48日目【アメリカ】カイバキャンプ場へ グランドキャニオン ノースリム入り口

2014年7月27日

ユタ脱出、アリゾナへ

 今日はKanab (カナーブ)のHitch-N-Post Campgroundから、グランドキャニオンのノースリム入り口にあるキャンプ場を目指します。89A号線を行きます。

 ここで少し脱線して、私のキャンプ飯ノウハウが確立されてきたので紹介します。

  • 食事後に鍋に残ったソースなどはパンで拭き取っとやればいい。洗う必要のないくらいに綺麗になる。
  • ジャガイモやソーセージなどの茹で汁は捨てずに、パスタの茹で汁か米炊きの水として使えばいい。そのパスタの茹で汁にはブイヨンを溶かしてスープにする。こうすれば水の使用量を少なくできる。
  • パスタは3割程度の茹で加減で火から降ろして、あとは余熱で茹でる。お湯に浸かっていれば麺は水を吸うから、茹で時間分火にかける必要はなく、ガスの節約になる。
  • パスタ、米、ジャガイモと茹で炊きの物が多いなら、全部ひとつの鍋でやってしまえばいい。鍋にお湯を沸かしてジャガイモとパスタを茹で、そこに米を入れて炊く。洗い物が少なく、ブイヨンでまとめて味付けしてしまえばいい。
  • 火にかけるものは予め用意して、順次かけていく。ガソリンストーブは始動の余熱に小さじ一杯分の燃料を使う。何度も付けたり消したりせず、始動一回で全ての調理を終えるようにすると、ガスの節約になる。
  • 食料に果物は必須。おすすめはリンゴとオレンジ。両者ともに熱・振動に強く、日持ちする。リンゴは皮付きで食べると抗酸化作用を得られ、日焼けに良い。青リンゴのほうが酸味もあるし、疲れた身体が欲しがる。オレンジはジューシーで飲み物のようである他、表面の厚皮を剥いて中の薄皮は剝かずにそのまま食べる。薄皮は食物繊維になる。
  • タンパク質は肉が良いが、持つ物はソーセージかベーコン。要冷蔵品だが、常温でも3日くらいまでなら日持ちする。生肉は購入当日に食べないと、食あたりする。
  • 紅茶や緑茶のティーバッグは必ずしもお湯で入れる必要はない。寝る前に水出しでセットして一晩置けば、翌朝にはできている。ただの水を飲むより充実度が違う。行動用の水ボトルに仕込んでも良い。炎天下の走行ではサイクルボトルの水は生温かくなる他、走行の振動も相まって茶葉からの抽出が進みやすい。

 キャンプ場を出発して先ずはGlazier's Family Marketの自販機で50セント炭酸飲料を飲みました。この先10㎞にあるFreedonia (フリードニア)という町以降はストアは皆無です。しばらく飲めなくなるのでここで飲んでおきます。

アリゾナは俺に何を仕掛けてくるか…いざ!突入

 相性の良くなかったユタ州を出てアリゾナ州に入りました。The アメリカの荒野といった風景が広がっています。ここから森林公園入り口までは緩やかに登っていく様に見えてそこそこの傾斜があります。広い荒野を走る際の錯覚です。平地が登坂になっています。標高の表記が上昇していきます。


5000か。いつの間に

6000か。まぁまぁ登ったな

7000?まだ登るのか…

雷鳴轟く

 グランドキャニオン側には雲が沸き始めました。天気予報ではこれから数日間は確率40%で雷雨という状況が続くそうです。

 Kaibab Forestの入り口 (6000フィート)から10㎞で7000フィートを越えます。以降も登り続けて峠を越えると、総じて標高を変えずにアップダウンを繰り返す道に入ります。辛抱強く進んで行きました。最終的に7900フィートまで登りました。

 ようやくノースリムへの分岐である67号線が見えました。この67号線から脇道に逸れると本日の目的地、Kaibab Campgroundに到着です。が、この脇道は砂利道でキャンプ場入り口まで1㎞続きます。

ペグ打ちはしにくいが張りやすい方

張り縄をテント内のランタンリングに通せば干し縄になる

 料金は18ドルです。WiFi無し、シャワー有料。高いですね。シャワーを浴びようと裸になってノブを回すけれど水が出てこない。よく見るとコイン式で2.25ドル!25セント硬化何枚必要なのか。1ドルと5ドルが硬貨ではないなんて不便な国ですよ。

 キャンプ場のストアにはロクな物がないので、砂利道を我慢して89A号線へ出て、近くにあったガス屋へ向かいました。が、そこはストアになっておらず、自動車の修理場でした。仕方ないので再び砂利道を走ることに。

 こういう時はもう自炊をして暗くなったら寝ましょう。

積算走行距離: 3683㎞

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

もう自転車旅行から帰ってきて8年半も経つとは驚きで早すぎると思うし、一方で旅の記憶は少しずつ薄らいできており、この点で年月の経過を感じる。 だからこうしてブログとか、Youtubeに旅の様子を残してきて良かったなと思う。苦しいことばかりだったと思うが、今ではいい思い出。 さて現在...