27日目【アメリカ】スリーフォークスへ 15㎞の無駄足と想定外の町

2014年7月6日
どう考えてもおかしい未舗装路を、何を思ったのか突破できると考え進んだ判断ミス。

 先ず、この日は最悪だった。無駄足は良い。しかし完全な判断ミスであった。もっとよく地図を見給え。昨日のKings Hillと思い掛けない長距離とで疲労だらけだというのに。

 日当たりの良い所にテントを張ると暑い。Conestoga Campgroundのテントサイトには日陰がありません。朝8時でも快晴ならテント内は蒸し地獄。たまらんということで高速で自炊をして外のベンチで食し、撤収して去りました。

雲ひとつない超快晴の日が続く。草原は確かに美しい

 今日は90㎞先にあるFairweather Campgroundを目指します。White Sulphur Springsから12号線を行きます。

下り道に入ると気持ちの良い景色が待っている

 途中に山越えがあり、17㎞登って20㎞下ります。北米の坂道は極端です。それも山を越えて下がり切ったところにはTown Sendという街がありますが、その手前に何故か2㎞程ある急坂を用意している。簡単に行かすのが嫌なのか。北米人の気質というものをこういうところに見るわけです。(負けるのは仕方ないがそう簡単に負けたくない。最後に足掻いてやる)

 Town Sendからは287号線で南へ向かいます。ミゾーリ川を渡る手前でロンバードロードという側道に入りました。Faiweather Campgroundまではこの道で川沿いに進んでいくのだろうという考え。でもこれが大失敗。

 グーグルマップを見れば分かりますが、道が複雑な上に蛇行している。山道で傾斜のキツイことは瞭然ですが、この時はそんなこと考えもせずただ進むだけ。

奥地のキャンプ場なのかな。未舗装路か…

自転車を押して上るにもかなりキツイ坂。何かおかしいとようやく思い始める

 完全オフロードになった上、斜度があり得ない急坂に遭遇。「ちょっと待て。何かおかしい。この道は越えられない。戻ろう」懸命な旅行者ならオフロードになった時点でおかしいと思うはず。

「15㎞の無駄足と疲労を負ってしまった。痛い。これはとても痛い。今日はもう気乗りしない。適当な所でホテルに泊まろう」

 仕方ないので、287号線から先20マイルの所にあるThree Forksを目指す事にしました。この街までは24㎞登って6㎞落ちるというハードな展開。登って平地、登って平地、登って平地のようやく下り。おまけに路側帯も狭い。

 Three Forks手前、Inter State 90号線近くのFort Three Forks Motel & RV Parkというところに駆け込んでようやく一服。

「今日もキツかった。腹減ったから何か食べ物がほしい。隣にコンビニみたいな建物があったな。行ってみるか」

本日のスペシャルとピクルス半本、ペプシ大、ポテチで9.25ドル

 隣の建物はWheat Montana Farmという自家製パン屋兼サンドイッチ専門店でした。本日のスペシャルサンドとペプシをお持ち帰りしました。

「Wheat Montana Farmの食パンはスーパーでもよく見かける。日本のパンよりとても美味しいし、さすがパンの文化と思う」

 寝る前の数時間は氷水を飲みまくって体を冷やすことに費やしました。こういう灼熱の連日100㎞越えというのは良くありません。基本、継続して走るならフルパッキングの自転車では70〜80㎞が限度でしょう。今後は必要のない限り80㎞以上走ることはないでしょう。

「よくもまぁ心身共に保っているもんだと、自分自身でも思う。先へ進むしかない。頑張るしかない」

走行距離: 130km
積算走行距離: 2162㎞

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【近況報告】1級時計修理技能士になっています【仕事・趣味・旅行】

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