84~85日目【メキシコ】イストラン・デル・リオ、そしてグアダラハラへ ハードスケジュールと最悪の都市

2014年9月1日
テピクからイストラン・デル・リオ


 「Tony Mangan」Angeles Verde (後述)のオッサンがこの人の名刺を持っていました。世界を走る旅ランナーで、毎日45㎞走り続けてメキシコを抜けたそうです。Wow…。Wikipediaにも載っている有名な人です。名刺欲しいですが、彼はもう南米を走ってしまっていて会う機会はないでしょうね。

 私がイエローストーンで会った、私が生涯の目標とする自転車旅行者であるトマス・カメロさんも名刺を持っていました。名刺は作るべきでしょうね。私もユーラシアとアフリカを走る時には名刺を作っておきますか。

 これで私のヒーローは5人になりました。釈尊、間寛平さん、伊藤心さん、トマス・カメロさん、そしてトニー・マンガンさん。いずれもとても遠い存在だ。

 さて、メキシコ入り後の第一目標であるテピクをクリアしました。第二目標はグアダラハラです。テピク-グアダラハラ間の距離は180㎞。2日に分けて走行し、今日は途中にあるイストラン・デル・リオを目指します。

雨上がりで空気が冷えて寒い

 都市部は交通量が多い上、市バスの走る路面はガタガタです。高速道路15Dへ抜けるのに1時間掛かりました。

上ってきたなぁ。この後、上った分下りる

 グアダラハラの標高が1580mですので上っていくはずですが、上った分下りての繰り返しで上昇を感じません。それに相変わらずの長距離急傾斜登坂。メキシコの道は一旦下らせてから上るので、無駄に獲得標高を稼がせてくれます。

 こういう道では必ず、小腹が空いたらすぐに食べ物を胃袋へ入れることです。筋肉は結構長持ちします。ペダルを回せなくなるのはエナジー不足が原因です。

 途中、Angeles Verdeという高速道路におけるカーメンテナンス部隊のオッサン2人と話しまして、メキシコ全域の道路地図を貰いました。

イストラン・デル・リオ。結構大きな街だ

立派な教会がある

 イストラン・デル・リオに着いて適当なホテルにチェックインしようかという時、再びAngeles Verdeのオッサンに会いました。受付との通訳 (英語⇔スペイン語)をしてくれて助かりました。メキシコ人は良い人が多いです。

 以前メキシコ人はウザいと書きましたが、よ〜く観察すると「へ~い」と掛け声をしたり、クラクションや口笛を鳴らしたりするのは挨拶や意思疎通の習慣のようです。したがってウザいとかは無いんですね。

 ホテルは1泊240ペソ。WiFi無し。

積算走行距離: 6586㎞


2014年9月2日
イストラン・デル・リオからグアダラハラ

 町の治安を確認するときには落書きやゴミの清掃状態を見ることは大事ですが、仏の智慧を応用した私の治安確認法をひとつ、紹介します。

釈尊「女性の笑う所は栄える。女性の泣く所は滅びる」

 町に入ったら先ず女性を見ます。井戸端会議で笑っているか、テレビを観て楽しそうか、音楽を聴きながら口ずさんだり踊っているか、仕事に懸命で丁寧か。こういう町は比較的安全です。警戒心は緩めに、人前でカメラを扱って町の写真も撮れます。

 上記の仏の智慧は国や都市だけでなく、家庭にも当てはまります。家庭円満は妻 (あるいは母)次第。妻が泣いたり機嫌の悪い夫婦は遅かれ早かれ離婚するのは見えています。嫁姑の仲が悪いのも同じことです。国が栄えるも、人が栄えるも女性次第。釈尊はこうした世間の有り様を観察して「母父」と、女性第一の表現をしました。これが中国で「父母」と入れ替えられてしまい今日に至りますが、元々は「母父」です。

 「栄えている」かどうかは町の規模や外観で決まるものではありません。GDPや人口などの数字でもありません。「女性が幸せなら=栄えている」と言えます。

 およそ「栄えている」都市や町は治安が良い傾向にあります。この経験則を利用して、町の治安を確認するわけです。

 犯罪数が多いという事は何らかの理由 (人それぞれ無数にある)によって不幸な女性が多いと言えます。貧困か、日々の労働・家事の疲れか、夫か。

 アメリカの総犯罪数は減少傾向にあるそうです。対して日本は増加傾向にあるそうです。これは何を意味するのでしょうね?

 例えば、となりのトトロのまっくろクロスケは、人の住まなくなった (滅びた)家を棲み家にしますが、そこに人が住み、笑い声が絶えないようになると、家を出ていきます。

 男は女次第ですから、女が楽しければ男も楽しくなってくる。妻がご機嫌だと夫はホッとするし、子供への教育上好ましい。嫁姑の仲が良いと仕事や家事の分担がうまくいって生活のスケジュールがよく回る。

 イストラン・デル・リオを朝早く出発しました。ちょうど学校前の通学に遭遇しましたが、子供は親同伴で、銃を持ったPoliciaが護衛していました。

アップダウンは時間が掛かるし、距離も進まない

 無駄に獲得標高を稼がせてくれるアップダウンを繰り返しながらも確実に標高を上げていく超苦しい道。道についてはこれだけです。

やっとこさ着いたど…

 グアダラハラに着いた頃は18時でした。交通量が半端なく多いです。単位面積当たりの交通量という指標があるなら、間違いなく東京都心を超えます。2倍はあるのではないでしょうか?加えて市バスの数もとんでもなく多く、10秒に1台は必ず見ます。しかもどれも満員です。当然道もガタガタで最悪です。これまで色々な都市を見てきましたがダントツでワースト1位です。

ドミトリーを独占だ

 今日のホテルはブルーペッパーというホステルです。ドミトリーですが私一人しか居らず快適でした。WiFiあり。1泊148ペソです。

積算走行距離: 6717㎞

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