フェニックス行きと滞在の2日間をひとつの記事にまとめました。思い入れのある景色が全くなかったので写真は撮りませんでした。
2014年8月7日
ロサンゼルス行きを諦めてメキシコ入国を目指します。堅実です。ロサンゼルス行きにこだわる勝負を私はしません。潔く負けて、さっさと先へ行きます。何に負けたか。陽射しと気温です。
アリゾナ州ウィッケンバーグからフェニックスまではほぼ平地の高速コースで、走行距離は79㎞です。これはキツイですよ、今日も。平地の高速コースだからって単純に距離だけで判断できないのが辛い。
経験の少ない自転車旅行者は1日の走行距離を100㎞で見ることが多い。この100㎞というのはキリのいい数字だというだけで、特に意味はありません。気温、天候、傾斜、獲得標高、補給地点、情勢、そして自身の体力、精神力。1日の走行距離に目安なんてものはありません。当日ないし前日にこれだけ走れるだろうと分かります。目安なんて意識は走行スケジュール上の妨げにしかなりません。
さて、真っ直ぐな道を延々走るだけでフェニックスに着きます。しかし暑い。適宜ガス屋やコンビニで冷えた飲み物を摂らないと危険です。
休憩中にメキシコ人らしき男女二人組に話しかけられました。自転車でメキシコに行くと言うと嬉しそうでしたね。しかし二人共陽気だ。私の顔の日焼けを気にしてくれたようで、日焼け止めをくれました。ありがてぇなぁ。では早速。顔や首など日の当たるところに塗りました。ありがたや。仏はいるね。
自転車旅行をしていると多くの助力を得る。その助けは私の糧となり、私自身もまた親切を行い返していく。このように助力が流転し相続していく世の中なら平和だろうになぁ。上手く行くも行かぬも世の道理。ただ、一切を尊重するのみ。
そんなこと考えつつホテルに着いたらクーラーガンガンでダラダラ食うもん食い、いつの間にやら寝てしまって23時。シャワーは水音の騒音があるので近所迷惑になります。翌朝浴びようと諦めて、歯磨きだけしてまた寝ました。
積算走行距離: 4462㎞
2014年8月8日
朝食会場は何人いただろうか?いや、そんなにいないのだが大声で話しているので騒がしい。この後も続々と朝飯食いにやってくる。いつの間にやら大勢になって居心地が悪いため、ある程度食べたら席を譲り、後は自室に持ち込んで食べました。スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、英語。色々な言語の大声が耳に入ってくると意味わからん。しかしなかなか無い機会だったな。
実は今日は休みです。でもゆっくりはできません。タイヤが限界を迎えまして、砂利を踏むだけでもパンクするような具合です。以前、植物のトゲでパンクしたとお伝えしましたが、あのトゲたちがタイヤを酷く傷めつけたのです。空いた穴の隙間から砂利が入ります。その中に尖った砂利があるとパンク。
フェニックスにはREIがあるので、限界なタイヤで恐る恐る走って新しいタイヤを買ってきました。行きの道中、案の定パンク。REIのそばに着いてからで良かった。
買ったのはContinentalのTown Country 2.1インチです。一本30ドルの安いやつです。本当はシュワルベのマラソンが欲しかったのですがありませんでした。メキシコシティまで保ってくれれば良いです。コンパウンドは硬めなので削れ難いとは思います。
パンクを直し、買ったタイヤをハンドルに引っ掛けてホテルへ帰ります。またパンクしました。もうダメですね。こんなタイヤにパンクパッチを使うのは勿体無いので、幸いホテルまで歩ける距離に来たし、このまま歩いていきましょう。汗だくで帰り着き、タイヤ交換。古いタイヤはホテルのゴミ箱には捨てられないので、頃合いを見て捨てます。
タイヤを買うついでに、近くの古本屋でスペイン語学習の本も買いました。当然、英語で解説されたスペイン語学習本です。日本人の私には一石二鳥で勉強できます。
積算走行距離: 4496㎞
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