海外自転車旅行での荷物と街中、ATMでの貴重品の盗難防止方法

自転車旅行キャンプ
テント内からは車体が見えない
海外は日本と違って盗難リスクがとても高い。泥棒はいたるところにいると言って過言ではありません。冗談抜きにね。

強盗からすれば自転車旅行者なんてカモがネギ背負ってるみたいなもの。そこで、強盗を回避するためにはどうしたらいいのか、どんな対策をすればいいのかについて考えてみました。



自転車と荷物の場合

自転車旅行車体
全く盗まれないようにするには、車体はもちろん荷物にまで、電柱等の固定物共々、多数のワイヤー錠でグルグル巻きにするしかありません。ここまでやると泥棒は面倒でしょうが、自分もまた面倒ですし、大量のワイヤー錠は荷物になります。

私の考えは次のロック方法です。
  • 用意する鍵は、U字ロック・ダイヤルワイヤーの2つ。ワイヤーの太さは10㎜以上のもの。
  • U字ロックを後輪とフレーム立管に通してロック。
  • ワイヤー錠を、ひとつはフレーム前三角と前輪に通しつつ、固定物に巻いて地球ロック。
小型GPSがあればハンドルバーやシートポストの中に仕込み、スマートフォンで追跡できますが、高額の出費です。必要ないと思います。

自転車の駐車を何処にするかも重要です。物陰に隠れるように置けば一見安全に思えますが、泥棒が諸々の作業をするにも人目につかなくなるため、有利を与えかねません。人目につく所に厳重ロックして置く方が、良いかも知れません。

ロックに加えて自転車カバーを掛けるのも有効です。少々面倒ですが、盗難の多発地帯ではこのくらいの面倒は受け入れる方が安全です。もっとも、そのような地帯は走行スケジュールから外すのがセオリーです。自転車カバーは確かに有効ではありますが、案外荷物になります。おすすめしません。

乗り逃げさせないためにステムのコラム側のネジを緩め、ハンドルを変な方向に固定させておくのも良いかもしれません。ペダル無しにしておくのも有効でしょう。ただこれも時間が掛かるし、おすすめしません。

ホイールやシートポストの固定方法については、クイックリリースを辞めてアーレンキーやレンチで行うパーツに交換するのも、ホイールの盗難を防ぐ効果があります。BBBがリリースしていたと思います。

バッグ類の中にはアタッチメントに鍵が付いているものもあります。これによりバッグ自体の盗難は防げるでしょう。しかし長時間離れていれば中身を荒らされることになります。貴重品を入れてはいけません。



自転車で走行する場合

ペルーパンアメリカンハイウェイ
あらかじめルートスケジュールを立てるということは、強盗回避の側面も持っています。

どのルートを走るか決めるときに、同時にそのルート地域の治安情報を調べるのです。その情報は自転車旅行者やバックパッカーたちのブログや、外務省の海外渡航情報のサイトで確認できます。

それから周囲の動向には常に気をつけること。さらに街中の雰囲気や、落書き、ゴミの散乱などからその場の治安を思い測ること。

治安が思わしくないときは、その地域を走らないかバスで飛ばすなどするのが無難でしょう。



街中を散策する場合

グアテマラシティ
盗もうと考える人は一定の範囲内で獲物を物色し、後をつけ、隙を伺って行動に移します。そのため、一定の場所に長く滞在してあちこち動き回るのはリスクがあります。町中を観光するならホテルに滞在し、自転車はホテルの部屋に保管、身ひとつで動き回りましょう。

また人前で頻繁にカメラやお金を出し入れするのは良くありません。大金は財布に入れて出さず、使うであろう分の小銭をポケットに入れておきます。パスポートはホテルに置いておき、コピーを持って外出しましょう。外出時はできるだけ手ぶらで、カバンを持たずに行動しましょう。

夜間外出や人気の少ない路地を避ける、ATMでの現金引き出し時には周囲を警戒して見回すなど、基本的な旅行の防犯行動が最も効果的です。基本です。何度も言いますが基本が大事です。

パッと見何も持っていない風に見せることが大事です。



ATMを使う場合

海外ではATMに仕掛けがされていることがあります。
ATMギミックキーボード
例えば暗証番号を入力するキーボード部分に、覆いをかけます。この覆いは番号入力を記憶するものだったり、あたかも番号入力が他人に見えないようにするための仕様の設置物であるように見せかけています。後者の覆いの奥にはカメラが仕込まれています。
ATMギミックカードリーダー
他にはカード挿入口に設置したギミックもあります。カード情報のスキミングをするギミックです。

これらはなかなか見抜けないものですが、こういうものがあると知っておくのと知らないのとでは雲泥の差です。

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