64日目【アメリカ】ノガレスヘ アメリカ最後の町 雷雨のち晴れ、そしてまた雷雨、時々パンク

2014年8月12日

10~15㎞先では雷雨

 アメリカは一筋縄ではいかない。最後の最後で (正確には最後から二番目だが後の話)ぶっ込んできました。これまでの旅で最もキツイ走行となりました。

 天候は曇り。無料の朝食ではトースト8枚、ヨーグルト、オートミール、コーンフレーク、マフィン、フルーツジュース4杯を腹に詰め込み、行動食にとマフィンを2つ頂戴しました。

 インターステートハイウェイの側道を進みますが道がガタガタでストレスフルです。路面が横割れして隆起していてこれが一定間隔で延々続いています。定期的にガタンガタンします。しかもノガレスまでは上っていく。

マイルじゃない。㎞になっている

雷落ちまくってるなぁ、ハードになりそうだなぁ、などと思っている

 先の雲行きが怪しく、遠くの方で雷が落ちまくってます。「降るだろうなぁ。この雰囲気は。降らないわけないんだよ」その通り。雷雨に突入しました。

 「道はガタガタ、そして雷雨、上り道延々で、向かい風。アメリカの野朗ぶっ込んできたか」

 側道走行はアグアリンダというところのラスチバスウォッシュで断たれています。この2㎞の短い区間を越えるためにインターステートハイウェイを走ります。この区間は走行可となっています。表示はハイウェイ入り口には無くてハイウェイに乗ってしばらくすると見えてきます。「Bicycles use shoulder only」私がこの区間を走れると知ったのはグーグルマップで自転車走行表示に切り替えて見たからであります。ハイウェイ入り口に自転車走行可の表示が無いのは不親切ですね。

 その内に雷雨が止んで晴れました。レインスーツを脱ぎました。都合上、ペンドルトンドライブウェイを走ることになりますが、この道を越えればノガレスはもうそこです。しかし雷雨の影響で道が水没。通行不可。

 他の道を探してあちこち走り回されて、ようやく予定していた道に戻れたと思いきや、パンク。パンク修理中に雲行きが怪しく雷鳴が。湿度が高く日照りも無いので、ゴムのりの乾燥が不十分なままパッチを貼ることになりましたが、空気漏れせずにどうにか保ってくれました。

 さぁ行くか。走り始めて100mで雷雨が。停車して一度仕舞ったレインスーツを再びバッグから取り出して着ることに。「あー、進まねぇなぁ…進まねぇなぁ…」ノガレスはもうすぐそこなのに、遠い。

 雷雨の中モーテルに着いて、近くのストアまでカッパ姿で晩飯と朝飯を買いに行きました。この日の走行がこれまでの旅で最もキツイ走行だったかもしれません。

 「しかし大事な事は、この苦しさはともかく受け流してしまうことだ」

 受け止めず、逃げず、受け流す。シャワーを浴びながら心身の疲労が気になりましたが、「まぁそれはともかく」と自分に言い聞かせて何事も無かったように食事をし、寝ました。

 これでアメリカは終わった。もう俺とアメリカは関係ない。この時はそう思いました。しかしボーダー越えで面倒なことになるとは。

積算走行距離: 4857㎞

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

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