺も骨も引っ張り出されて、他の人に利用されてしまいます。

　週末のアクティビダーはグアテマラシティ近くのサンティアゴ・サカテペケスという町で凧上げを観るというものでした。グアテマラでは死者の日に墓場で凧を上げてワイワイ騒ぎます。

　シェラからサンティアゴまではチキンバスで3時間半という苦行です。飛ばし屋の運ちゃんばかりなので、相変わらずコーナー進入時のGが半端なく、前述の体調不良とギュウギュウ詰めの押し潰しもあって、着いた頃には疲労困憊…

風が強い

カラフルな建物はお墓です

お墓の上でくつろいでいる

踏み荒らし放題

　さて、墓場で凧を上げてワイワイやるもんですから、墓は踏み荒らし放題、登り放題、ゴミ捨て放題。…何ですかこれは。

　良いのかな？良くないだろうな…でもこんな機会滅多にないし、取り敢えず私もお墓、踏んでおきました。南無阿弥陀仏…じゃないな、アーメンか。お墓を踏んだことによる地獄の果報って何だろうな？

ステージ上に変なのが居る

グアテマラのチャップリン。素人さんだそうだが有名人。ひょうきん族に居そう

アンティグア行きのバスで発見。まさかあの格好で乗っているなんて…

　この日はシェラには帰らずに世界遺産アンティグアにある日本人宿、ペンション田代に宿泊しました。

　翌日は個々でアンティグア観光をしたのですが、スマホの電池が切れて写真も動画も撮れませんでした。

　パルケセントラルで出発の時間まで時間を潰そうとベンチに座って噴水を観ていると、靴磨きや楽器売りにたかられ始めたので、こりゃダメだと痛い足を我慢してカテドラルとショップ巡りを始めました。

　カテドラルは良いですね。ブッディストも落ち着く空間です。ショップではダンディなアイテムを探しました。グアテマラの織物をファッションに取り入れたいと思っていて、思案しながら探します。

　しかしこんな夢をみたんですね。中南米の色んな神様の祠が無数に建っている遺跡に私が居たのですが、ケツァルコアトルの祠は突出して大きかった。だから織物を買うにしてもケツァールの模様の入ったものがいいですね。夢の内容からして私とケツァルコアトルは相性が良さそうですので。

　アンティグアからはチマルテナンゴ乗り換えのチキンバスで苦行ジェットコースター3時間半。もう乗りたくないです…。高速鉄道網があればなぁ。日本の交通インフラは世界の中でNo.1の利便性と思います。

　夕方。出掛けるとも何とも言わずに出た家に1日半ぶりに帰ると心配されました。

「?Que paso?」
「Fui a Santiago sacatepequez y Antigua.Estoy cansado.Muy muy cansado.」

　やはり人とコミュニケーションをとっていかないと、異文化体験の点で大きな欠損を生むことになるでしょう。走ることに特化した自転車旅行は勢いだけの人のやることです。大自然と人と言語と習慣と、体験できる全てを受け入れるのは賢い人のやることです。

　自転車旅行者は孤独と自然に注目し、対人・対社会コミュニケーションに消極的になりやすく、彼らはこの点で体験に欠損を生むので注意が要るでしょう。

　土日をアクティビダーに費やしたのでスペイン語の勉強をしていませんでした。Tarea (宿題)がありました。眠気を我慢して深夜まで勉強して済ませました。

　晩飯に変わった飲み物が出たなと思っていると「インカパリーナ」と言われました。トウモロコシの粉を使って作った栄養食品のようです。味は美味くはなく、不味くもない。粉が市販されていて、水に溶かすだけで手軽に栄養補給できるようなので、以降の旅で活用してみようと思います。

　いつも聴いている音楽はPrinceとMarvin Gayeのロック・R&B系や、Clare Fischerのジャズ、Iasosのニューエイジ・瞑想系音楽ですが、飽きてきました。

　新しい音楽が欲しいのでダンディなやつをと探したら「Jazzとダンディズム　~男の格をひとつあげる音楽」というものを見つけたので即買いしてダウンロード。

　ピアノのシングルかダブルで演奏されるジャズアルバムでいい感じです。ただ、一方でピアノだけというのが少し物足りなさを感じることもあるので、やはりクレア・フィッシャーが頼りになります。ビル・エバンスも良いだろうし、マイルス・デイビスも。