5日目【カナダ】Spence'sBridge(スペンシズブリッジ)へ 急傾斜登坂と称号ブレイブマン
2014年6月14日
強い日照りと冷たい風、乾燥。スペンシズブリッジの良いホテル
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曇天の出発 |
朝飯にりんご2個、ポテチ、ミックスナッツを食べました。ろくでもない朝食です。充実した朝食が欲しいです。カナダに来てから水が不味くてしょうがないです。これだけの自然があって何故不味いのか。故郷横浜の水がどれだけ美味いか分かりました。
疲労は依然あるもののカロリーを摂ると違います。ペダルを回す脚の力の入り具合がだいぶ良くなりました。
今日はLytton (リットン?)という町を目指し、そこからはどれだけ距離を延ばせるかというプランです。
朝は肌寒いのでレインスーツの上着を着用。相変わらずロッキーは厳しく、アップダウンの連続です。昼間暑く、夜寒いので脱ぎ着がしやすく体温調整のできる上着が要ります。
途中、道の先が工事中のために停止の看板が出ていましたが、スタッフが路側帯を走れば自転車は行っていいと言うので進行。しかしその先には勾配10%は確実という登坂が待ち受けていました。
「疲労満載でこういう坂道はキツイ。脚はまだできあがってないし、ろくなもの食べてないし」
歩いて登るしかないのですが、何㎞登ったのか覚えていません。延々続く登坂を日照りの強い中重たい自転車を押して登る。1時間ほど上りました。
ようやく登りきって下っていると、先は工事の真っ最中。右崖の岩を削っており、車道上に削れた石ころが散乱しています。スタッフが工事を一時停止して「左側を走って避けたあと、右側に戻れ」と言います。指示に従ってゆっくり通過しました。
峠で休憩。愛車と共に |
Lyttonに到着しました。予定ではここで食料の買い出しをするつもりでしたが、町が崖下にあるようで、行くのが億劫になり通過しました。このLyttonを通過した辺りから山の様相が一変しました。
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サラサラと音が聞こえる。今も削れ続けている |
岩ではなく砂利を押し固めたような山で、木々はスカスカで山肌が見えます。日照りは相変わらず強く、風は冷たく、空気が乾燥しています。
立ち止まって休憩していると、バイクのおっさんが「Are you OK?」と聞いてきました。景色は中東の山道の様な過酷な雰囲気があります。おっさんは私がダレていると感じて心配したのでしょう。「OK.」と親指を立てて返事をしたら「OK?Yeah.」と颯爽と消えていきました。カッコイイおっさんでした。
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スペンシズブリッジは要チェック。とても良いホテルがあります |
Spence's Bridge (スペンシズブリッジ)という所にホテル (The Inn)があるというので入りました。主人に「I'd like to stay here tonight.」と言うと、ホテルの施設を色々と案内されました。
どの部屋にするか、テレビを見たいときはここに来い、ここがバスルームとトイレだ、朝食はセルフで無料だ好きなだけ食え、冷蔵庫の中の飲み物も勝手に飲んで宜しい、カウンター上のフルーツも食え、本が読みたければここにある、自転車はここに置け夜は戸締りするから盗まれない、バンクーバーから自転車で来たのか?この先は傾斜がハードで昼は暑く夜は寒いぞ、ブレイブマン!
「お〜、良い主人だ。とても良い。愛を感じる。やはりホテルは人が第一だな」
お客さんが来たことがとても嬉しそうで、よく笑う気さくな主人でした。まだ大して走っていないのにブレイブマンの称号を得てしまいました。プレッシャーですね。部屋やバスルームはもちろん、他の施設はとても綺麗でした。夜はシーンとした宿でよく眠れました。
しかしやはりフリーWiFiがあるのに繋がらない。マックやSUBWAY、Save on foodsなどに行くしかなさそうです。この先のカムループスならあるかもしれません。
「今日の走行も相変わらずキツかった。疲労をどうにかしたいし、まともな食事をしたい。幸いこのホテルはパンやシリアル、果物があるし、久しぶりに満腹になれそうだ」
走行距離: 75km
積算走行距離: 385㎞